16 / 189
忌まわしき過去
出生の秘密
しおりを挟む
休日、父と一緒にショップで新しいスマホを購入した。
「ありがとうございます。この連絡先は母に教えるつもりはありません。」
「そうだな、教えたらまた元の生活に戻ってしまうかもしれないからな」
オレにとって父は救世主のような存在だった。
母親の淫らな行為に付き合わされて、暗く沈んでいたオレに手を差しのべてくれた恩人だ。
母は父に何度も連絡し、亮輔を返してほしいと言ってるらしいが、冗談じゃない!
あんな所へは二度と戻らない。
父もそれに応じるつもりは無い。
「しつこいっ!亮輔は私が預かる。お前なんかに会わせるつもりは無い!」
父が電話口で一喝していたのを横で聞いていた。
それにしてもしつこい。
数日後、入学式を迎えた。式には父が来てくれて嬉しかった。
その夜、父から出生の秘密を聞かされた。
母は父と同じ会社に勤務し、秘書をやっていた。
そして父と付き合い、結婚した。
翌年に兄の達也が誕生した。
母はしばらくの間、子育てに専念していたが、結婚前から社長の秘書兼愛人という関係は続いていたらしい。
勿論父には内緒で。
兄が3才の時、母はオレを身ごもった。
父は兄の子育てが忙しいと思い、夫婦生活を遠慮していた。
それなのに母は妊娠した。
父は誰の子供なのか、と問い詰めた。
母は口を割らなかったが、相手は社長だという事が解った。
それを知った父は兄を引き連れ家を出ていった。
母は社長には内緒でオレを生んだ。
だが、生まれたばかりのオレを預けるところも無く、一人でオレを育てたが、生活が苦しくなり、夜間の託児所にオレを預けて水商売へ身を投じた。
オレのホントの父親である社長は母親の居場所を見つけ出し、影で母親の援助をしていた。
社長は子宝に恵まれず、妻にも先立たれた。
その社長も数年後にガンでこの世を去った。
社長の遺産を受け継いだ母は商売の才能があったのか、スナックやバーを何店舗も経営する程までになったという事だ。
父は興信所に依頼して調査したと言う。
オレが幼い頃、男を取っ替え引っ替えアパートに連れ込んだのは、社長は高齢で男としての機能がダメになり、性欲の強い母は店の客と情事に耽っていたんだろうな、と今にして思えば合点がいく。
「お前も高校生になったからこれだけは伝えておこうと思ってな。この話を聞くのは辛いと思うが、これがお前の生まれてきた経緯なんだ」
父もこの事を話すのを躊躇ったが、いずれは話す時が来るという事で、オレが高校生になったのを機に話してくれた。
オレは驚く事も無く、あのオンナならばやりかねないと思っていた。
そんな事よりも、今日からオレは高校生になった。
これからは楽しい高校生活が待っている、とウキウキしていた。
「ありがとうございます。この連絡先は母に教えるつもりはありません。」
「そうだな、教えたらまた元の生活に戻ってしまうかもしれないからな」
オレにとって父は救世主のような存在だった。
母親の淫らな行為に付き合わされて、暗く沈んでいたオレに手を差しのべてくれた恩人だ。
母は父に何度も連絡し、亮輔を返してほしいと言ってるらしいが、冗談じゃない!
