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秘密の話
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休憩中にシオンは領主を呼んで隣の部屋で秘密の話を持ちかけた。
「さて、領主様、少しお話をしましょう」
「し、シオン君、なんの話かな?」
領主もシオンの凄腕の冒険者である両親の事を知っている。
何かあったらヤバイと感じているのだ。
「あなた、私の両親に嘘の依頼を出したでしょう?国からの依頼とか言って冒険者ギルドに依頼を持っていった」
!?
「な、なんのことだね?私にはなんのことだか・・・」
見てわかるほどに冷や汗をかき、狼狽える領主にシオンは確信した。
「私には、あなたより偉い貴族の知り合いがいるのよ?なんでも国の依頼でイレギュラーなことは、貴族会議の議題として上がり、そこで許可が出ないと依頼は出せないそうじゃない。でも、冒険者ギルド経由で来た国からの依頼は、貴族会議に上がっていないんですって。さて、これはどういうことでしょうか?」
ダラダラ
ダラダラ
「領主様、いくら貰ったの?もし、ありえないけど私のママとパパに何かあったらあなたの命は無いわよ?」
シオンの両親は街のみんなに慕われている。
さらに冒険者たちもシオンの両親に憧れているし、命を救われた者も少なくない。
そんな両親に嘘の依頼を持ち掛けて危険な目に合わせたとなれば、多くの者から命を狙われるだろう。
「そ、それは………」
バンッとシオンは壁どんをして詰め寄った。
「それに、領主様も王太子殿下に騙された口でしょう?騎士団に結構な額を貢いだか、略奪されたんじゃ無い?」
「どうしてそれを!?」
チチチッッッ、と指を左右に振った。
「街のみんなの保証の話で、お金をもらっているのに保証すらできないっているのは、ものすごく強欲か、すでにもらったお金を使ったか、盗まれたかの3択しか無いでしょう?領主様は何度かあっているけど、そこまで強欲な印象はなかったし、1日で使える訳もない。なら、騎士団に奪われたと考えるのが普通。でも、さっきそのまま領主の屋敷も襲われたといえばいいのに、それをしなかった。つまり後ろめたいことがあるってことよね?」
ズルズルと領主は背中から崩れ落ちた。
「………すまない。私は騙されたんだ」
どうやら領主は予想通りお金で嘘の依頼を出したらしい。ただ王子からの依頼ではなく仲介人を通しての依頼だったようだ。
「よくそんな怪しい依頼を受けましたね」
「よ、弱みを握られて仕方なく………」
弱みね~
この人、腹芸出来なさそうだし貴族としては終わっているわね。
「それでお金はもらったけど、その弱みを騎士団の誰かに言われて巻き上げられたのね。救えないわ」
「ああ………」
領主は頭を抱えて泣き出した。
「ちなみに、その弱みって非人道的なヤツなの?」
「ヒック、そ、そんなことはしていない!……その、ちょっと不倫を………」
ま、まぁそのぐらいなら………
はぁ、どうしよかな。
その程度の弱みで両親を罠に嵌めて、街を危険に晒しても、弱みのせいで反論できなかったって………
シオンは予想以上の領主のダメダメさに頭を抱えた。
もっと酷い弱みなら遠慮なく断罪できたが、貴族の夜遊びなど当たり前の世界で、そのぐらいで断罪などできないからだ。
「その程度で?」
「私は入婿でな。爵位は妻が持っているんだよ。肩身が狭くて、ストレスが溜まっていた時、向こうから声を掛けてきて……それでズルズルと……」
それハニートラップじゃない?
マジで救えないわ!
「それなら私にも考えがあるわ。悪い様にしないから協力しなさい」
「ああ、もう私には逆らうことができないからな。なんでも言ってくれっ!」
もうヤケだと言わんばかりに真剣に言ってきた。
コソッ
「実は湖畔の森で暗殺されそうになっていたグランフォード公爵の娘であるエリザ・グランフォード公爵令嬢を助けたの」
!?
