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忌まわしき過去
無理なものは無理
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鴨志田はスーパーで買った惣菜や野菜、肉の入ったビニール袋を手にしていた。
薄手のシックなブラウンのコートの中には、Vネックの淡いグリーンのセーター。
否が応でも谷間に目が行く。
「古賀くん、いつもこんな遅くまでバイトしてるの?」
顔よりも胸に目が行く。
これだけ大きいと皆、そっちへ目を向けるだろう。
決してブスでは無いんだが、顔よりも胸の方がインパクトがある。
こんな夜道じゃ痴漢に遭うんじゃないか、と。
「えっ…先生もしかしてこのマンションに住んでるんですか?」
鴨志田はエントランスの自動ドアの横で壁にもたれながら立っていたので、このマンションの住民がカギを忘れ、誰かが来るのを待ってドアを解除してくれるのだろう、と思っていた。
「まさか、先生はこんな立派なマンションに住めるような生活は出来ないもん」
じゃあ、何の目的でこのマンションに来たのか。
しかも、そんなに買い込んで。
「じゃあ何してるんですか、そんなとこで?」
オレはオートロックのドアを解除した。
「古賀くんを待ってたのよ」
鴨志田は照れくさそうにボソッと呟いた。
「えっと…何でオレを待ってるんすか?もしかして放課後の話の続きですか?
オレこれから飯の支度して風呂入って寝たいんですよ。
悪いけど、今は学校よりもバイトの方が優先なんで。じゃ、失礼します」
話を蒸し返そうとしてるのか、この女は。
バイトで疲れて、それどころじゃない。
「ご飯まだ食べてないでしょ?だからさっきスーパーで色々と買ってきたの。良かったら一緒にご飯でも食べない?先生が作るから」
何を言ってるんだ?
しかも、一緒に飯を食おうだなんて…
「あの…確かに生活に困ってるけど、飯を恵んで貰おうだなんて思ってないすよ!
とにかく、そこにいると迷惑なんで帰ってもらえますか?」
イラッとした。ふざけるな!
他人に飯を食わせてもらおうだなんて、これっぽっちも考えた事は無い!
オートロックのドアを解除したのはいいが、このままでは鴨志田が中に入ってしまう。
確かに【先生が面倒見てくれますか?】って言ったけど、それを真に受けて食材買ってくるとは、シャレが通じないのか、この女は。
「そんなに心配しなくても、明日はちゃんと学校に行きますから。それじゃっ」
鴨志田を追っ払おうとしたが、帰る気配がない。
「あの、しつこいと警察呼びますよ?ストーカー紛いな事しないでもらえますか?」
こんなとこで担任と押し問答するもりはない。
「分かったわ…でもこれ持っていって」
袋を差し出した。
これだけ食材があれば、何日かは困らない。
一瞬、目が眩んだが、オレは物乞いじゃない!
バカにしてるのか、腹が立ってきた。
「ナメてんのか、おいっ!オレはホームレスじゃねえんだっ!
さっさと帰れ!」
鴨志田の手をパシーン、と払いのけた。
袋の中の惣菜や肉が袋からこぼれ落ちた。
「古賀くん、お願いだからこれを持ってって!」
落ちた食料を拾いながら、懇願してる。
屈んだ状態だと、Vネックセーターの胸元から大きな形の胸がハッキリと見える。さっきから胸ばかりを見ていたせいか、下半身がモゾモゾする。
母親との淫らな行為をして以来だから、随分と経つ。
「じゃあ、先生の大きなオッパイ触らせてくれたら、貰ってやるよ」
オレは意地悪く笑みを浮かべながら鴨志田に詰め寄った。
「な、何を言うの!そんな事できるわけないでしょ!」
鴨志田は狼狽え、声が上ずっていた。
両手で胸を隠し、下を向いている。
「だったら、さっさと帰れ!邪魔なんだよ、この乳オバケが!」
すかさず、鴨志田はオレの頬に平手打ちをした。
パァーンと乾いた音がエントランスに響いた。
「痛ってぇな、何すんだよ!ノコノコ人ん家の前まで来て暴力かよっ!!マジで警察呼ぶぞ、おい!」
オレは内ポケットからスマホを取り出し、電話を掛けようとした。
「待って!」
鴨志田はオレの手を取って、大きな胸に押し当てた。
「…これでいいでしょ?だからお願い、家に入れてくれる?」
オレはまさか鴨志田がそんな事をするとは思ってもいなかったので、呆気にとられた。
掌で胸の暖かさを感じる。
ドクッ、ドクッとやや速い鼓動が伝わる。
「ねぇ、古賀くん…もういいでしょ、離して…」
心做しか、少し声が上ずってる。
まさか、感じているのか…いや、それは無いだろう。
いつまでもこんな場所で言い合いをしても仕方ない。
約束は約束だ。
鴨志田を中に入れた。
薄手のシックなブラウンのコートの中には、Vネックの淡いグリーンのセーター。
否が応でも谷間に目が行く。
「古賀くん、いつもこんな遅くまでバイトしてるの?」
顔よりも胸に目が行く。
これだけ大きいと皆、そっちへ目を向けるだろう。
決してブスでは無いんだが、顔よりも胸の方がインパクトがある。
こんな夜道じゃ痴漢に遭うんじゃないか、と。
「えっ…先生もしかしてこのマンションに住んでるんですか?」
鴨志田はエントランスの自動ドアの横で壁にもたれながら立っていたので、このマンションの住民がカギを忘れ、誰かが来るのを待ってドアを解除してくれるのだろう、と思っていた。
「まさか、先生はこんな立派なマンションに住めるような生活は出来ないもん」
じゃあ、何の目的でこのマンションに来たのか。
しかも、そんなに買い込んで。
「じゃあ何してるんですか、そんなとこで?」
オレはオートロックのドアを解除した。
「古賀くんを待ってたのよ」
鴨志田は照れくさそうにボソッと呟いた。
「えっと…何でオレを待ってるんすか?もしかして放課後の話の続きですか?
