快楽に溺れ、過ちを繰り返す生命体

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忌まわしき過去

完全なる計画

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翌日の深夜、達也はソープランドの近くにあるファミレスでコーヒーを飲みながら待機していた。

時計は午前0時を回っていた。
営業が終わった頃だ。

あの弁護士は上手く話をまとめたのだろうか?

すると、達也のスマホに着信が鳴った。
鴨志田からだ。

「もしもし、お疲れ様。近くのファミレスにいるから来てくれないか?」

数分後、鴨志田が店に来た。

こちらを向くと手を振り、テーブルの向かいに座ってドリンクバーを注文した。

相変わらず胸元は壮観な隆起で、すれ違いざま、凝視してしまう程の大きさだ。

鴨志田は見られる事に慣れてしまったせいか、胸元を強調する服装が多い。
今日もフェミニンやカットソーに膝丈のフレアスカートという出で立ちだ。

「どうだった?」

鴨志田はあっけらかんとした口調で答えた。

「店長に明日から来なくていいって。
それで、アパートの荷物は2,3日中までにはキレイにしておけって言われたけど…
あの世界から足を洗う事が出来たけど、何か拍子抜けした感じね」

(クソっ、コイツの為に1500万も使うとは!何がなんでも作戦は成功させないと…)

鴨志田を救い出す為とは言え、千尋に貰った金を三分の二以上費やした。

「とにかく、これでアンタは晴れて自由に身になったワケだ」

「うん、ホントにありがとう!何かお礼をしないと」

鴨志田は頭を下げた。

「礼はいい。その代わり、アンタにはこれから色々と動いてもらう。何せ、これからオレたちは薔薇色の人生を歩むんだからな」

「でも、動くってどうすれば…アタシ、何をすればいいの?」

達也はバッグから封筒を出し、テーブルに置いた。

「これは…何?」

「300万入っている。当面の間、ビジネスホテルに滞在してもらうから、その費用として使ってくれ。
間違ってもブランド物なんて買うなよ。
オレにはもう金がほどんど無いんだ」

「分かったわ、ありがとう。アタシの為にこんなにお金を使わせて…
でも、いつまでビジネスホテルに滞在すればいいの?」

バッグからシガレットケースを出し、メンソールのタバコに火をつけた。

「それは計画を実行するまでの間だ」

まさか…イヤな予感がする。
鴨志田はテーブルに身を乗りだすと、小声で話した。

「ねえ、もしかして乗っ取るって事は…」

鴨志田の言葉の意味を理解した達也は無表情で首を縦に振った。

鴨志田は烏龍茶を一口飲むと、一気に捲し立てた。

「…冗談じゃないわ!そのためにアタシを救ったの?これならまだ、あの店にいた方が良かったわっ!悪いけど、そんな事には協力出来ないっ!」

「おいっ、声がデカいよ…とりあえずここを出よう、場所を変えて詳しく話する」

達也は伝票を手にカウンターで会計を済ませた。

(一体何考えてるの、この男は!消すって、殺す事でしょ?…それだけは出来ない!)

鴨志田は後悔した。

千尋をこの世から葬り去るという計画の為に自分をソープから救うとは。
いくら千尋が憎いと言っても、殺す事なんて出来ない…犯罪に手を染めたくない。

店を出ると、鴨志田は先程受け取った封筒を返した。

「…このお金は返すわ。とてもじゃないけど共犯になんかなりたくない…
アナタのやろうとしている事は犯罪なのよ?それに絶対にバレないなんて保証は無いじゃない!
無理……アタシには出来ない」

想像しただけで、恐ろしい。
涙目になり、膝がガクガク震えた。

怯えた表情をする鴨志田の肩を抱き、達也はニッコリと笑みを浮かべた。

「いいから、この金は受けとるんだ。さっき言ったろ、この先オレたちには薔薇色の人生が待ってるって?
それなのに、犯罪に手を染めるなんてバカなマネはしないさ」

罪を犯さずに消すとは一体?

