89 / 97
進撃!
しおりを挟む
ついに連合軍と王都を守る王太子の軍が衝突した。
兵力的には王太子軍が約2千と連合軍が約6千と3倍もあった。
これは王太子のここ最近の愚行を見てきた兵士が逃げ出して連合軍に加わった事により、差が広がったのだ。
しかし、王太子には虎の子のソウルアーマーの部隊がいる。
先の戦で半分以上が壊されたが、まだ2百体はいると予想されており、僅か数百で万のオオラン帝国の軍を撃退したことは記憶に新しい。
王都は全ての門が閉ざされており、城壁には王太子軍が弓を構えて待ち構えていた。
「突撃だーーーーー!!!!!!!」
3つの部隊が同時に攻め込んだ。
「魔法隊、『城壁の手前』に打ち込みなさい!」
まずライラ王女自らが指揮をとり、魔法部隊が攻撃魔法を打ち込んだ。
「はっ、まったくお姫様に戦はわからんのだろう」
他の軍がバカにしたように笑ったがそれがライラ王女の狙いだった。手前に落とした魔法は目眩しとなし、粉塵を巻き起こした。その隙に長い梯子を城壁に掛けて兵士を登らせたのだ。
他の部隊が弓矢の餌食となり被害を出している中、ライラ王女の率いる部隊が1番早く城壁に登り、城壁の上を切り取った。
「まったくバカ正直に梯子に登って狙い撃ちされるなんてねぇ~?」
「我が主人の言う通りですな。それよりも早くソウルアーマーが出てきてもらわないと我々の部隊が暇でしょうがありませんがね」
余裕のあるライラ王女の部隊に負けじと兵士を城壁に向かわせるがなかなか上に登ることができず被害が増えていった。しかし、下から弓と魔法の援護を受けて、数の差で他の部隊も順次城壁の上を確保していった。
そしてついに街を囲む城門が開かれた。
「ライラ王女殿下の部隊が城門を開いた!これより、全軍で突入する!」
手勢の少ないライラ王女はちゃっかり美味しいところを奪って、激戦になるであろう突入しての市街戦は他の部隊に任せる予定みたいだ。
「よろしいのですが手柄を譲っても?」
「ここまで虎の子のソウルアーマーが出てきていないわ。街中で待ち構えているのか、王城に集めているのかわからないけど、せいぜい他の部隊に損害を与えてもらいましょう」
ライラ王女はニヤリと黒い笑いをした。
そして市街戦になった時、王城前の大通りにソウルアーマーの部隊が待ち構えていた。
その数200体。全てのソウルアーマーをここに集結させているようだった。
「この大きな王都を流石に200体で守るのは無理があるからな。奴らの目的である王城前で殲滅する」
「ここなら広いから自由に動けるしな」
ついに敵の主力部隊との戦いが始まった。
連合軍も対策を持ってきており、前の戦いで使えたトリモチ爆弾を使い、動きを封じる作戦を使った。
しかし、敵も大きな盾を用意しており、思ったほどの効果はなかった。
連合軍も盾部隊を前に出し、後ろから槍で攻撃する戦術にでたが、一般の兵士の力では傷をつけるのがやっとで、明確にダメージを与えられなかった。そしてジワジワと被害が拡大していった。
「そろそろかしら?」
2つの部隊が押されているのを観察して、ライラ王女は魔法の指輪をつけた近衛騎士を投入した。
「スネーク騎士団長!私の近衛騎士の力を見せつけなさい!」
「はっ!我が主人(あるじ)の名に誓って!」
スネークを始め、ライラの近衛騎士の力は強大で、ソウルアーマーと互角に渡り合っていた。
味方の援護もあり、ソウルアーマーは少しづつ数を減らしたが、向こうと違い、生身の騎士には体力の限界があったことで、押し切ることができない膠着状態が続く事になった。
「流石にお兄様の切り札。なかなか手強いですわね」
「申し訳ございません」
休憩に戻ったスネークは頭を下げた。
「いえ、こちらの戦力を見せつけてたので作戦は成功ですわ」
腕を組みながら言った。
この内乱が終わった時、少数精鋭の我々が有利に物事を進めれるだろう。
辺境軍ではソウルアーマーを止められない。
