婚約破棄されて森に捨てられた悪役令嬢を救ったら〜〜名もなき平民の世直し戦記〜〜

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大猿退治!

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「ふわぁ~~」

朝一に出発とあって、早く寝たが眠たいものは眠い。

「眠い………」
「はいはい、シオンちゃんバンザーイ!しようね」

朝の弱いシオンの着替えを慣れた手付きで手伝いアイリスとシオンは街の入口に少し遅れて到着した。

「あれ?エリザも来たの?危ないよ?」
「覚悟の上ですわ。国民を守るのも貴族の務め」

「でも、身バレを防ぐ為にそのサングラスは逆に目立たない?」

エリザは街で買ったサングラスを着用していた。

「いや、さっき騎士の人と挨拶を交わしていたけど、なんか溶け込んでいたよ?態度と外見が一致しているようで、高名な魔術師と思われたようだ」

レイが軽くため息を付きながら話した。

「ふわぁ~~それじゃ行こうか?」
「待ってブライアンさんが来たよ」

複数の騎士を連れてやってきた。

「朝早くからすまんな。準備は出来ている。案内を頼む」

駐屯地いる騎士団は約100人ほど。その半分の50人を連れてきた。

「結構いるねぇ~中隊規模だよ?」
「あの大猿、アーミーモンキーを倒すのは必要な人材だ」

それだけ手強いってことか。

「行くよ」

街から出発するシオンから笑顔が消え、真剣な顔になっていた。
すぐに森の入口に到着するとシオン達の顔から冷や汗が流れた。

「………思った以上にヤバそう」

ビリビリと多くの魔物の気配を感じ取っていた。

「アイリス!特別兵器の使用を許可します!対多数無力化兵器使用!」
「は~い!了解しました!」

大きなリュックから部品を取り出してテキパキと兵器を組み立てていく。

「なにをする気だ!」

物騒な言葉から警戒するブライアンだったが───

「大猿は情報共有する力があります。だから最初の一手でなるべく多くの大猿を無力化します」

二日目は通用しないからね。

「シオン、準備出来たよ~」
「ちょっと待ってね」

シオンは目を瞑り意識を集中した。
視覚が広がり、魔物……大猿がどこに多く集まっているのか把握した。

「空間把握………完了」

手を前に出して大猿の方向を指さした。

「アイリス、5時の方向!」

アイリスは方に担いたバズーカ砲を構えて発射した。

「特製麻酔弾!発射!!!!」

ドーーーーーーン!!!!!!
大きな音と一緒に大きな弾丸が発射された。
着弾すると大きな白い煙が発生し周囲に広まった。

「これはいったい……」
「広範囲に効果のある催眠弾です」

「なるほど!これで大部分が眠って無力化するわけだな!」

ブライアンは待機していた騎士達に命令を出した。

「精鋭20人はハンターと一緒に先行して、起きている大猿を相手する!残りの30名は眠っている大猿に確実に止めを刺してから追ってくるように!」

「「了解しました!」」
「あ、因みに狙うのは首を切るか、頭に剣を刺してね。心臓だとミスってズレていると暴れるから」

そう助言するとシオンは先頭を切って歩きだした。

「アイリスは騎士団と一緒に後方に下がって。兵器で牽制しつつ、怪我人の治療を優先して!エリザもアイリスの側で魔法で援護!ただし残りの魔力には注意して!」

!?

「了解!」
「了解ですわ!」

アイリスはシオンの真剣な顔から、かなりヤバイ激戦になると理解して、すぐに言う通りにした。

「レイ、今日は出し惜しみなしで、アイテムも使い切るつもりで、全力でやるよ!」
「………ああ、シオンがそう言うなら」

恐らくこの戦いで騎士達に何人もの犠牲者がでるだろう。シオンはそれを防ぎたいのだ。

少し先行していくと、そこたら中に緑色の体毛をした人の2倍~3倍ほどの大きさの大猿が眠っていた。

「悪い予感が当たったわね。予想以上に数が多い!」

起さないよう歩いていくと、向こうが騒がしくなってきた。

!?

「流石に頭が良いみたいね。起きている大猿が眠った仲間を起こし始めているわ!レイ、行くよ!少しでも寝ている間に倒さないと後が辛くなる!」

「わかった!」

シオンとレイは走りだした。








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