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これからの目的地
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それからシオン達はダンジョンで毎日同じくらいの素材を取ってきた。それが1週間ほど続いたある日、手紙を届けに行った領主が戻ってきた。
「ご無沙汰しております。エリザ様の手紙を届けてまいりました」
シオンの屋敷で領主が報告しに来たのだ。
「それで反応はどうでしたか?」
「はい、まずグランフォード公爵は無事でした。私兵で帰路に着いていた所、やはり襲撃を受けたそうですが、撃退したそうです」
!?
「お父様も危険な目に遭っていたのですわね」
「流石は公爵の私兵だね。レベルが高いようだ」
領主は一通の手紙を出した。
「公爵様からエリザ様宛の手紙です」
手紙を受け取るとエリザはすぐに確認した。
「どうやら信じてくれたようです。ただ……」
エリザの顔色が悪くなった。
「どうしたの?」
「お父様がどうやら叛乱の準備をしているそうなんです」
!?
「おっと、それは穏やかじゃないね」
「しかし、いくら公爵様でも、1人じゃ成功はしないでしょ?」
確かに。いくら命を狙われたからと言って王子側に大義名分を与えるだけではないのかな?
「詳しくは書かれておりませんが、秘密裏に賛同者を集めているようです」
「なるほど。今の王太子殿下に不満を持っている貴族は多いからね。でも、国の戦力である騎士団の命令権は王太子殿下が持っている。全面戦争は戦力的に分が悪いよ」
みんながこれからの事を想像して考えているとシオンが尋ねた。
「それでエリザはこのまま帰るの?送っていくけど」
「それなんですが、お父様の領地は見張られているようなので、しばらくは隠れていて欲しいと書かれています。私が人質になるのを懸念しているのでしょう」
「それなら街の復興にも目処が立ったから、少し国を見て周ろうと思っていたの。南が見張られているなら北にある街に行ってみない?」
「なるほど。北だと大きな街が2つあるね。通り道にある小さな町は別として」
「私は辺境の町スローに行ってみたいの」
「珍しいねシオンが行ってみたいなんて」
地図を広げて指でさしながら言った。
「ここは辺境だけど、森があり山脈も近いでしょう?騎士団の駐屯基地があるのよ。魔物の出現が多いから」
!?
「もしかして騎士団の動向を探ろうと?」
「うん、騎士団が何を探しているのか、騎士団の全てが王子に与しているのか調べようと思って」
シオンの提案に領主は危険では?と否定的な意見を述べたが……
「いえ、この駐屯地には私と同様に、王子に煙たがれて左遷された元騎士団長がいたはずです」
シオンはエリザの方をみて聞いた。
「顔見知りなの?」
「ええ、王都に居たときはよくお見掛け致しました。人柄は信用できます。それに──」
「それに?」
「その辺境の町には第二王子が居たはずです」
!?
これにはシオンも少し驚愕の顔をした。
「第二王子のジーク様は優しい性格の御方で、王宮での政争を嫌って、早々に王位継承権を放棄して辺境へ移住されたのです」
「それが本当ならいいんだけどね」
シオンの一言にエリザは首を傾げた。
「どういう意味ですの?」
「エリザはもう少し人の裏を知った方がいいわね。まだ会った事がないから今は何も言わないけど、その話は鵜呑みには出来ないってこと」
「シオンが言いたいのは、エリザさんの知らない事情があったかも知れないってことで、気を悪くしないで」
レンがフォローした。
「それで、いつ出発しますか?」
「早い方がいいから明日の朝には出発するつもり」
「わかった。今日中に準備しておくよ」
「頑張ってね~」
シオンはアイリスの首根っこを持って言った。
「アイリスも来るのよ!」
「あ、この流れはやっぱり?はぁ~」
口ではそう言っても、アイリスは嬉しそうであった。
『これは、今度は対人で兵器の実験ができると喜んでいるな……』
付き合いの長いシオンとレイは軽くため息を付くのだった。
「ご無沙汰しております。エリザ様の手紙を届けてまいりました」
シオンの屋敷で領主が報告しに来たのだ。
「それで反応はどうでしたか?」
「はい、まずグランフォード公爵は無事でした。私兵で帰路に着いていた所、やはり襲撃を受けたそうですが、撃退したそうです」
!?
「お父様も危険な目に遭っていたのですわね」
「流石は公爵の私兵だね。レベルが高いようだ」
領主は一通の手紙を出した。
「公爵様からエリザ様宛の手紙です」
手紙を受け取るとエリザはすぐに確認した。
「どうやら信じてくれたようです。ただ……」
エリザの顔色が悪くなった。
「どうしたの?」
「お父様がどうやら叛乱の準備をしているそうなんです」
!?
「おっと、それは穏やかじゃないね」
「しかし、いくら公爵様でも、1人じゃ成功はしないでしょ?」
確かに。いくら命を狙われたからと言って王子側に大義名分を与えるだけではないのかな?
「詳しくは書かれておりませんが、秘密裏に賛同者を集めているようです」
「なるほど。今の王太子殿下に不満を持っている貴族は多いからね。でも、国の戦力である騎士団の命令権は王太子殿下が持っている。全面戦争は戦力的に分が悪いよ」
みんながこれからの事を想像して考えているとシオンが尋ねた。
「それでエリザはこのまま帰るの?送っていくけど」
「それなんですが、お父様の領地は見張られているようなので、しばらくは隠れていて欲しいと書かれています。私が人質になるのを懸念しているのでしょう」
「それなら街の復興にも目処が立ったから、少し国を見て周ろうと思っていたの。南が見張られているなら北にある街に行ってみない?」
「なるほど。北だと大きな街が2つあるね。通り道にある小さな町は別として」
「私は辺境の町スローに行ってみたいの」
「珍しいねシオンが行ってみたいなんて」
地図を広げて指でさしながら言った。
「ここは辺境だけど、森があり山脈も近いでしょう?騎士団の駐屯基地があるのよ。魔物の出現が多いから」
!?
「もしかして騎士団の動向を探ろうと?」
「うん、騎士団が何を探しているのか、騎士団の全てが王子に与しているのか調べようと思って」
シオンの提案に領主は危険では?と否定的な意見を述べたが……
「いえ、この駐屯地には私と同様に、王子に煙たがれて左遷された元騎士団長がいたはずです」
シオンはエリザの方をみて聞いた。
「顔見知りなの?」
「ええ、王都に居たときはよくお見掛け致しました。人柄は信用できます。それに──」
「それに?」
「その辺境の町には第二王子が居たはずです」
!?
これにはシオンも少し驚愕の顔をした。
「第二王子のジーク様は優しい性格の御方で、王宮での政争を嫌って、早々に王位継承権を放棄して辺境へ移住されたのです」
「それが本当ならいいんだけどね」
シオンの一言にエリザは首を傾げた。
「どういう意味ですの?」
「エリザはもう少し人の裏を知った方がいいわね。まだ会った事がないから今は何も言わないけど、その話は鵜呑みには出来ないってこと」
「シオンが言いたいのは、エリザさんの知らない事情があったかも知れないってことで、気を悪くしないで」
レンがフォローした。
「それで、いつ出発しますか?」
「早い方がいいから明日の朝には出発するつもり」
「わかった。今日中に準備しておくよ」
「頑張ってね~」
シオンはアイリスの首根っこを持って言った。
「アイリスも来るのよ!」
「あ、この流れはやっぱり?はぁ~」
口ではそう言っても、アイリスは嬉しそうであった。
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付き合いの長いシオンとレイは軽くため息を付くのだった。
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