エリザのグランフォード軍では、エリザの冒険者仲間しかソウルアーマーに対応できない。
戦功を考えるなら、我々が1番であるのは誰の目か見てもわかる戦績だった。
すでにライラの思考は次へと移っていた。
しかし、ここで数刻後に予期せぬ出来事が起こることは予想できないのであった。
兵力的には王太子軍が約2千と連合軍が約6千と3倍もあった。
これは王太子のここ最近の愚行を見てきた兵士が逃げ出して連合軍に加わった事により、差が広がったのだ。
しかし、王太子には虎の子のソウルアーマーの部隊がいる。
先の戦で半分以上が壊されたが、まだ2百体はいると予想されており、僅か数百で万のオオラン帝国の軍を撃退したことは記憶に新しい。
王都は全ての門が閉ざされており、城壁には王太子軍が弓を構えて待ち構えていた。
「突撃だーーーーー!!!!!!!」
3つの部隊が同時に攻め込んだ。
「魔法隊、『城壁の手前』に打ち込みなさい!」
まずライラ王女自らが指揮をとり、魔法部隊が攻撃魔法を打ち込んだ。
「はっ、まったくお姫様に戦はわからんのだろう」
他の軍がバカにしたように笑ったがそれがライラ王女の狙いだった。手前に落とした魔法は目眩しとなし、粉塵を巻き起こした。その隙に長い梯子を城壁に掛けて兵士を登らせたのだ。
他の部隊が弓矢の餌食となり被害を出している中、ライラ王女の率いる部隊が1番早く城壁に登り、城壁の上を切り取った。
「まったくバカ正直に梯子に登って狙い撃ちされるなんてねぇ~?」
「我が主人の言う通りですな。それよりも早くソウルアーマーが出てきてもらわないと我々の部隊が暇でしょうがありませんがね」
余裕のあるライラ王女の部隊に負けじと兵士を城壁に向かわせるがなかなか上に登ることができず被害が増えていった。しかし、下から弓と魔法の援護を受けて、数の差で他の部隊も順次城壁の上を確保していった。
そしてついに街を囲む城門が開かれた。
「ライラ王女殿下の部隊が城門を開いた!これより、全軍で突入する!」
手勢の少ないライラ王女はちゃっかり美味しいところを奪って、激戦になるであろう突入しての市街戦は他の部隊に任せる予定みたいだ。
「よろしいのですが手柄を譲っても?」
「ここまで虎の子のソウルアーマーが出てきていないわ。街中で待ち構えているのか、王城に集めているのかわからないけど、せいぜい他の部隊に損害を与えてもらいましょう」
ライラ王女はニヤリと黒い笑いをした。
そして市街戦になった時、王城前の大通りにソウルアーマーの部隊が待ち構えていた。
その数200体。全てのソウルアーマーをここに集結させているようだった。
「この大きな王都を流石に200体で守るのは無理があるからな。奴らの目的である王城前で殲滅する」
「ここなら広いから自由に動けるしな」
ついに敵の主力部隊との戦いが始まった。
連合軍も対策を持ってきており、前の戦いで使えたトリモチ爆弾を使い、動きを封じる作戦を使った。
しかし、敵も大きな盾を用意しており、思ったほどの効果はなかった。
連合軍も盾部隊を前に出し、後ろから槍で攻撃する戦術にでたが、一般の兵士の力では傷をつけるのがやっとで、明確にダメージを与えられなかった。そしてジワジワと被害が拡大していった。
「そろそろかしら?」
2つの部隊が押されているのを観察して、ライラ王女は魔法の指輪をつけた近衛騎士を投入した。
「スネーク騎士団長!私の近衛騎士の力を見せつけなさい!」
「はっ!我が主人(あるじ)の名に誓って!」
スネークを始め、ライラの近衛騎士の力は強大で、ソウルアーマーと互角に渡り合っていた。
味方の援護もあり、ソウルアーマーは少しづつ数を減らしたが、向こうと違い、生身の騎士には体力の限界があったことで、押し切ることができない膠着状態が続く事になった。
「流石にお兄様の切り札。なかなか手強いですわね」
「申し訳ございません」
