快楽に溺れ、過ちを繰り返す生命体

sky-high

文字の大きさ
19 / 189
忌まわしき過去

学校どころではない

しおりを挟む
父の死後、オレは学校帰りにバイトをする生活を送った。


中学の頃から貯めていた金は、毎月の光熱費や学費、食費等に充てていたが、みるみるうちに目減りしていく。

バイトをしても金が足りない。
次第に学校を休みがちになり、その分バイトして1円でも多く稼がなければならない。

飯も満足に食えない。

母の所に戻ろうかとも考えたが、また近親相姦繰り返す日々を送るなんて、無理だ。

それに、父が残してくれたマンションで仏壇に手を合わせるのがオレの務めだ。


今更戻るなんて、バカなマネはしたくない。







一学期も終わりにさしかかろうとしていたある日の事だった。
下校時に担任の鴨志田から呼び止められ、誰もいない教室で机を挟んで向かい合い、出席日数の事を言われた。

「古賀くん、お父さんの事で大変ショックなのは解るわ。でも、これ以上休むと2年に進級できないのよ。だからもう少し学校に来るように出来ないかな…何か困ったことがあったら先生相談に乗るから」

オレはそんな話よりも、白いブラウスのボタンが今にもはち切れそうな巨乳を凝視していた。

父の家に移ってから女の裸を見ていなかったせいもあり、下半身が疼いてきた。

そんな視線に気づかず、毎日学校に来いと言っている。

「確かに父の事はショックです。でも今はそんなことが原因じゃないんです。実はオレ、一人で暮らしているんです。だから働かないと食っていけないんです。学校に行ってる場合なんかじゃないんですよ」

鴨志田は腕を組み、困ったなぁと呟き、考え込んだ。
ただでさて大きな胸が腕を組むことによって余計に大きく寄せてるように見える。

このオッパイを鷲掴みにしてやろうか、そんな良からぬ事が頭をよぎった。

「他に身内の方はいないの?確かお兄さんがいたわよね?お兄さんには頼めないのかしら?」

冗談じゃない、父の遺産しか頭の中に無いヤツの世話になるつもりはない!

「兄はまだ大学生で自分の生活でいっぱいいっぱいなんです。頼れるならとっくに頼ってます」

鴨志田は困り果てた表情をしたが、何かを思い出したかの様に話した。

「そうだ、奨学金の制度があるからそれに申請したらどう?少なくとも学費の心配はなくなるわ」

そういう問題じゃない。オレは少し呆れたように鴨志田に話した。

「先生って一人暮らしですか?」

「えっ?」

「いや、だから一人暮らしですか?って聞いているんです」

鴨志田はやや困惑した表情を浮かべ、下を向きながら頷いた。

「じゃあ、分かりますよね?一人暮らしだと色々とお金がかかることを。光熱費に学費に食費。そんな金を毎月払わなきゃならないんですよ?だから働くしかないないんです。学校を犠牲にしてでも生きてく為に働かなきゃならないんです」

