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君と創る未来③
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それは確かに、甘過ぎる夢物語のような話だと思った。
互いを知るだけで問題が解決できるなら、きっとこれほど人間と獣人との関係は拗れていない。
そんな簡単な問題ではないと、心の中であざ笑う自分がいる。……それでも。
「……ずいぶんと、甘い夢だな。アスティ……甘過ぎて、心が溶けちゃいそうだ」
アストルディアの背後で、最初の花火が上がった。
色とりどりの火花が夜空を明るく彩り、真剣な眼差しで俺を見つめているアストルディアを照らす。
……ああ、綺麗だ。
まるで、アストルディアが見ている夢、みたいだ。
「俺も……お前と同じ夢が見たいなぁ。アスティ。たとえそれが、叶わなかったとしても」
本来の運命を知っているからこそ、アストルディアの夢は絶対に叶うだなんて言えない。
夢の為にどれだけ頑張ったとしても、結局は残酷な現実を前に絶望することになるかもしれない。いや、寧ろその可能性の方が高いだろう。
それでも……何も行動しなければ、絶対に夢は叶わないことも確かで。
俺は泣きそうな顔で笑いながら、アストルディアの手を握り返した。
「……できると、思うか。俺達で、世界を変えられると。本気で思っているのか。アスティ」
「俺一人ならば、夢を見る前に諦めていたくらい難しい問題だ。けれどエディ。お前と二人なら、俺はどんな夢だって叶えられると信じている」
「もし夢が叶わなくても……後悔は、しない?」
「するはずがない」
……きっと、俺も後悔しないんだろうな、と思った。
アストルディアと二人で、夢の為にできることを全てやり尽くして、それでもなお残酷な運命に負けてしまったとしても、俺は夢を見たこと自体はけして後悔なんてしないんだろう。
二人で同じ夢を見て、手を取り合って未来を創ろうとできたこと自体が、奇跡のように幸福なことだとわかっているから。
次々と花火が打ち上がっていく中、俺達はただ互いを見つめて手を握りあっていた。まるで青春物語のようなシチュエーションに、自然と心が震えた。
「……アスティ」
手を先に解いたのは、俺の方だった。
自由になった手で、20センチ上にあるアストルディアの頭を引き寄せて、背のびをする。
そして、息を吸うように自然に、その唇に口づけた。
「……ふ……は……ぅ……」
アストルディアが目を見開いて、硬直したのは一瞬だけで、すぐにアストルディアの大きな手が俺の顔を抑えこみ、口づけが深くなる。
獣が獲物に食らいつくような、荒々しい口づけだった。
俺はアストルディアの犬歯で舌を傷つけないように気をつけながら、口内の長く分厚い舌に必死で自分の舌を絡めた。
「……なあ、アスティ……はぁ……今、指何本入ったんだっけ」
荒れた息を整えながら、口の端から垂れたどちらのものともわからない唾液を舐め取る。
色が違うアストルディアとキスをしたのははじめてだから、浮気をしているような変な気分だ。
「……三本だ」
「後、一本か……じゃあ、帰って四本入るか試してみよう」
見せつけるように、四本立てた指をばらばらに動かしながら目を細めた。
覚悟は、とうにできている。
「んで、四本入ったら……最後までヤろう。中に出して、子宮を作ってくれ」
転移魔法で学校に戻り自室に帰って来るなり、そのまま玄関で押し倒された。
「ちょ……待て。ステイ、ステイ。ちゃんと洗浄魔法を使って、ベッドでな」
ディープキスをしながら、そのまま服を剥ぎ取られそうになり、慌てて静止する。……てか、ちょ、今、服破る勢いだったんだけど。アストルディアさん?
「…………」
ひどく不服そうに俺から離れたアストルディアの喉からは、ぐるるると獣が唸るような声が漏れた。白目が血走り、金の瞳がギラギラ光っている。
やばい、アストルディア、若干野性化? 脳内獣化? してるじゃん。……これ下手に我慢させたら、理性ブチ切れてケツを慣らさずそのまま突っ込まれる奴。
互いを知るだけで問題が解決できるなら、きっとこれほど人間と獣人との関係は拗れていない。
そんな簡単な問題ではないと、心の中であざ笑う自分がいる。……それでも。
「……ずいぶんと、甘い夢だな。アスティ……甘過ぎて、心が溶けちゃいそうだ」
アストルディアの背後で、最初の花火が上がった。
色とりどりの火花が夜空を明るく彩り、真剣な眼差しで俺を見つめているアストルディアを照らす。
……ああ、綺麗だ。
まるで、アストルディアが見ている夢、みたいだ。
「俺も……お前と同じ夢が見たいなぁ。アスティ。たとえそれが、叶わなかったとしても」
本来の運命を知っているからこそ、アストルディアの夢は絶対に叶うだなんて言えない。
夢の為にどれだけ頑張ったとしても、結局は残酷な現実を前に絶望することになるかもしれない。いや、寧ろその可能性の方が高いだろう。
それでも……何も行動しなければ、絶対に夢は叶わないことも確かで。
俺は泣きそうな顔で笑いながら、アストルディアの手を握り返した。
「……できると、思うか。俺達で、世界を変えられると。本気で思っているのか。アスティ」
「俺一人ならば、夢を見る前に諦めていたくらい難しい問題だ。けれどエディ。お前と二人なら、俺はどんな夢だって叶えられると信じている」
「もし夢が叶わなくても……後悔は、しない?」
「するはずがない」
……きっと、俺も後悔しないんだろうな、と思った。
アストルディアと二人で、夢の為にできることを全てやり尽くして、それでもなお残酷な運命に負けてしまったとしても、俺は夢を見たこと自体はけして後悔なんてしないんだろう。
二人で同じ夢を見て、手を取り合って未来を創ろうとできたこと自体が、奇跡のように幸福なことだとわかっているから。
次々と花火が打ち上がっていく中、俺達はただ互いを見つめて手を握りあっていた。まるで青春物語のようなシチュエーションに、自然と心が震えた。
「……アスティ」
手を先に解いたのは、俺の方だった。
自由になった手で、20センチ上にあるアストルディアの頭を引き寄せて、背のびをする。
そして、息を吸うように自然に、その唇に口づけた。
「……ふ……は……ぅ……」
アストルディアが目を見開いて、硬直したのは一瞬だけで、すぐにアストルディアの大きな手が俺の顔を抑えこみ、口づけが深くなる。
獣が獲物に食らいつくような、荒々しい口づけだった。
俺はアストルディアの犬歯で舌を傷つけないように気をつけながら、口内の長く分厚い舌に必死で自分の舌を絡めた。
「……なあ、アスティ……はぁ……今、指何本入ったんだっけ」
荒れた息を整えながら、口の端から垂れたどちらのものともわからない唾液を舐め取る。
色が違うアストルディアとキスをしたのははじめてだから、浮気をしているような変な気分だ。
「……三本だ」
「後、一本か……じゃあ、帰って四本入るか試してみよう」
見せつけるように、四本立てた指をばらばらに動かしながら目を細めた。
覚悟は、とうにできている。
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