休憩に戻ったスネークは頭を下げた。
「いえ、こちらの戦力を見せつけてたので作戦は成功ですわ」
腕を組みながら言った。
この内乱が終わった時、少数精鋭の我々が有利に物事を進めれるだろう。
辺境軍ではソウルアーマーを止められない。
エリザのグランフォード軍では、エリザの冒険者仲間しかソウルアーマーに対応できない。
戦功を考えるなら、我々が1番であるのは誰の目か見てもわかる戦績だった。
すでにライラの思考は次へと移っていた。
しかし、ここで数刻後に予期せぬ出来事が起こることは予想できないのであった。
0
あなたにおすすめの小説
35年ローンと共に異世界転生! スキル『マイホーム』で快適5LDK引きこもり生活 ~数学教師、合気道と三節根で異世界を論破する~
月神世一
ファンタジー
紹介文
「結婚しよう。白い壁の素敵なお家が欲しいな♡」
そう言われて35年ローンで新築一戸建て(5LDK)を買った直後、俺、加藤真守(25歳)は婚約者に捨てられた。
失意の中、猫を助けてトラックに轢かれ、気づけばジャージ姿の女神ルチアナに異世界へと放り出されていた。
「あげるのは『言語理解』と『マイホーム』でーす」
手に入れたのは、ローン残高ごと召喚できる最強の現代住宅。
電気・ガス・水道完備。お風呂は全自動、リビングは床暖房。
さらには貯めたポイントで、地球の「赤マル」から「最新家電」までお取り寄せ!?
森で拾った純情な狩人の美少女に胃袋を掴まれ、
罠にかかったポンコツ天使(自称聖騎士)が居候し、
競馬好きの魔族公爵がビールを飲みにやってくる。
これは、借金まみれの数学教師が、三節根と計算能力を武器に、快適なマイホームを守り抜く物語。
……頼むから、家の壁で爪を研ぐのはやめてくれ!
【完結】政略婚約された令嬢ですが、記録と魔法で頑張って、現世と違って人生好転させます
なみゆき
ファンタジー
典子、アラフィフ独身女性。 結婚も恋愛も経験せず、気づけば父の介護と職場の理不尽に追われる日々。 兄姉からは、都合よく扱われ、父からは暴言を浴びせられ、職場では責任を押しつけられる。 人生のほとんどを“搾取される側”として生きてきた。
過労で倒れた彼女が目を覚ますと、そこは異世界。 7歳の伯爵令嬢セレナとして転生していた。 前世の記憶を持つ彼女は、今度こそ“誰かの犠牲”ではなく、“誰かの支え”として生きることを決意する。
魔法と貴族社会が息づくこの世界で、セレナは前世の知識を活かし、友人達と交流を深める。
そこに割り込む怪しい聖女ー語彙力もなく、ワンパターンの行動なのに攻略対象ぽい人たちは次々と籠絡されていく。
これはシナリオなのかバグなのか?
その原因を突き止めるため、全ての証拠を記録し始めた。
【☆応援やブクマありがとうございます☆大変励みになりますm(_ _)m】
SSSランク冒険者から始めるS級異世界生活
佐竹アキノリ
ファンタジー
若くして剣技を極め、SSSランク冒険者となったリベルは、魔物を滅ぼした後の日常を持て余していた。その力はあまりに強大すぎて活躍の場はない上、彼を政治的に利用しようと各国は陰謀を企て始める。
この世界に居場所はない。新天地を求めて伝説の地を訪れたリベルは、そこで異世界への切符を手にする。
向かう先はSランクを超越した者だけが行くことを許される究極のS級世界だ。そこでSSSランクは始まりに過ぎない。10Sランク、100Sランクと高みはどこまでも続いていく。
活躍の場を得たリベルは、最強の冒険者を目指して成り上がっていく。
過労死コンサル、貧乏貴族に転生す~現代農業知識と魔法で荒地を開拓していたら、いつの間にか世界を救う食糧大国になっていました~
黒崎隼人
ファンタジー
農業コンサルタントとして過労死した杉本健一は、異世界の貧乏貴族ローレンツ家の当主として目覚めた。
待っていたのは、荒れた土地、飢える領民、そして莫大な借金!
