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二人の本質
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……え、ええー。
運命改変成功したからには、思いきって気持ちを告げてみようと思っただけだったのに、アスティからまさかの逆告白されてしまった。
両思いとか前世含めて初めてだから嬉し過ぎるけど、えと、俺は原作の運命の相手じゃないけどいいのか? いや、実際先に原作アストルディアが好きになったのはエドワードだし、原作主人公が実の息子とわかった以上いろんな意味でも良かったんだろうけど、なんてかさ、それ原作の強制力由来の恋心だったりしない? 原作終わった辺りで、強制力解けて目を醒ましたりしない?
だとしたら、なんかめちゃくちゃ申し訳ないし、素直に喜んでいいのかわからないんだけど、え、え、え?
思いがけない展開に、顔を真っ赤にしてパニくってると、アストルディアの耳がへにょんと倒れた。あら、かわいい……じゃなくて。
「……俺がお前に相応しくないことは、重々承知している。だが、先程のお前の言葉が嘘じゃないなら。弟に向ける愛情の十分の一でも、愛してくれているのなら。どうかこれからも、家族として傍にいさせてくれないか。番ではなく、子の父だと、そう思ってくれても構わないから」
「ちょっと待て、ちょっと待て、アスティ! 誤解がある! 色々誤解があるからっ!」
取り敢えず、今はアストルディアの気持ちが作られたものだとか、そう言うことを悩んでる場合じゃなさそうだ。
……と言うかさ。もし、俺への愛情が原作の強制力で作られたものだとしても、アストルディアはもう十年以上もそれを真実として生きてきたわけだし。そもそも気持ちが本物か偽物かなんて確かめようがないわけだから、そんなこと考えること自体が不毛だよな。物語の創始者であるまなですら、想定を超えてキャラが勝手に動いた的な認識だったから、よけいに。
少なくとも、俺がアストルディアを愛していること自体は、紛れもなく俺由来なオリジナルな感情なわけだし。もしいつかアストルディアが目を醒ましたとしても、また俺のことを好きになるくらい幸せにすればいいだけの話だよな。
よし、もう、その辺は深く考えんとこ。そもそも普通の恋愛だって、いつか冷めることもあるわけだし、あるかないかもわからないいつかに悩んでも仕方ない。
「取り敢えず、アスティ。まずこれだけは、はっきり言わせてくれ。……俺は弟のレオのことは家族として愛してはいるが、肉欲や恋愛感情を抱いたことは一切ない」
「……え」
「あと、お前が語る『運命』とやらは、あくまで『あったかもしれない可能性』であって、お前や俺の真実の姿ではない。さっき夢で、女神と話したから間違いない。夢のお前がお前の本質を表していると言うなら、俺は息子に性的虐待を加えて暗殺者に育てあげるのが本質になっちまう。断固、認めん」
全てを失ってぶっ壊れて、闇に飲まれたら、そんな未来も0ではなかったかもしれないが。それはけして、俺の本質なんかじゃない。ただ、あり得たかもしれない最悪の未来と言うだけだ。
同じように、俺をレイプして監禁し、最終的に俺を殺して実の息子に縋るアストルディアだって、アスティの本質なんかじゃないんだ。
「アスティの本質は、今俺の目の前にいるお前自身だよ。俺のことを誰より強く想ってくれて、俺の為にたくさん努力してくれて、家族になって一緒に幸せになろうとしてくれてるアスティが、本物のアストルディアだ。そんなアスティだから、俺は愛したんだよ」
「……だが、俺は、お前が辺境伯領を第一に考えてることを利用して、お前が俺の番になる道を選ぶように仕向けたぞ。エディを手に入れる為なら、俺はどんなことだってする男なんだ。夢の俺と、同じように」
「俺だって、辺境伯領の為にアスティを利用したんだから、お互い様だろ。アスティは俺を手に入れる為ならどんなことをするって言うけれど、実際俺は嫌なことは何一つされていない。番になることだって、強制されたわけではなく、ちゃんと考えたうえで俺が自分で選んだ道だ。それが全てなんだよ」
運命改変成功したからには、思いきって気持ちを告げてみようと思っただけだったのに、アスティからまさかの逆告白されてしまった。
両思いとか前世含めて初めてだから嬉し過ぎるけど、えと、俺は原作の運命の相手じゃないけどいいのか? いや、実際先に原作アストルディアが好きになったのはエドワードだし、原作主人公が実の息子とわかった以上いろんな意味でも良かったんだろうけど、なんてかさ、それ原作の強制力由来の恋心だったりしない? 原作終わった辺りで、強制力解けて目を醒ましたりしない?