ここまで言われて、鴨志田は反論できない。

この巨乳教師に何を言ってもムダだ、オレ帰ろうとした。

「待って古賀くん!もう少し、もう少し話し合いましょう!必ず方法はあるはずだから、ねっ、一緒に考えましょう!」

バカじゃないのか…
解決法なんて無い。担任を受け持つ教師が生徒を退学させない為に苦し紛れに言っただけだろう。

オレは踵を返し、鴨志田に諭すように話した。

「じゃあ先生、先生がオレの面倒を見てくれますか?オレに援助してくれますか?それが出来るオレはバイトを辞めて真面目に学校に通いますよ。でも出来ないでしょ?」

無言だ。
教師ってのは、所詮そんなもんだ。
聖職だとか言われているが、そこまで出来る先生がいるワケが無い。


オレは学校を出てバイト先へ向かった。

店内でポテトを揚げ、スライスしたトマトや他の具材をバンズを挟み、合間にゴミの分別処理等、色々とやらなきゃならない事がいっぱいある。

今日もクタクタでようやく終わった。
時刻は22:00を回った。
こんな夜道に制服を着て歩いてるのはオレぐらいだ。

目の前に牛丼屋がある。腹が減った。
しかし、今はそんな物に金を払う余裕すら無い。
早く家に帰って飯の支度をしないと。支度と言っても、米に玉子とお新香しかない。

貯金はもうすぐで底を尽く。

残金がゼロになったらどうしようか、と考えた。

普通の家庭ならば、朝昼晩と食べる事が出来る。

だがオレは、こんなに働いてもまともに三食を食えない。

何なんだ、一体?
悪い事をしたワケじゃないのに、何でこうも、不幸が降り掛かるんだ?


自分の運命を呪った。




重い足取りでようやくマンションの前まで着いた。
エントランスの自動ドアの前で女性の姿が見えた。
俯いて、顔が見えない。


怪しいヤツか…オレは恐る恐る近づいた。


すると、その女性は顔を上げた。

「あ、お帰り古賀くん!さっきから待ってたのよ。良かったら一緒にご飯食べない?」

鴨志田がオレの帰りを待っていた。

両手には食料をかなり買い込んだ袋を下げて…
しおりを挟む
感想 5

あなたにおすすめの小説

わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...

MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。 ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。 さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか? そのほかに外伝も綴りました。

還暦の性 若い彼との恋愛模様

MisakiNonagase
恋愛
還暦を迎えた和子。保持する資格の更新講習で二十代後半の青年、健太に出会った。何気なくてLINE交換してメッセージをやりとりするうちに、胸が高鳴りはじめ、長年忘れていた恋心に花が咲く。 そんな還暦女性と二十代の青年の恋模様。 その後、結婚、そして永遠の別れまでを描いたストーリーです。 全7話

ママと中学生の僕

キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。

夫婦交換

山田森湖
恋愛
好奇心から始まった一週間の“夫婦交換”。そこで出会った新鮮なときめき

同じアパートに住む年上未亡人美女は甘すぎる。

ピコサイクス
青春
大学生の翔太は、一人暮らしを始めたばかり。 真下の階に住むのは、落ち着いた色気と優しさを併せ持つ大人の女性・水無瀬紗夜。 引っ越しの挨拶で出会った瞬間、翔太は心を奪われてしまう。 偶然にもアルバイト先のスーパーで再会した彼女は、翔太をすぐに採用し、温かく仕事を教えてくれる存在だった。 ある日の仕事帰り、ふたりで過ごす時間が増えていき――そして気づけば紗夜の部屋でご飯をご馳走になるほど親密に。 優しくて穏やかで――その色気に触れるたび、翔太の心は揺れていく。 大人の女性と大学生、甘くちょっぴり刺激的な同居生活(?)がはじまる。

久々に幼なじみの家に遊びに行ったら、寝ている間に…

しゅうじつ
BL
俺の隣の家に住んでいる有沢は幼なじみだ。 高校に入ってからは、学校で話したり遊んだりするくらいの仲だったが、今日数人の友達と彼の家に遊びに行くことになった。 数年ぶりの幼なじみの家を懐かしんでいる中、いつの間にか友人たちは帰っており、幼なじみと2人きりに。 そこで俺は彼の部屋であるものを見つけてしまい、部屋に来た有沢に咄嗟に寝たフリをするが…

熟女教師に何度も迫られて…

じゅ〜ん
エッセイ・ノンフィクション
二度と味わえない体験をした実話中心のショート・ショート集です

17歳男子高生と32歳主婦の境界線

MisakiNonagase
恋愛
32歳の主婦・加恋。冷え切った家庭で孤独に苛まれる彼女を救い出したのは、ネットの向こう側にいた二十歳(はたち)と偽っていた17歳の少年・晴人だった。 「未成年との不倫」という、社会から断罪されるべき背徳。それでも二人は、震える手で未来への約束を交わす。少年が大学生になり、社会人となり、守られる存在から「守る男」へと成長していく中で、加恋は自らの手で「妻」という仮面を脱ぎ捨てていく…

処理中です...