あんな所へは二度と戻らない。
父もそれに応じるつもりは無い。
「しつこいっ!亮輔は私が預かる。お前なんかに会わせるつもりは無い!」
父が電話口で一喝していたのを横で聞いていた。
それにしてもしつこい。
数日後、入学式を迎えた。式には父が来てくれて嬉しかった。
その夜、父から出生の秘密を聞かされた。
母は父と同じ会社に勤務し、秘書をやっていた。
そして父と付き合い、結婚した。
翌年に兄の達也が誕生した。
母はしばらくの間、子育てに専念していたが、結婚前から社長の秘書兼愛人という関係は続いていたらしい。
勿論父には内緒で。
兄が3才の時、母はオレを身ごもった。
父は兄の子育てが忙しいと思い、夫婦生活を遠慮していた。
それなのに母は妊娠した。
父は誰の子供なのか、と問い詰めた。
母は口を割らなかったが、相手は社長だという事が解った。
それを知った父は兄を引き連れ家を出ていった。
母は社長には内緒でオレを生んだ。
だが、生まれたばかりのオレを預けるところも無く、一人でオレを育てたが、生活が苦しくなり、夜間の託児所にオレを預けて水商売へ身を投じた。
オレのホントの父親である社長は母親の居場所を見つけ出し、影で母親の援助をしていた。
社長は子宝に恵まれず、妻にも先立たれた。
その社長も数年後にガンでこの世を去った。
社長の遺産を受け継いだ母は商売の才能があったのか、スナックやバーを何店舗も経営する程までになったという事だ。
父は興信所に依頼して調査したと言う。
オレが幼い頃、男を取っ替え引っ替えアパートに連れ込んだのは、社長は高齢で男としての機能がダメになり、性欲の強い母は店の客と情事に耽っていたんだろうな、と今にして思えば合点がいく。
「お前も高校生になったからこれだけは伝えておこうと思ってな。この話を聞くのは辛いと思うが、これがお前の生まれてきた経緯なんだ」
父もこの事を話すのを躊躇ったが、いずれは話す時が来るという事で、オレが高校生になったのを機に話してくれた。
オレは驚く事も無く、あのオンナならばやりかねないと思っていた。
そんな事よりも、今日からオレは高校生になった。
これからは楽しい高校生活が待っている、とウキウキしていた。
0
あなたにおすすめの小説
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
そのほかに外伝も綴りました。
還暦の性 若い彼との恋愛模様
MisakiNonagase
恋愛
還暦を迎えた和子。保持する資格の更新講習で二十代後半の青年、健太に出会った。何気なくてLINE交換してメッセージをやりとりするうちに、胸が高鳴りはじめ、長年忘れていた恋心に花が咲く。
そんな還暦女性と二十代の青年の恋模様。
その後、結婚、そして永遠の別れまでを描いたストーリーです。
全7話
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
同じアパートに住む年上未亡人美女は甘すぎる。
ピコサイクス
青春
大学生の翔太は、一人暮らしを始めたばかり。
真下の階に住むのは、落ち着いた色気と優しさを併せ持つ大人の女性・水無瀬紗夜。
引っ越しの挨拶で出会った瞬間、翔太は心を奪われてしまう。
偶然にもアルバイト先のスーパーで再会した彼女は、翔太をすぐに採用し、温かく仕事を教えてくれる存在だった。
ある日の仕事帰り、ふたりで過ごす時間が増えていき――そして気づけば紗夜の部屋でご飯をご馳走になるほど親密に。
優しくて穏やかで――その色気に触れるたび、翔太の心は揺れていく。
大人の女性と大学生、甘くちょっぴり刺激的な同居生活(?)がはじまる。
久々に幼なじみの家に遊びに行ったら、寝ている間に…
しゅうじつ
BL
俺の隣の家に住んでいる有沢は幼なじみだ。
高校に入ってからは、学校で話したり遊んだりするくらいの仲だったが、今日数人の友達と彼の家に遊びに行くことになった。
数年ぶりの幼なじみの家を懐かしんでいる中、いつの間にか友人たちは帰っており、幼なじみと2人きりに。
そこで俺は彼の部屋であるものを見つけてしまい、部屋に来た有沢に咄嗟に寝たフリをするが…
17歳男子高生と32歳主婦の境界線
MisakiNonagase
恋愛
32歳の主婦・加恋。冷え切った家庭で孤独に苛まれる彼女を救い出したのは、ネットの向こう側にいた二十歳(はたち)と偽っていた17歳の少年・晴人だった。
「未成年との不倫」という、社会から断罪されるべき背徳。それでも二人は、震える手で未来への約束を交わす。少年が大学生になり、社会人となり、守られる存在から「守る男」へと成長していく中で、加恋は自らの手で「妻」という仮面を脱ぎ捨てていく…
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる