世界の十字路

時雨青葉

文字の大きさ
3 / 714
第1章 異変

登校

しおりを挟む
 公園沿いの桜並木。


 公園内では、犬の散歩に来た年配者が朝のささやかな会話を楽しんでいた。
 そんな穏やかな公園内とは対照的に、並木道はせわしなく多くの人々が行き交っている。


 元気に走っていく小学生たち。
 音楽プレーヤーを片手に、のんびりと歩みを進めている学生。


 鞄を手に、駆け足と等しいようなスピードで歩いていくサラリーマン。
 ハイヒールで颯爽さっそうと駆け抜けていく女性。


 大きな駅も近いこの公園沿いの朝は、とにかくにぎやかだ。


 この街は駅の近場に学校や役所などが密集しており、昼夜を通して駅周りの人通りが激しい。


 しかも、近年進められている駅周辺の都市化計画のおかげで、最近はこの辺りに大きいショッピングモールやデパートもできた。


 駅前の道も綺麗に舗装し直され、駅周辺は計画どおりに着々と都市化しつつある。


 こういった街の変化が人通りの多さに拍車をかけていることは、言うまでもないだろう。


 何年か前と比べると大した差だ。


 実は人の往来の激しい並木道を、欠伸あくびをしながら歩く。


「みーのる!」


 ふいに、後ろから声をかけられた。
 気だるげに振り向くのと肩を叩かれたのは、ほぼ同時。


「おはよう、梨央りお。」


 実は淡く微笑む。


 声をかけてきたのは、長い黒髪を腰辺りまで伸ばした少女だった。
 明るい雰囲気を身にまとい、吊りぎみの大きな目が印象的だ。


 彼女の名は楠木くすき梨央りお
 小学校以来の幼馴染みである。


 実はどこか機嫌のよさそうな幼馴染みを見つめ、ふと自分の髪に触れた。


 黒髪黒目という一般的な梨央の容姿に対し、淡い栗毛色の細くて柔らかい髪と澄んだ薄茶色の目という自分の容姿。


 これは、外国人である父親譲りのものだ。


 今はもう慣れたけど、やはり初対面の人には多少なりとも驚かれる。


 特に、今のような人の出入りがある時は嫌でも人目を引いてしまうので、少し居心地が悪いと感じてしまうこともしばしば。


 どうせ、今年もしばらくは新入生たちに奇異の目で見られるのだろう。
 毎年辟易してしまうそんな苦い予感も、今は眠気に押しのけられてしまいそうだった。


「なんか、眠そうだね。」


 こちらの様子に気付いた梨央が、下から顔を覗き込んできた。


「うん。ちょっと寝不足。」


 そう言っているそばから、欠伸あくびが出てしまう。


「大丈夫? あんまり遅くまで勉強するのも、ほどほどにしなよ?」
「……うん。」


 まさか、毎晩覚えてもいない夢に悩んでいるとも言えるわけがなく、実は梨央の言葉に曖昧あいまいに答えておくしかなかった。


 二人はしばらく並木道に沿って歩き、途中から細い道に入った。
 すると、人通りは嘘のようになくなる。


 駅周辺の喧騒があっという間に遠ざかる錯覚さえ受けるほどだ。
 視界いっぱいには、閑静な住宅地が。


 というのも、この辺りは道が複雑に入り組んでいるので、忙しい朝の時間帯はあまり利用されないのである。


 時々慣れているはずの住民でさえも道を間違えることがあり、この辺りをよく知らない人間が立ち入れば、それこそ悲惨なことになる。


 自分も、過去にそんな人を案内した経験があった。


 実と梨央は、複雑に入り組んだ住宅地の道を迷わず歩いていく。


 大多数がこの道ではなく分かりやすい大通りを使うのだが、特に急いでいるわけでもない自分にとってはこの道が非常に好都合。


 大通りではどうしても周りにかされて歩くことになるので、自分のスピードで歩けないのだ。


「あー……めんどくさ、学校。」


 実はうんざりとぼやく。


「まったく、そんなこと言わないの。」


 梨央が急に歩みを止める。
 実は梨央のやや前方に立ち止まり、梨央を振り返った。


「私たちは、今日から三年生なのよ。受験勉強だって始まってるし、これからの学校生活の一日一日が重要になっていくわけよ。分かる、実? 面倒とか、そういうことを言ってる場合じゃないんだよ。」


 片手を腰に当て、片方の手で握り拳を作り熱弁する梨央。
 優等生のような梨央の言葉に、実は面倒そうに顔をしかめた。


(そういえば……梨央の志望校って、割とレベル高かったっけなぁ。)


