婚約破棄されて森に捨てられた悪役令嬢を救ったら〜〜名もなき平民の世直し戦記〜〜

naturalsoft

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話し合い2

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アイリスが驚きの声を上げるとエリザがフードを取って話した。

「お久しぶりです」
「エリザ様こそ、少し見ないうちに立派になられましたな」

2人はお互いの状況を話し合った。

「その節は王太子殿下を止めることができず大変申し訳ございませんでした」
「いえ、殿下に苦言を言って煙たがれている自覚はありましたが、陛下が倒れられてすぐ左遷させられるとは思っていませんでしたが、恨んではおりません。ここに来て得るものもありましたので」

ブライアンさんは本当に気にしていないようだった。

「ねぇ、今の王宮がどうなっているか知っているの?」
「いや、知り合いの騎士に時々、連絡をもらって最低限の事は知っているが、今の詳しい情報は流石にわからないのだ。ここに情報が来ないように工作しているヤツがいるようでな」

シオンとエリザは視線を交わして言った。

「エリザが婚約破棄された事は知っているの?」
「ああ、その情報は知っている。公衆の面前で行われたので情報の拡散が早かった。エリザ様を傷付ける目的で行ったのだろうが、まったく嘆かわしい限りだな」

「なら、エリザが死んだと言う情報は出回っているかわかる?」
「何を言っている?エリザ様は目の前に・・・・まさか!?」

シオンは声を殺して言った。

「実はこの辺りの湖畔の森で護衛していた騎士団が王子の息の掛かったヤツらで森にエリザを置き去りにして言ったの。魔物に襲われたことにしたかったんでしょうけどね。たまたま素材採取に来ていた私が助けたのよ」
「では、敵側はエリザ様が亡くなったと思っているのか?」

「ここにくる前に、レザーの領主様が直接、エリザの両親に手紙を届けに行ってもらったから、家族は生きていることを知っているわ」

ブライアンは腕を組んで唸った。

「・・・ここまで大事になっているとはな。恐らく内乱になるだろう。グランフォード公爵はすでに準備を開始している段階か」
「やっぱりそうなるよね。交易都市なら傭兵も多く雇うことができるしね」

重い空気が流れた後、シオンは気になっていたことを尋ねた。

「少し話は変わるけど、ここを襲った賊について何かわかった?」
「生き残った奴らを尋問して、少しわかった。結論から言うと奴らも使い捨ての駒に過ぎなかった。近隣の盗賊に声を掛けた奴がいる。騎士団を街の外へ連れ出すから、その間に街を襲えと金を貰ったらしい。街から奪った金品は山分けと言う話でな。最初は他国の侵略行為のため偽装かと思ったが、金で雇われただけみたいだ」

ふむ?

「それは少しおかしいと思う。どうしてこんな辺境の街を狙ったのでしょうか?騎士団の駐屯地もあるのに」
「確かにね。普通ならもっと手薄なところや、海に面している、貿易でもっと潤っている場所を狙うよね?」

シオンの視線がブライアンを捉えた。

「まだ確証がないのだが………」

何か心当たりがあるようだ。

「シオンさん、多分ですがこの街にいると言う第二王子殿下を狙った可能性がありますわ」
「ああ、そんな人もいるんだっけ?」

頭の良いレイが少し状況を整理した。

「王太子殿下は第二王子を危険視しているのかな?今回の騒動で殺せればよし。失敗しても騎士団の駐屯基地がある街を襲われたとなれば、統治している王子の評価は下がるよね?」

「なるほど。やはりあり得る話ですな」

ブライアンさんの思い当たる事は第二王子の存在か。

「でも第二王子は王位継承権を破棄して辺境に来たんじゃ無かった?」
「それでも今の王太子殿下のやり方に貴族の連中も嫌気がさしている者も多い。王太子を失脚させて後釜に第二王子を据えようと考えてもおかしくないよ」

「もしかしてエリザのお父さんが反乱を起こす時の、旗頭にしようと思っていて、それを潰す上で先手を取ったとかも考えられるね」

ブライアンが感心して言った。

「いやはや、君達はすごいな。いっかいの平民がよくそんな考えができるとは」

「いやーそれほどでも♪」
「そこは謙虚にいこうね?」

レイはツッコミしつつ尋ねた。

「この辺りの盗賊はだいたい片付いたんですかね?最近は盗賊のせいで物流も滞りがちでしたから」

「ああ、この辺りには王太子殿下の指示が滅多に来ないので、従来の巡回ができている。少なくともレザー辺りまでは大規模な盗賊は出なかったはずだが?」
「確かに。あれだけの規模のグループの盗賊はどこから集めたんだろうね」

「それはまだわからないな」

まだ1日しか経っていない。捉えた盗賊達が口を割るのを待つしかない状態だ。

「そうだわ!元騎士団長のあなたなら知っているんじゃない?王太子殿下が何を探しているのか?」

エリザは思い出したかのように言った。

「・・・君達には知る権利があるか。実は、殿下が探しているのは『遺跡』なのだ」
「遺跡?」

シオンは首を傾げた。








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