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話し合い4
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ジークの雰囲気が変わった。
「はっきり言って分が悪い。だがこのままでアヴァロン王国が、民が他国に喰い物にされてしまう。政争で身内で争うのが嫌で逃げ出した私だが、兄上や妹が民を顧みないのなら、私がやるしかないだろう!」
決意に満ちた目をしていた。
だがシオンは冷めた目で見ていた。
「答えになってないよ。具体的な案はあるの?覚悟だけじゃ何も解決しないよ?」
「ああ、その通りだ。ブライアン、地図を」
「はっ!」
大きな地図をテーブルに広げた。
「これを見て欲しい。グランフォード公爵が我が国の主要都市である。スラン、レザー、スロー、そしてマイニでの協力同盟の締結を秘密裏に働き掛けている。如何に王太子殿下でも主要都市の協力がなければ物資の調達ができず困窮するだろう。同じく妹の方も動けなくなるはずだ。ただ、鉱山の街であるマイニが良い返事をくれないのだ。そこで、シオン君達に使者となって協力同盟の締結に向けて働き掛けて欲しい」
ジークは地図に指を差しながら説明していった。
「それは良いけど、それだけで十分だと考えているの?各都市の協力同盟は良いと思う。物資の融通などメリットがあり、敵対派閥の牽制にもなる。でも、足りないものがあるでしょう?」
「………兵力だな」
「そう、王太子殿下は国の騎士団の権限を持つ。更にネクロス王国からも応援を呼ぶ事ができるでしょう。王女殿下の方は国内の騎士団はそんなに動かせないけど、同じくオオラン帝国から応援を呼ぶ事ができるはず。私達はこの街の騎士団100人と一部の冒険者。たぶん交易都市のスランでは傭兵を雇うでしょうけど、兵力差は埋まらないわよ?」
ジークは感心した様にシオンを見た。
「凄いな。よくそこまで情報分析ができるね。ただ、そこは少し考えがある。最近、新しく入ってきた情報なんだが、兄上と妹がついに対立したようだ」
「なるほど。敵同士、潰し合って貰えばいいよね」
シオンとジークはニヤリッと笑った。
「裏工作は任せて欲しい。それに可能性は低いが他にもアテはあるしな」
コソッ
『なんか、ジーク王子とシオンって性格が似ていないか?』
『腹黒っぽいよね?』
『あら、シオンさんは単純な御方ではないかしら?』
コソコソッと仲間たちが言いたい放題だった。
「あなた達、聞こえているからね?」
「ま、まぁ、それよりまた魔物寄せの魔道具を設置されないようにして下さいね」
「冒険者も雇ってしばらくは巡廻を密にするとしよう」
「これからよろしくお願いするよ」
「ええ、こちらこそ」
シオンとジークはガシッと握手を交わすのだった。
それからシオン達は準備が整うまでの数日間はスローに滞在して、初めて来た街をゆっくり観光したり、森の確認のために仲間を連れて探索した。
大猿を倒した森にてーーーー
「流石にここの騎士団は手際がいいね。大猿の血の跡など、水魔法で洗い流して他の魔物が集まらない様にしているわね」
「そうだね。ウッドエッグも大量に取れたし、なかなかの稼ぎになったかな?」
森に変わった所はなく、普段はない植物の採取にシオンとアイリスは喜んでいた。
「この毒キノコ、私達の周囲には余り生えてないので嬉しいです♪」
うん、ヤヴァイ声は無視しておこう。
「・・・たすけ・・て」
!?
「みんな!少し静かにして!」
シオンは意識を集中して感覚を研ぎ澄ませた。元々、高冒険者の両親からの訓練でシオンの感覚は通常の人より鋭くなっており、それがさらに高められるのだ。
「助けて・・・」
!?