 実は、思わず出かけた欠伸あくびを噛み殺した。
 寝不足のせいで、本当に欠伸が止まらない。


「そんなの、行ける学校に行けばよくない?」


 率直な意見を漏らした瞬間、梨央の目つきが変わった。


「実は、頭がいいからそういうことを言えるの! 行ける学校って、ほぼ全部じゃない。大体、実はいつも―――」


「はいはいはいはい、そこまで。分かった。梨央の気持ちはよーく分かった。だから、さっさと学校に行こうよ。」


 実は慌てて梨央の言葉を遮った。
 このまま梨央にしゃべらせると、絶対に長いからだ。


 梨央を見たまま、実は逃げるように学校の方へと歩き出す。
 すると、梨央が目を見開いた。


「実、危ないよ!」
「え?」


 梨央に叫ばれたが、時すでに遅し。
 言葉の意味を理解しないうちに、進行方向にいた誰かとぶつかってしまった。


 すばやく振り向くと、二人組の少女の片方が悲鳴をあげながらバランスを崩している。


 実はとっさに手を伸ばし、少女が転んでしまう前にその腕と肩を掴んで支えてやる。
 すると何故か、後ろから「あちゃー…」という声と溜め息が聞こえた。


 転倒をまぬかれた少女は、こちらを振り向くと目をまんまるにしてこちらを凝視してきた。


 同じ学校の制服を着ているけれど、顔に見覚えはない。


「ごめん。前を見てなかった。怪我とかはない……よね?」


 少女の顔を覗き込むと、それまで時を止めてしまったかのように固まっていた少女が大きく震えた。


「だ、大丈夫です。」


 ぎこちなく答える少女は、おどおどと視線を右往左往させている。
 まあ、これも初対面の人がよく見せる反応の一つだ。


「そっか。よかった。」


 実は微笑み、少女から手を離すとすぐに距離を置いた。


 そのまま通学の道へ戻ればよかったはずなのだけど、何故か少女はその場を動かずに勢いよく頭を下げてきた。


「あの……その、ありがとうございました!」


 思ってもみなかった少女の反応に、実は目をまたたかせた。


「……え? ぶつかったのは俺だし、君がお礼を言う必要は―――」


 言葉は、最後まで続かなかった。


 少女はこちらの言葉を聞き終えるよりも早く隣にいた友人の腕をむんずと掴んで、自分の脇を走り去っていってしまったのだ。


「あっ、ちょっと!」


 学校は反対方向ですけど……


 反射的に振り返ったけど、少女たちの姿はぐんぐん遠ざかっていくばかり。
 指摘し損ねた実の手が、所在なげに空中で固まる。


 結局、そこに残されたのはポカンとした表情の実と、不機嫌そうな梨央だ。


「な、何…?」


 実がなかば茫然と呟く。
 そんな実に梨央は再度溜め息をつくと、その耳をぎゅっと引っ張った。


「何、じゃないわよっ!」
「うわわっ!?」


 耳の間近で怒鳴られて、実は思わず顔を背ける。
 視線を戻すと、梨央が仁王立ちでこちらを不機嫌そうに見据えていた。


「ようは一目惚れよ。一目惚れ。」
「……はあ?」


 実は理解できないというように眉を寄せた。
 それに対し、梨央は重たげな息を吐く。


 本人は全く自覚していないが、学校での実はかなり評判がいい。


 優しげな外見はもちろん、穏やかで柔らかい雰囲気は親しみやすさを感じさせる。
 そしてそんな雰囲気に違わず、実は誰にでも優しく親切だ。


 頭もいいし、運動神経だって文句なし。
 はっきり言うと、かなりモテるのである。


 それなのに、当の本人が全くの自覚なし。


 たくさんの人からさりげない告白を何度も受けているのだが、持ち前のにぶさで全てをかわしている。


 実には、告白されたという認識すらないだろう。


「まったく……少しは態度にとげがあるならまだしも、実は誰にでも優しすぎるのよ。だから、八方美人だなんて言われたりもするんじゃない。どういう環境で育ったからこんな完璧になるのか、未だに不思議でならないわ。」


