【連載版】ヒロインは元皇后様!?〜あら?生まれ変わりましたわ?〜

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学園編

新キャラ登場!

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シオン達はSクラスに到着すると席に着いた。

「綺麗な教室ですわね」
「ここでシオンと勉強をするのね!」

イオンはキラキラした目でシオンに語った。
シオンは苦笑いをしながら雑談を楽しんだ。

『まさか、また学園生活を送れるなんて不思議な気分ですわ』

シオンは満更でもない感じで教室の空気を楽しんだ。
王族であるルイン王子やイオン皇女は注目的である。
そこに親しい令嬢入ればすぐに生徒間で情報が共有される。

そして、シオンが守護精霊アリエル様の愛し子と言う事がホームルーム前にはバレてしまっていた。

「あ、あの!シオン様!またお会いできて嬉しいです!」

「あら?貴方はサーシャ伯爵令嬢ではありませんか?」


説明しよう!
サーシャ令嬢はサーシャ・メイビス伯爵家の長女であり、代々信仰深い家柄である。
イージス辺境領に『聖地』ができたと知り、家族で巡礼の旅に来ていたのだ。

そして、新しくできた『大聖堂』にて、特別ゲストとして現れた守護精霊アリエル様の愛し子であるシオンが挨拶をしている時、お茶目なアリエル様がイタズラ半分で現れて、ミサに来ていた信者の人々は、シオンを女神像の如く拝み倒す事態になったのだった。

その時にサーシャ伯爵家の家族もいて、シオンを守護精霊アリエル様の愛し子と信じ、定期的にイージス領を訪ねてくる様になったのだ。
無論、同じ貴族として、家に尋ねてくる事もあり、お互いの領地の特産物の取り引きなど、縁ができたのだ。

以上説明終わり!


「サーシャ様もこのクラスなんて頑張ったのですね」
「いいえ、守護精霊アリエル様の愛し子であるシオン様を見守る為には、この程度何でもこざいませんわ!」


なんか私、ストーカーされているのかしら?

少し引き攣った笑みを浮かべるシオンに、イオンがサーシャの手を取って話した。

「サーシャさん、貴女は見どころがありますわ。ぜひ、お互いの情報交換を致しません事?」

「まぁ!光栄でございますイオン皇女殿下。しかし、シオン様の情報を皇女殿下でもお渡しする訳にはいきませんの」

ピキッ!?


「あら?言いますわね?」

「いいえ、当然ではありませんか?王家より、守護精霊アリエル様、それに連なる愛し子様の方が優先順位は上ですので」

「その愛し子であるシオン様を守っているのが王家ですのよ?」

「何をおっしゃいますか?王家はシオン様を王子の婚約者『候補』として、平穏に過ごしたいと言う愛し子の願いを無視しているではありませんか?」

すでに妄信………いや、狂信と化している信者には王家は忠誠を誓う者ではなく、アリエル様の愛し子を煩わせる、迷惑な者でしかない事になっていた。

「「ウフフフッ」」

お互いに顔は笑っているのに、全然笑っている気配がなかった。

ゴゴゴゴッ…………………

教室の中の空気が震え始めた。


『あれ?私の出番は?』

そしてなんやかんやで話が長くなった為に、前話でシオンを睨んでいた人物の出番が削られたのだった。

次回を待て!



※別のキャラを出したら濃いキャラになった為に、メイン登場キャラが出せなくなりました。






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