「聞こえた!誰かが助けを求めているわ!みんな付いてきて!!!」
シオンが走り出すと仲間たちもシオンをい追った。
少し森を走ると見えてきた。
「あれは・・・蜘蛛の魔物か!」
森の一画が、蜘蛛の糸で白くなっていた。
「助けを呼んだ声の主はどこ!?」
シオンはキョロキョロと見渡したが、蜘蛛の巣で見つからなかった。
「シオン、取り合えず魔物を倒してから探そう!」
「そうだね。目標!大蜘蛛の魔物!捕われた人がいるから、火魔法や毒系は禁止ね!」
「「了解!!!」」
この数日でシオンの仲間達のチームワークは向上していた。
前線の2人が敵に斬り掛かり、アイリスが援護、エリザはバフを掛けて援護した。
「蜘蛛系は他にも仲間がいる場合があるから注意してね!」
シオンとレイは大蜘蛛に切り掛かりながら周囲にも気を配った。
すると、多方向から、蜘蛛の糸が飛んできた。
「任せて!」
アイリスの魔弾で活路を開くと、シオンは大ジャンプをして大蜘蛛の頭に剣を突き刺したのだった。
「メインは片付けたわ!周囲の蜘蛛を掃討!」
レイが素早く蜘蛛の糸が飛んできた方に走り出すと、隠れていた子蜘蛛を斬った。
「気持ち悪いな」
何体かの子蜘蛛を倒すと、周囲に張られている蜘蛛の糸をナイフで切りながら、囚われている人物を探すのだった。
「はっきり言って分が悪い。だがこのままでアヴァロン王国が、民が他国に喰い物にされてしまう。政争で身内で争うのが嫌で逃げ出した私だが、兄上や妹が民を顧みないのなら、私がやるしかないだろう!」
決意に満ちた目をしていた。
だがシオンは冷めた目で見ていた。
「答えになってないよ。具体的な案はあるの?覚悟だけじゃ何も解決しないよ?」
「ああ、その通りだ。ブライアン、地図を」
「はっ!」
大きな地図をテーブルに広げた。
「これを見て欲しい。グランフォード公爵が我が国の主要都市である。スラン、レザー、スロー、そしてマイニでの協力同盟の締結を秘密裏に働き掛けている。如何に王太子殿下でも主要都市の協力がなければ物資の調達ができず困窮するだろう。同じく妹の方も動けなくなるはずだ。ただ、鉱山の街であるマイニが良い返事をくれないのだ。そこで、シオン君達に使者となって協力同盟の締結に向けて働き掛けて欲しい」
ジークは地図に指を差しながら説明していった。
「それは良いけど、それだけで十分だと考えているの?各都市の協力同盟は良いと思う。物資の融通などメリットがあり、敵対派閥の牽制にもなる。でも、足りないものがあるでしょう?」
「………兵力だな」
「そう、王太子殿下は国の騎士団の権限を持つ。更にネクロス王国からも応援を呼ぶ事ができるでしょう。王女殿下の方は国内の騎士団はそんなに動かせないけど、同じくオオラン帝国から応援を呼ぶ事ができるはず。私達はこの街の騎士団100人と一部の冒険者。たぶん交易都市のスランでは傭兵を雇うでしょうけど、兵力差は埋まらないわよ?」
ジークは感心した様にシオンを見た。
「凄いな。よくそこまで情報分析ができるね。ただ、そこは少し考えがある。最近、新しく入ってきた情報なんだが、兄上と妹がついに対立したようだ」
「なるほど。敵同士、潰し合って貰えばいいよね」
シオンとジークはニヤリッと笑った。
「裏工作は任せて欲しい。それに可能性は低いが他にもアテはあるしな」
コソッ
『なんか、ジーク王子とシオンって性格が似ていないか?』
『腹黒っぽいよね?』
『あら、シオンさんは単純な御方ではないかしら?』
コソコソッと仲間たちが言いたい放題だった。
「あなた達、聞こえているからね?」
「ま、まぁ、それよりまた魔物寄せの魔道具を設置されないようにして下さいね」
「冒険者も雇ってしばらくは巡廻を密にするとしよう」
「これからよろしくお願いするよ」
「ええ、こちらこそ」
シオンとジークはガシッと握手を交わすのだった。
それからシオン達は準備が整うまでの数日間はスローに滞在して、初めて来た街をゆっくり観光したり、森の確認のために仲間を連れて探索した。
大猿を倒した森にてーーーー
「流石にここの騎士団は手際がいいね。大猿の血の跡など、水魔法で洗い流して他の魔物が集まらない様にしているわね」
「そうだね。ウッドエッグも大量に取れたし、なかなかの稼ぎになったかな?」
森に変わった所はなく、普段はない植物の採取にシオンとアイリスは喜んでいた。
「この毒キノコ、私達の周囲には余り生えてないので嬉しいです♪」
うん、ヤヴァイ声は無視しておこう。
「・・・たすけ・・て」
!?
「みんな!少し静かにして!」
シオンは意識を集中して感覚を研ぎ澄ませた。元々、高冒険者の両親からの訓練でシオンの感覚は通常の人より鋭くなっており、それがさらに高められるのだ。
「助けて・・・」
!?
「聞こえた!誰かが助けを求めているわ!みんな付いてきて!!!」
シオンが走り出すと仲間たちもシオンをい追った。
少し森を走ると見えてきた。
「あれは・・・蜘蛛の魔物か!」
森の一画が、蜘蛛の糸で白くなっていた。
「助けを呼んだ声の主はどこ!?」
シオンはキョロキョロと見渡したが、蜘蛛の巣で見つからなかった。
「シオン、取り合えず魔物を倒してから探そう!」
「そうだね。目標!大蜘蛛の魔物!捕われた人がいるから、火魔法や毒系は禁止ね!」
「「了解!!!」」
この数日でシオンの仲間達のチームワークは向上していた。
前線の2人が敵に斬り掛かり、アイリスが援護、エリザはバフを掛けて援護した。
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すると、多方向から、蜘蛛の糸が飛んできた。
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