「完璧って……そんなんじゃないよ。」


 何を言い出すんだと、カラカラ笑う実。


 肝心の本人がこれである。
 そのうち、誰かからいらない恨みでも買わないといいのだけど……


 そんな風に心配になる梨央であった。


「はあ……これじゃあ、今年も去年と同じような状況になるわよ。」


 去年の春を思い返し、梨央はうんざりと肩を落とす。


「んー…。別に今さら、どうでもいいかなぁ。」


 対照的に、実はあっさりと言い切った。


「なんでよ?」


 梨央はむっとしながら言い返す。
 すると実は、梨央に爽やかな笑みを向けてこう答えた。


「だって去年と同じってさ、変にじろじろ見られるだけじゃん。そりゃあちょっと居心地は悪いけど、実害があるわけじゃないし、みんなの興味が薄れるまで耐えれば―――」


 実の言葉の途中で、梨央の動きがピタリと止まる。
 その表情が無で埋め尽くされたかと思うと、頭ごとその顔がゆっくりと下へ。


「あれ……り、梨央?」


 握り締められた梨央の手がわなわなと震えていることに気付き、実はおそるおそる梨央の名前を呼んでみる。


 どうも、失言があったようだ。


 悪い予感を察知したので梨央の表情を探ろうと頭を下げてみても、彼女の長い髪が顔を見せてくれなかった。


 試しに顔の近くで手を振ってみても、梨央は反応しない。


「何? 俺、変なこと言った?」
「……ほんとにもう。」


 ようやく開いた梨央の口から、普段よりも数段に低い声が漏れた。


「成績優秀、運動神経抜群。かっこいいし、優しいし、信じられないくらいに完璧よ。だけどね……」


 次の瞬間、梨央が思いっきり怒鳴り声をまき散らす。


「なんっで、恋愛にはこんなに鈍感なのよーっ!!」
「うわあああっ!?」


 あまりの気迫に、実は反射的にその場から駆け出した。


「待ちなさーい!」


 後ろから梨央が、説教だなんだと言いながら追いかけてくる。
 二人はそのまま学校まで、走り続けることになった。

しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる

よっしぃ
ファンタジー
コミカライズ企画進行中です!! 2巻2月9日電子版解禁です!! 紙は9日に配送開始、12日発売! 【書籍版 大ヒット御礼!オリコン18位&2巻出版!】 皆様の熱狂的な応援のおかげで、書籍版『45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる』が、コミカライズ決定いたしました!現在企画進行中!!そしてオリコン週間ライトノベルランキング18位、そしてアルファポリス様の書店売上ランキングでトップ10入りを記録しました! 12日には、楽天koboにおいてファンタジー5位となりました!皆様のおかげです! 本当に、本当にありがとうございます! 皆様の応援が、最高の形で「続刊(2巻)」へと繋がりました。 市丸きすけ先生による、素晴らしい書影も必見です! 【作品紹介】 欲望に取りつかれた権力者が企んだ「スキル強奪」のための勇者召喚。 だが、その儀式に巻き込まれたのは、どこにでもいる普通のサラリーマン――白河小次郎、45歳。 彼に与えられたのは、派手な攻撃魔法ではない。 【鑑定】【いんたーねっと?】【異世界売買】【テイマー】…etc. その一つ一つが、世界の理すら書き換えかねない、規格外の「便利スキル」だった。 欲望者から逃げ切るか、それとも、サラリーマンとして培った「知識」と、チート級のスキルを武器に、反撃の狼煙を上げるか。 気のいいおっさんの、優しくて、ずる賢い、まったり異世界サバイバルが、今、始まる! 【書誌情報】 タイトル: 『45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる』 著者: よっしぃ イラスト: 市丸きすけ 先生 出版社: アルファポリス ご購入はこちらから: Amazon: https://www.amazon.co.jp/dp/4434364235/ 楽天ブックス: https://books.rakuten.co.jp/rb/18361791/ 【作者より、感謝を込めて】 この日を迎えられたのは、長年にわたり、Webで私の拙い物語を応援し続けてくださった、読者の皆様のおかげです。 そして、この物語を見つけ出し、最高の形で世に送り出してくださる、担当編集者様、イラストレーターの市丸きすけ先生、全ての関係者の皆様に、心からの感謝を。 本当に、ありがとうございます。 【これまでの主な実績】 アルファポリス ファンタジー部門 1位獲得 小説家になろう 異世界転移/転移ジャンル(日間) 5位獲得 アルファポリス 第16回ファンタジー小説大賞 奨励賞受賞 復活の大カクヨムチャレンジカップ 9位入賞 オリコンランキングライトノベル 週間BOOKランキング 18位(2025年9月29日付)

【完結】物置小屋の魔法使いの娘~父の再婚相手と義妹に家を追い出され、婚約者には捨てられた。でも、私は……

buchi
恋愛
大公爵家の父が再婚して新しくやって来たのは、義母と義妹。当たり前のようにダーナの部屋を取り上げ、義妹のマチルダのものに。そして社交界への出入りを禁止し、館の隣の物置小屋に移動するよう命じた。ダーナは亡くなった母の血を受け継いで魔法が使えた。これまでは使う必要がなかった。だけど、汚い小屋に閉じ込められた時は、使用人がいるので自粛していた魔法力を存分に使った。魔法力のことは、母と母と同じ国から嫁いできた王妃様だけが知る秘密だった。 みすぼらしい物置小屋はパラダイスに。だけど、ある晩、王太子殿下のフィルがダーナを心配になってやって来て……

[完結] 邪魔をするなら潰すわよ?