だとしたら、なんかめちゃくちゃ申し訳ないし、素直に喜んでいいのかわからないんだけど、え、え、え?
思いがけない展開に、顔を真っ赤にしてパニくってると、アストルディアの耳がへにょんと倒れた。あら、かわいい……じゃなくて。
「……俺がお前に相応しくないことは、重々承知している。だが、先程のお前の言葉が嘘じゃないなら。弟に向ける愛情の十分の一でも、愛してくれているのなら。どうかこれからも、家族として傍にいさせてくれないか。番ではなく、子の父だと、そう思ってくれても構わないから」
「ちょっと待て、ちょっと待て、アスティ! 誤解がある! 色々誤解があるからっ!」
取り敢えず、今はアストルディアの気持ちが作られたものだとか、そう言うことを悩んでる場合じゃなさそうだ。
……と言うかさ。もし、俺への愛情が原作の強制力で作られたものだとしても、アストルディアはもう十年以上もそれを真実として生きてきたわけだし。そもそも気持ちが本物か偽物かなんて確かめようがないわけだから、そんなこと考えること自体が不毛だよな。物語の創始者であるまなですら、想定を超えてキャラが勝手に動いた的な認識だったから、よけいに。
少なくとも、俺がアストルディアを愛していること自体は、紛れもなく俺由来なオリジナルな感情なわけだし。もしいつかアストルディアが目を醒ましたとしても、また俺のことを好きになるくらい幸せにすればいいだけの話だよな。
よし、もう、その辺は深く考えんとこ。そもそも普通の恋愛だって、いつか冷めることもあるわけだし、あるかないかもわからないいつかに悩んでも仕方ない。
「取り敢えず、アスティ。まずこれだけは、はっきり言わせてくれ。……俺は弟のレオのことは家族として愛してはいるが、肉欲や恋愛感情を抱いたことは一切ない」
「……え」
「あと、お前が語る『運命』とやらは、あくまで『あったかもしれない可能性』であって、お前や俺の真実の姿ではない。さっき夢で、女神と話したから間違いない。夢のお前がお前の本質を表していると言うなら、俺は息子に性的虐待を加えて暗殺者に育てあげるのが本質になっちまう。断固、認めん」
全てを失ってぶっ壊れて、闇に飲まれたら、そんな未来も0ではなかったかもしれないが。それはけして、俺の本質なんかじゃない。ただ、あり得たかもしれない最悪の未来と言うだけだ。
同じように、俺をレイプして監禁し、最終的に俺を殺して実の息子に縋るアストルディアだって、アスティの本質なんかじゃないんだ。
「アスティの本質は、今俺の目の前にいるお前自身だよ。俺のことを誰より強く想ってくれて、俺の為にたくさん努力してくれて、家族になって一緒に幸せになろうとしてくれてるアスティが、本物のアストルディアだ。そんなアスティだから、俺は愛したんだよ」
「……だが、俺は、お前が辺境伯領を第一に考えてることを利用して、お前が俺の番になる道を選ぶように仕向けたぞ。エディを手に入れる為なら、俺はどんなことだってする男なんだ。夢の俺と、同じように」
「俺だって、辺境伯領の為にアスティを利用したんだから、お互い様だろ。アスティは俺を手に入れる為ならどんなことをするって言うけれど、実際俺は嫌なことは何一つされていない。番になることだって、強制されたわけではなく、ちゃんと考えたうえで俺が自分で選んだ道だ。それが全てなんだよ」
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