チートスキルも戦闘能力もない彼に残された武器は、前世で培った「農業知識」だけだった。
「貴族が土を耕すだと?」と笑われても構わない!
輪作、堆肥、品種改良! 現代知識と異世界の魔法を組み合わせた独自農法で、俺は自らクワを握る「耕作貴族」となる!
元Sランク冒険者のクールなメイドや、義理堅い元騎士を仲間に迎え、荒れ果てた領地を最強の農業大国へと変えていく、異色の領地経営ファンタジー!
ブスすぎて嫁の貰い手がないから閨勤侍女になれと言われたので縁を切ります、完全に!完全縁切りの先にあったのは孤独ではなくて…
ハートリオ
恋愛
ルフスは結婚が決まった従姉の閨勤侍女になるよう父親に命令されたのをきっかけに父に無視され冷遇されて来た日々を終わらせようとブラコン父と完全に縁を切る決意する。
一方、従姉の結婚相手はアルゲンテウス辺境伯とのことだが、実は手違いがあって辺境伯が結婚したいのはルフス。
そんなこんなの異世界ファンタジーラブです。
読んでいただけると嬉しいです。
アワセワザ! ~異世界乳幼女と父は、二人で強く生きていく~
eggy
ファンタジー
もと魔狩人《まかりびと》ライナルトは大雪の中、乳飲み子を抱いて村に入った。
村では魔獣や獣に被害を受けることが多く、村人たちが生活と育児に協力する代わりとして、害獣狩りを依頼される。
ライナルトは村人たちの威力の低い攻撃魔法と協力して大剣を振るうことで、害獣狩りに挑む。
しかし年々増加、凶暴化してくる害獣に、低威力の魔法では対処しきれなくなってくる。
まだ赤ん坊の娘イェッタは何処からか降りてくる『知識』に従い、魔法の威力増加、複数合わせた使用法を工夫して、父親を援助しようと考えた。
幼い娘と父親が力を合わせて害獣や強敵に挑む、冒険ファンタジー。
「カクヨム」「小説家になろう」にも掲載しています。
転生先は小説の‥…。
kei
ファンタジー
「レティエル!レティエル公爵令嬢よ。お前との婚約は今日をもって破棄だ!」
そう声を張り上げたのは婚約者のクリスフォード王子。この国の第一王子である。会場である広間に響き渡る王子の声にはどこか侮蔑と嘲りが混じっていた。レティエル・ザックバイヤーグラヤス公爵。この国の筆頭公爵家の令嬢だ。
「はい! 喜んでお受けいたします!」
前世の記憶を頼りに破滅を回避。断罪イベントも無事に乗り越えた。やれやれと安堵する間もなく陰謀めいた動きにすっかり巻き込まれて―――
他サイトに掲載中。
転生した子供部屋悪役令嬢は、悠々快適溺愛ライフを満喫したい!
木風
恋愛
婚約者に裏切られ、成金伯爵令嬢の仕掛けに嵌められた私は、あっけなく「悪役令嬢」として婚約を破棄された。
胸に広がるのは、悔しさと戸惑いと、まるで物語の中に迷い込んだような不思議な感覚。
けれど、この身に宿るのは、かつて過労に倒れた29歳の女医の記憶。
勉強も社交も面倒で、ただ静かに部屋に籠もっていたかったのに……
『神に愛された強運チート』という名の不思議な加護が、私を思いもよらぬ未来へと連れ出していく。
子供部屋の安らぎを夢見たはずが、待っていたのは次期国王……王太子殿下のまなざし。
逃れられない運命と、抗いようのない溺愛に、私の物語は静かに色を変えていく。
時に笑い、時に泣き、時に振り回されながらも、私は今日を生きている。
これは、婚約破棄から始まる、転生令嬢のちぐはぐで胸の騒がしい物語。
※本作は「小説家になろう」「アルファポリス」にて同時掲載しております。
表紙イラストは、Wednesday (Xアカウント:@wednesday1029)さんに描いていただきました。
※イラストは描き下ろし作品です。無断転載・無断使用・AI学習等は一切禁止しております。
©︎子供部屋悪役令嬢 / 木風 Wednesday
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる