婚約破棄されて森に捨てられた悪役令嬢を救ったら〜〜名もなき平民の世直し戦記〜〜

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紹介とこれからの相談☆

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食堂へ案内するとアイリスがすでに来ていた。

「あ、アイリス居たんだ」



「シオン、お帰り~~あら?そちらの女性は?」

「紹介するね。実はかくかくしかじかで───って事があったの!」

「なるほど。かくかくさんがしかじかされて、こうなったのね。フムフム」

二人のやり取りをみていたエリザは顔が引き攣っていた。

「………なんですの、このやりとりは?」
「余り気にしないで。いつもの遊びだから」

レイも軽くため息をついて、正確に説明した。
ちなみに、かくかくしかじかと言う短縮言葉は、そのままの言葉でしか伝わっていない。

「コホンッ、初めまして。アイリスです。いつもは屋敷で研究をしています」
「健康に悪いからたまに外に連れ出すのよね~」

確かにアイリスは肌が白く貴族女性としては羨ましいかも知れない。

「実は───」

レイはアイリスに今日の出来事を話した。

「なるほど。そんな事があったのね。お母さんに叱られてここに居たけど、なんかヤバそうな感じね」
「取り敢えずエリザの家族に生存の報告しないといけないんだけど………エリザの両親ってどこに住んでいるの?」

「ここから南の交易都市スランですわ。仕事で王都にいることが多いですが、私が婚約破棄されてからは要職を退き、領地へ戻っているはずです。ただ………」






言い淀んだエリザにシオンはどうしたの?と尋ねた。

「私も婚約破棄されて領地に戻る途中だったのです。私物を片付けるのに時間が掛かって、遅れてしまったのです。その時の護衛に騎士団の小隊を付けて貰ったのですが………」
「その騎士団が殿下の息が掛かっていて暗殺されかけたのよね~お父さんも無事か確認が必要ね」

はぁ、なんかやること多いなぁ~

「でも、どうしようかな。エリザが生きている事をどうやって知らせるかだね。今はすぐに動くのは危ないと思うし」
「確かにね。手紙だとちゃんと届くか心配だし、向こうが信じてくれるかもわからないよね」

「そうね。ただこの街が騎士団に襲われた事はすぐに広まると思うわ。そうしたら他の街も警戒すると思うし………あっ、明日、この街の領主様に会いに行かない?」

「どうして?」

「多分、この街の領主は王太子派閥じゃないからよ。自分の派閥の貴族を蔑ろにしたら支持されなくなるもの」
「確かにそうだね。念のため、エリザの事は秘密にして探りを入れるのはありかも知れない。幸い、僕達は顔が知られているしね」

色々と話していると料理が運ばれてきた。

「続きは料理を食べてからにしよ。エリザもお腹すいているでしょ?」
「ありがとうございます」

シオン達は料理を堪能してから部屋を移動して応接室で話し合った。

「さて、これからどう動くかな?シオンはどうしたい?」
「そうだね。正直、自分の住んでいる街が襲われて黙っていられるほど私も寛大じゃないから、王子様の鼻を明かしたいよね」

シオンはエリザを見た。

「正直、エリザの件は私達には関係ないことだから、余り深入りするつもりはなかったんだけど……」

「そうですわね。国の運営は貴族の仕事であり責任ですわ。ただそれによって国民の皆様にご迷惑をお掛けしてしまって申し訳なく思います。だから恥を忍んでお願い致します!このまま王太子殿下の好き勝手を許せば、もっと酷い事になるかも知れません。幸い、シオンさん達は腕がたちそうですし、御礼は致します!どうかお力をお貸し下さい!」

エリザは立ち上がると深く頭を下げた。

「うん。良いよ。力を貸してあげる!」

即答したシオンの言葉にエリザは目を丸くした。

「本当に良いですの?」
「うん、私達の街をメチャクチャにした落とし前を付けさせるためにも、どっちみち私達だけじゃ厳しいからね。貴族の協力があった方がやり易いでしょ」

「ふふふっ、シオンはこれでもしっかり考えているから大丈夫だよエリザさん」

レイが笑いながら言った。

「あ、そうそう、シオンの両親はいつ帰ってくるの?」
「わかんない。なんか国の依頼で隣国のオオラン帝国に行っているからね」

!?

「えっ、それは本当ですか!少なくとも国からそんな依頼を冒険者にしたなど聞いていませんが………」

エリザが驚いた声を出した。

「エリザには秘密だったんじゃない?王子が騎士団を使って何を探しているのかも知らなかったし」
「ぐっ、それを言われると耳が痛いですが、これでも未来の王妃として政務に携わっておりました。【貴族会議】にも出席しておりましたし、国から冒険者への特別依頼など、普通は貴族会議を通さないとできない案件なのです」

「一度、冒険者ギルドに確認した方がいいな。師匠達が依頼を受けたのは冒険者ギルドが、国からの指名依頼があると言われたからだ」

「あの~~、今気付いたのですが、それも敵の妨害工作だったかも知れないですね」

アイリスが言った。

「今までシオンのご両親がこの街にいて、衛兵も30人くらいいたので、この周辺の治安は保たれていました。王都からの近衛騎士団では衛兵は逆らうことができません。国内でも有数の冒険者であるシオンの両親が、たまたま指名依頼でこの街を離れていたことも、全てが繋がっている様に思えます」

「まさか、計画されていた略奪だったと?」
「あくまで想像の範囲です。ただ都合が良すぎるというだけですが……」

アイリスの言葉に部屋の中はシーンと静まり返った。






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