「えっ?」
「王太子殿下は騎士団に命じて森に公爵令嬢を放置したのよ。魔物に襲われたことにしてね」
「えっと?」
「今は私の屋敷で匿っているわ。でも、これを王子様が知ったら、今度はもっと多くの騎士団を引き連れて殺しにくるでしょうね。秘密を知っているかもしれない街の人々をまとめて殺しに」
「えっ!?えっ!?ワシも死んじゃうの?」
「でも、安心して。貴方がもしグランフォード公爵にエリザ令嬢を保護して命を救ったと言えば、グランフォード公爵からの印象はよくなり、必ず褒美がもらえるわ。もしかしたら側近として取り立てられる可能性だってあるわ」
「お、おお・・・!?」
「だから貴方にはグランフォード公爵の派閥でいてもらう。また相手が、不倫の弱みを言ってきたら、公爵令嬢を救ったと強気で否定しなさい。次は私達に相談して。必ず守ってあげるから」
「は、はい!はい!嘘の依頼をして申し訳ありませんでした!!!!!なんでも言うことを聞きます!!!」
領主は素晴らしい土下座をしてシオンに服従したのだった。
「後でいいのだけど、エリザ令嬢に生存している手紙を書かせるから、貴族としてグランフォード公爵に『確実』に届けて欲しいの。頼めるかしら?」
「はい!お任せください!私が行ってまいります!」
シオンはそろそろ休憩が終わる頃なので部屋に戻ろうとした時、尋ねた。
「あ、そうだ。ママとパパは隣の国に呼び出されたけど、刺客とか放っているの?」
「いえ!本当に私は嘘の依頼を出すよう言われただけで、それは以上の事は知りません。本当です!」
本当に知らない様だなと思いわかったわと言って部屋を出た。
「そうそう、私の両親が街に居ればこんなことにならなかったのに、本当に騙されていたのね。ママとパパの強さは知っているでしょう?それに不倫相手も王子の準備した美人局でしょうね。ご愁傷さま」
領主は、さらに騙されていたのかと怒りを覚えるのだった。
自業自得とはよく言ったものである。
「さて、領主様、少しお話をしましょう」
「し、シオン君、なんの話かな?」
領主もシオンの凄腕の冒険者である両親の事を知っている。
何かあったらヤバイと感じているのだ。
「あなた、私の両親に嘘の依頼を出したでしょう?国からの依頼とか言って冒険者ギルドに依頼を持っていった」
!?
「な、なんのことだね?私にはなんのことだか・・・」
見てわかるほどに冷や汗をかき、狼狽える領主にシオンは確信した。
「私には、あなたより偉い貴族の知り合いがいるのよ?なんでも国の依頼でイレギュラーなことは、貴族会議の議題として上がり、そこで許可が出ないと依頼は出せないそうじゃない。でも、冒険者ギルド経由で来た国からの依頼は、貴族会議に上がっていないんですって。さて、これはどういうことでしょうか?」
ダラダラ
ダラダラ
「領主様、いくら貰ったの?もし、ありえないけど私のママとパパに何かあったらあなたの命は無いわよ?」
シオンの両親は街のみんなに慕われている。
さらに冒険者たちもシオンの両親に憧れているし、命を救われた者も少なくない。
そんな両親に嘘の依頼を持ち掛けて危険な目に合わせたとなれば、多くの者から命を狙われるだろう。
「そ、それは………」
バンッとシオンは壁どんをして詰め寄った。
「それに、領主様も王太子殿下に騙された口でしょう?騎士団に結構な額を貢いだか、略奪されたんじゃ無い?」
「どうしてそれを!?」
チチチッッッ、と指を左右に振った。
「街のみんなの保証の話で、お金をもらっているのに保証すらできないっているのは、ものすごく強欲か、すでにもらったお金を使ったか、盗まれたかの3択しか無いでしょう?領主様は何度かあっているけど、そこまで強欲な印象はなかったし、1日で使える訳もない。なら、騎士団に奪われたと考えるのが普通。でも、さっきそのまま領主の屋敷も襲われたといえばいいのに、それをしなかった。つまり後ろめたいことがあるってことよね?」