シマ
ファンタジー
私はギルドが運営する治療院で働く治療師の一人、名前はルーシー。 クエストで大怪我したハンター達の治療に毎日、忙しい。そんなある日、騎士の格好をした一人の男が運び込まれた。 貴族のお偉いさんを魔物から護った騎士団の団長さんらしいけど、その場に置いていかれたの?でも、この傷は魔物にヤられたモノじゃないわよ? 魔法のある世界で亡くなった両親の代わりに兄妹を育てるルーシー。彼女は兄妹と静かに暮らしたいけど何やら回りが放ってくれない。 ルーシーが気になる団長さんに振り回されたり振り回したり。 私の生活を邪魔をするなら潰すわよ? 1月5日 誤字脱字修正 54話 ★━戦闘シーンや猟奇的発言あり 流血シーンあり。 魔法・魔物あり。 ざぁま薄め。 恋愛要素あり。

底辺から始まった俺の異世界冒険物語!

ちかっぱ雪比呂
ファンタジー
 40歳の真島光流(ましまみつる)は、ある日突然、他数人とともに異世界に召喚された。  しかし、彼自身は勇者召喚に巻き込まれた一般人にすぎず、ステータスも低かったため、利用価値がないと判断され、追放されてしまう。  おまけに、道を歩いているとチンピラに身ぐるみを剥がされる始末。いきなり異世界で路頭に迷う彼だったが、路上生活をしているらしき男、シオンと出会ったことで、少しだけ道が開けた。  漁れる残飯、眠れる舗道、そして裏ギルドで受けられる雑用仕事など――生きていく方法を、教えてくれたのだ。  この世界では『ミーツ』と名乗ることにし、安い賃金ながらも洗濯などの雑用をこなしていくうちに、金が貯まり余裕も生まれてきた。その頃、ミーツは気付く。自分の使っている魔法が、非常識なほどチートなことに――

【しっかり書き換え版】『異世界でたった1人の日本人』~ 異世界で日本の神の加護を持つたった1人の男~

石のやっさん
ファンタジー
12/17 13時20分 HOT男性部門1位 ファンタジー日間 1位 でした。 ありがとうございます 主人公の神代理人(かみしろ りひと)はクラスの異世界転移に巻き込まれた。 転移前に白い空間にて女神イシュタスがジョブやスキルを与えていたのだが、理人の番が来た時にイシュタスの顔色が変わる。「貴方神臭いわね」そう言うと理人にだけジョブやスキルも与えずに異世界に転移をさせた。 ジョブやスキルの無い事から早々と城から追い出される事が決まった、理人の前に天照の分体、眷属のアマ=テラス事『テラスちゃん』が現れた。 『異世界の女神は誘拐犯なんだ』とリヒトに話し、神社の宮司の孫の理人に異世界でも生きられるように日本人ならではの力を授けてくれた。 ここから『異世界でたった1人の日本人、理人の物語』がスタートする 「『異世界でたった1人の日本人』 私達を蔑ろにしチート貰ったのだから返して貰いますね」が好評だったのですが...昔に書いて小説らしくないのでしっかり書き始めました。

ペーパードライバーが車ごと異世界転移する話

ぐだな
ファンタジー
車を買ったその日に事故にあった島屋健斗(シマヤ)は、どういう訳か車ごと異世界へ転移してしまう。 異世界には剣と魔法があるけれど、信号機もガソリンも無い!危険な魔境のど真ん中に放り出された島屋は、とりあえずカーナビに頼るしかないのだった。 「目的地を設定しました。ルート案内に従って走行してください」 異世界仕様となった車(中古車)とペーパードライバーの運命はいかに…

最遅で最強のレベルアップ~経験値1000分の1の大器晩成型探索者は勤続10年目10度目のレベルアップで覚醒しました!~

ある中管理職
ファンタジー
 勤続10年目10度目のレベルアップ。  人よりも貰える経験値が極端に少なく、年に1回程度しかレベルアップしない32歳の主人公宮下要は10年掛かりようやくレベル10に到達した。  すると、ハズレスキル【大器晩成】が覚醒。  なんと1回のレベルアップのステータス上昇が通常の1000倍に。  チートスキル【ステータス上昇1000】を得た宮下はこれをきっかけに、今まで出会う事すら想像してこなかったモンスターを討伐。  探索者としての知名度や地位を一気に上げ、勤めていた店は討伐したレアモンスターの肉と素材の販売で大繁盛。  万年Fランクの【永遠の新米おじさん】と言われた宮下の成り上がり劇が今幕を開ける。

処理中です...