オレこれから飯の支度して風呂入って寝たいんですよ。
悪いけど、今は学校よりもバイトの方が優先なんで。じゃ、失礼します」
話を蒸し返そうとしてるのか、この女は。
バイトで疲れて、それどころじゃない。
「ご飯まだ食べてないでしょ?だからさっきスーパーで色々と買ってきたの。良かったら一緒にご飯でも食べない?先生が作るから」
何を言ってるんだ?
しかも、一緒に飯を食おうだなんて…
「あの…確かに生活に困ってるけど、飯を恵んで貰おうだなんて思ってないすよ!
とにかく、そこにいると迷惑なんで帰ってもらえますか?」
イラッとした。ふざけるな!
他人に飯を食わせてもらおうだなんて、これっぽっちも考えた事は無い!
オートロックのドアを解除したのはいいが、このままでは鴨志田が中に入ってしまう。
確かに【先生が面倒見てくれますか?】って言ったけど、それを真に受けて食材買ってくるとは、シャレが通じないのか、この女は。
「そんなに心配しなくても、明日はちゃんと学校に行きますから。それじゃっ」
鴨志田を追っ払おうとしたが、帰る気配がない。
「あの、しつこいと警察呼びますよ?ストーカー紛いな事しないでもらえますか?」
こんなとこで担任と押し問答するもりはない。
「分かったわ…でもこれ持っていって」
袋を差し出した。
これだけ食材があれば、何日かは困らない。
一瞬、目が眩んだが、オレは物乞いじゃない!
バカにしてるのか、腹が立ってきた。
「ナメてんのか、おいっ!オレはホームレスじゃねえんだっ!
さっさと帰れ!」
鴨志田の手をパシーン、と払いのけた。
袋の中の惣菜や肉が袋からこぼれ落ちた。
「古賀くん、お願いだからこれを持ってって!」
落ちた食料を拾いながら、懇願してる。
屈んだ状態だと、Vネックセーターの胸元から大きな形の胸がハッキリと見える。さっきから胸ばかりを見ていたせいか、下半身がモゾモゾする。
母親との淫らな行為をして以来だから、随分と経つ。
「じゃあ、先生の大きなオッパイ触らせてくれたら、貰ってやるよ」
オレは意地悪く笑みを浮かべながら鴨志田に詰め寄った。
「な、何を言うの!そんな事できるわけないでしょ!」
鴨志田は狼狽え、声が上ずっていた。
両手で胸を隠し、下を向いている。
「だったら、さっさと帰れ!邪魔なんだよ、この乳オバケが!」
すかさず、鴨志田はオレの頬に平手打ちをした。
パァーンと乾いた音がエントランスに響いた。
「痛ってぇな、何すんだよ!ノコノコ人ん家の前まで来て暴力かよっ!!マジで警察呼ぶぞ、おい!」
オレは内ポケットからスマホを取り出し、電話を掛けようとした。
「待って!」
鴨志田はオレの手を取って、大きな胸に押し当てた。
「…これでいいでしょ?だからお願い、家に入れてくれる?」
オレはまさか鴨志田がそんな事をするとは思ってもいなかったので、呆気にとられた。
掌で胸の暖かさを感じる。
ドクッ、ドクッとやや速い鼓動が伝わる。
「ねぇ、古賀くん…もういいでしょ、離して…」
心做しか、少し声が上ずってる。
まさか、感じているのか…いや、それは無いだろう。
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鴨志田を中に入れた。
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