「ねぇ、どういう事?」

達也は鴨志田の腰に手を回し、耳元で囁いた。

「…これから話す事は誰にも言うんじゃない…確かこの駅前にホテルがあったよな?そこに入って詳しく話をするけど、その前にやっておきたい事があるんだ」

「やっておきたい事って…何?」

路地裏を歩いていると、建物と建物の隙間に人が入れるスペースがある。
達也はそこに入り、鴨志田を手招いた。

「どうしたの、こんな狭い場所に入って?」

足元にはバケツが置いてあり、ネコがゴミを漁っていた。

「いや、ここでどうかなって…」

達也はベルトを外し、膝までGパンとボクサータイプのパンツを下ろした。

露出した肉棒はやや上向きに勃っている。

「何やってるの、こんな所で!」

「シーっ、声が大きい…‥聞こえるよ」

頭上のダクトを避けるように前屈みになっている鴨志田をしゃがませた。

「…まさか、ここでやれって言うの?」

達也は頷いた。

「頼むよ、アンタを見てさっきからムラムラして収まりが付かないんだよ」

目の前に突きつけられた肉棒は、外というスリル満点のシチュエーションのせいか、さっきよりも硬直している。

「…いいけど、絶対に犯罪を犯さないって約束してくれる?」

「当たり前だ、そんな事したらパクられて計画がパーになる」


「その言葉、信じてもいいの?」

「オレはアンタにウソを言った覚えは無いけどね」

「…」

【こんな場所で…】と躊躇ったが、達也に特別な感情を抱く鴨志田は言うがままに、そっと肉棒を握り、ゆっくりと口に含んだ。

鴨志田は達也の意のままに操られてしまった…そんな愛おしく、優しく、丁寧でゆっくりなフェラチオだった。

「…あっ、何かいつもより、気持ちイイ…」

野外という開放感が快感を増した。

「なぁ…店でやってくれたみたいに、胸に挟んでくれよ」

鴨志田は頷くと、カットソーを脱いで黒のブラジャーを外した。

プルンと弾けるように乳房が踊り、達也を包んだ。

唾液を垂らし、上下に動かした。

まるで腟内に挿入したかのような感覚で、達也のイチモツははち切れんばかりだ。

「あっ…出るっ…」

達也が言うと同時に、谷間から勢いよく精液が噴射した。
その勢いは鴨志田の顎にまでかかった。


「…はぁ…すごい出たけど、外だと燃えるのかしら?」

「ハァ………、気持ちイイ」

しばし余韻に浸っていた。


「よし、じゃあスッキリしたところでホテルで作戦を練ろう」

「ねぇ、アナタだけ気持ちよくなってズルいわ。アタシも気持ちよくなりたい…」

鴨志田は先程のフェラで濡れていた。

「あぁ、分かった。とにかくホテルに行こう」

(チッ、面倒なオンナだな!テメーはオレの性欲処理なんだよ!)

達也は鴨志田を都合の良い女としか見てない。

路地裏から繁華街に抜けると、駅前にビジネスホテルがある。

フロントでチェックインを済ませ、部屋のキーを受け取り、エレベーターに乗った。

部屋は605号室、ダブルの部屋はそこしか空いてなかった。

中に入るとベッドが2つ、テレビとテーブルが備えてある、簡素な室内だった。

達也はベッドに腰掛け、鴨志田は窓際にあるソファーに座わった。

「ねぇ、計画ってどういう風にするの?」

「オフクロがすぐにでもオレに会社を譲ってくれればいいんだが、そんな都合良く物事は運ばない。
要はオレに会社を譲るような計画を立てればいいって事だ」

「そんなすんなりと会社を譲ってくれるの?」

達也は立ち上がり、窓のカーテンを閉めた。

この高さでは外から中の様子は見えない。
だが、用心深い達也は様子が見えないよう、注意を払った。

「アイツはいつも帰る道は木に覆われて、人通りがほとんど無い。
その脇の細い道に入ると、木に囲まれて傍から見えない。
その道に車を停めてあの女が来るのを待つんだ」

「待ってどうするの?」

「アイツが通るのを待って、オレは偶然を装ってアイツの車を停める。アンタはオレの運転する車で待機してればいい」

「…展開が読めないわ。で、どうするの?」

「それは…」


達也の話は朝方まで続いた。

この計画にはどうしても鴨志田が必要だ、乗っ取った後は秘書として破格の待遇をするから協力して欲しい、と鴨志田を説得した。

千尋の資産は不動産を合わせると12~13億ある。
達也が以前に千尋に直接聞いて確かめた。

その資産のうち、3分の1、つまり4億程の金額を成功報酬として渡すと告げ、金に目が眩んだ鴨志田は乗っ取りに協力することを約束した。

千尋のせいでソープに沈められた屈辱を晴らす絶好の機会だと達也に説得され、鴨志田の中にあった憎悪が再燃した。

「アンタは今住んでるアパートの荷物を整理しなきゃならないだろうから、必要最低限の物だけ持ってここに移って欲しい。
そして、なるべく外出は避けて欲しい。
欲しい物があればオレが用意する。それと、計画が終わるまで絶対に亮輔と会わないでくれ、分かったな?」

「分かったわ…やるなら早めにして欲しいわ。こんな窮屈なとこにずっといたくないから」

「失敗は許されない。オレたちは必ずあの会社を乗っ取ってアイツを追い出すんだ」

そう言うと、達也は鴨志田を抱き寄せ、唇を奪った。

「…ん…いいわ。その代わり連絡は常にしてよね、アタシはここで待ってるから」

「了解。まずは部屋の整理をして荷物をここに持っていこう」

二人は鴨志田のアパートに行き、荷物を整理した。

必要最低限な衣類をキャリーバックに詰め込み、部屋を出た。

「オレはこれからアイツと一緒に会社に行く。何かあったら連絡くれ、オレも連絡する」

「ちょっと、寝てないけど大丈夫なの?」

「問題無い。それよか、計画が終わったらゆっくり楽しもう、な?」

「ん…早くそうなるといいわ」

熱い抱擁を交し、達也は意気揚々とした表情で会社に向かった。

(ホントに大丈夫なんだろうか?)
一抹の不安を抱えるも、大金が目の前に転がり込んでくる喜びに笑みを浮かべホテルへ戻った。



    
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