ズルズルと領主は背中から崩れ落ちた。
「………すまない。私は騙されたんだ」
どうやら領主は予想通りお金で嘘の依頼を出したらしい。ただ王子からの依頼ではなく仲介人を通しての依頼だったようだ。
「よくそんな怪しい依頼を受けましたね」
「よ、弱みを握られて仕方なく………」
弱みね~
この人、腹芸出来なさそうだし貴族としては終わっているわね。
「それでお金はもらったけど、その弱みを騎士団の誰かに言われて巻き上げられたのね。救えないわ」
「ああ………」
領主は頭を抱えて泣き出した。
「ちなみに、その弱みって非人道的なヤツなの?」
「ヒック、そ、そんなことはしていない!……その、ちょっと不倫を………」
ま、まぁそのぐらいなら………
はぁ、どうしよかな。
その程度の弱みで両親を罠に嵌めて、街を危険に晒しても、弱みのせいで反論できなかったって………
シオンは予想以上の領主のダメダメさに頭を抱えた。
もっと酷い弱みなら遠慮なく断罪できたが、貴族の夜遊びなど当たり前の世界で、そのぐらいで断罪などできないからだ。
「その程度で?」
「私は入婿でな。爵位は妻が持っているんだよ。肩身が狭くて、ストレスが溜まっていた時、向こうから声を掛けてきて……それでズルズルと……」
それハニートラップじゃない?
マジで救えないわ!
「それなら私にも考えがあるわ。悪い様にしないから協力しなさい」
「ああ、もう私には逆らうことができないからな。なんでも言ってくれっ!」
もうヤケだと言わんばかりに真剣に言ってきた。
コソッ
「実は湖畔の森で暗殺されそうになっていたグランフォード公爵の娘であるエリザ・グランフォード公爵令嬢を助けたの」
!?
「えっ?」
「王太子殿下は騎士団に命じて森に公爵令嬢を放置したのよ。魔物に襲われたことにしてね」
「えっと?」
「今は私の屋敷で匿っているわ。でも、これを王子様が知ったら、今度はもっと多くの騎士団を引き連れて殺しにくるでしょうね。秘密を知っているかもしれない街の人々をまとめて殺しに」
「えっ!?えっ!?ワシも死んじゃうの?」
「でも、安心して。貴方がもしグランフォード公爵にエリザ令嬢を保護して命を救ったと言えば、グランフォード公爵からの印象はよくなり、必ず褒美がもらえるわ。もしかしたら側近として取り立てられる可能性だってあるわ」
「お、おお・・・!?」
「だから貴方にはグランフォード公爵の派閥でいてもらう。また相手が、不倫の弱みを言ってきたら、公爵令嬢を救ったと強気で否定しなさい。次は私達に相談して。必ず守ってあげるから」
「は、はい!はい!嘘の依頼をして申し訳ありませんでした!!!!!なんでも言うことを聞きます!!!」
領主は素晴らしい土下座をしてシオンに服従したのだった。
「後でいいのだけど、エリザ令嬢に生存している手紙を書かせるから、貴族としてグランフォード公爵に『確実』に届けて欲しいの。頼めるかしら?」
「はい!お任せください!私が行ってまいります!」
シオンはそろそろ休憩が終わる頃なので部屋に戻ろうとした時、尋ねた。
「あ、そうだ。ママとパパは隣の国に呼び出されたけど、刺客とか放っているの?」
「いえ!本当に私は嘘の依頼を出すよう言われただけで、それは以上の事は知りません。本当です!」
本当に知らない様だなと思いわかったわと言って部屋を出た。
「そうそう、私の両親が街に居ればこんなことにならなかったのに、本当に騙されていたのね。ママとパパの強さは知っているでしょう?それに不倫相手も王子の準備した美人局でしょうね。ご愁傷さま」
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自業自得とはよく言ったものである。
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