悪役令嬢は大好きな絵を描いていたら大変な事になった件について!

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平和ってなんだろう?

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◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
私のお母様の提案はすんなり通り、お母様ズはバーニングハート家で暮らす事になりました。

赤髪の女性のファフニールは身体を動かすのが好きで、タダ飯は悪いと言ってうちの騎士団を指導するようになった。特に剣聖のルークを気に入り、個別指導までしている。

青髪の女性のリヴァイアサンは知的で家の書斎を気に入り、いつも本を読んでいるが、魔法の造詣が深く、魔法師団の指導を受けてくれた。
魔力を底上げする修行方法を教えて、日に日に魔力が高まり、攻撃呪文の威力が上がる事を喜んでいた。そして賢者のレインは、シオンのやった2つ同時に行う魔法の修行も始めた。
リヴァイアサンも丁寧に教えてくれるので、レインも素直に教えを受けていた。

「なかなか人間にしては筋がいいな!」
「こちらも、粒ぞろいが揃っていて、教えるのが楽しいわ」

千年は生きている古龍にしたら、人間を指導するなど遊び同然であるが、騎士団や魔導師達にしてみれば、伝説級の怪物に指導して貰えるなど、感激の極みであるため、死にもの狂いで指導についていった。

「ここの騎士団ってバーニングハート家の私兵なんだよな?忠誠心が高過ぎじゃないか?」
「それだけ当代の治める政(まつり)が民に受け入れられている証拠ね。まぁ、国を治める王族からしたら面白くないでしょうけど」

ファフニールは思い付いたように言った。

「蒼(あお)、お前が魔導師達を育てているのはもしかして?」
「うふふ、紅(あか)の思った通りよ。いずれ王族より人気があり、善政を引くバーニングハート家は、難癖を付けられて挙兵される可能性があるわ。私達が出ても良いけれど、人間同士の戦争は、同じ人間で立ち向かわないとね?」

二人は旧知の仲であり、【紅】(あか)、【蒼】(あお)と呼び合う仲である。

シオンやフィーネは、まさか戦争の準備………備えをしているなど露にも思わず、呑気に過ごしていた。

「………どうかな?」

!?

「す、凄いわ!?シオン、マジで!」

最近のシオンは【絵】を描き始めた。
家族の肖像画を個別に描いてプレゼントした時は、家族全員が家宝にすべきだ!と、騒いだのはビックリした。何とか自室にそれぞれ飾って貰うことで落ち着いたのだが、シオンは3ヶ月間の月日を掛けて、家族全員が揃った肖像画を描いた。

そこには、父、母、兄二人にシオン、フィーネ、それに子龍とそのお母さんズ揃った肖像画であった。

3ヶ月も掛かったのは、大きなホールに飾る横に長方形の形で5メートルはある巨大なキャンパスに下書きをしてから、油絵具で描かれた会心の作品であった。

お母様は国宝級だと、その出来栄えに歓喜して涙を流したほどである。
古龍のお母さん達も絶賛したぐらいである。

この会心作は、大勢の人に見てもらおうと、屋敷の入口で二階まで吹き抜けになっているホールの一階と二階の中間の空間に、屋敷に入った者が必ず目に付く場所に飾られた。
わざわざ、古龍の蒼さんが『状態保存』の魔法まで掛けてくれた。これで100年以上も劣化せずもつそうである。

そして、ちょうどフィーネを描き終えた所である。
その絵はトリックアートで描かれており、まさに3Dのように、絵のフィーネが立体的で飛び出しているように見えたのである。

こうしてシオンは、3Dアートもしくはトリックアートと呼ばれる近代的な画風を新規で作り出したことで、芸術の世界で他国にもその名を知られるようになるのであった。


平和って素晴らしい!

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