82 / 189
新たな出発
もう少しまともなウソをつけ
しおりを挟む
翌週、いつものように教室に入った。
凜は席に着いてスマホを弄っていた。。
この女をどうやってこらしめようか?
そんな事を考えながらも、席に着き、教科書とノートを取り出した。
凜はオレの事を見る事はなく、授業中も黒板に書かれている文法をノートに書く。
オレは教科書を広げながら、凜に対する復讐をあれこれと考えていた。
するとオレの机に凜がメモ用紙をサッと置いた。
そのメモ用紙を見た。
【どう?レンタルの件?やってみない?手荒な事してゴメンね】
ゴメンねだと?ゴメンで済む事じゃないだろ!
腹が立つが、ここは敢えて凜の誘いに乗ることにした。
凜の書いたメモ用紙の裏に
【詳しい事は明日聞かせてくれる?昼間なんてどうかな?】
と書いて凜の机に置いた。
凜はそれを見て、またメモ用紙をオレの机に置いた。
【いいよ、仕事は大丈夫なの?】
更にオレは裏に返事を書いた。
【大丈夫、一日休むから明日の午後にオレのアパートに来てくれないかな?】
そう書いて、また凜の机に置いた。
凜はオレの方に顔を向け、ニヤっとOKサインを出した。
これでコイツはオレが誘いに乗ったと思っているはず。
その後は、これと言った会話もせずに授業が終わり、家に帰った。
翌朝、オレは会社に連絡を入れた。
体調不良により、一日休ませて欲しいと。
会社も体調が悪いなら仕方ない、早く治して明日からまた来いよ、と言ってくれた。
あの女の為に、仕事を休むのは申し訳ない。
だが、これでヤツをハメる事が出来る。
オレは午前中銀行に行って、沢渡さんから貰った残りの金全てを引き下ろした。
後は凜が家に来るのを待つだけ。
午後イチでピンポーンとチャイムが鳴った。
ドアを開けると、満面の笑みで凜が立っていた。
「どうぞ」
オレは凜を部屋に招き入れた。
「お邪魔しまーす」
能天気にコイツはホイホイと部屋に入った。
「何飲む?コーヒーと紅茶とミネラルウォーターしかないけど」
「じゃあ、コーヒーで」
「ミルクと砂糖は?」
「んー、ブラックでいいよっ」
オレは台所でコーヒーを淹れて凜のテーブルの前に置いた。
「ありがとう、いただきまーす」
さぁ、どんな話をしてくるのやら。
オレは敢えて凜から話を切り出すまで、その事を言うのは控えた。
「ここ家賃どのくらいなの?」
「ん?月に55000円だよ」
さり気なく金の話をしてきた。
ここから本題に持ち込もうって魂胆だろう。
「もっといいとこに住めるよ、古賀くんなら」
「今の給料じゃここの部屋の家賃だけで精一杯だよ」
「だからあの話持ってきたんじゃん」
「あの三人組がそうでしょ?ずいぶん手荒なマネしてくれたよね」
「ゴメンね、あんな手を使って。でもどうしても、古賀くんにはこの仕事引き受けて欲しいの、お願いっ!」
「中山さん」
「何?」
「オレを紹介してどうすんの?そこまでしてオレを引き込むって事は、何かあるからでしょ?もう隠し事は無しで言ってくれよ」
コイツの事だ。何か裏があるに違いない。
「んー、実は紹介するとね、いくらかマージンが入ってくるのよ。だからちょっと乱暴だったけど、あの三人組に頼んだの。
でも、決して古賀くんを痛め付けるとかじゃなく、この仕事してもらいたい、それだけなの。だからお願い、あの事は謝るから」
「何であの三人組に頼んだの?」
色々と聞きたいことはある。
「実はあの三人組の一人が中学の同級生で、私と付き合おうってしつこいの。
だから私、その条件として、古賀くんをレンタルボーイにさせたら付き合うわって言っちゃったの、ホントにゴメン!」
…そういう事か。
「何でオレにこだわるの?他の男に頼めばいいじゃん」
執拗にオレに勧誘してくるのは何なのか?そこを知りたい。
どうせ、16のガキだと思って軽く見られてるフシがあるからな。
「どうしてって?うーん、女の直感かな」
「直感?」
「古賀くん、たまに見せる目付きや表情を見て、何か他の人と違うなぁって。上手くは言えないけど、何か女の人の扱いは上手そうに思えたから」
オレの事を観察していたのか。
「で、そのレンタルってのは大体いくらぐらい貰えるの?」
「それは月にって事?」
「うん、月に平均するとどのくらい貰えるワケ?」
「それは人によりけりかな。指名が多ければ多い程、貰えるし、100は楽に越えるわね」
「100と言っても、取り分は6:4だから60万じゃないの?」
「んー、でもほら、小遣いとか貰えるから。そこは会員制で、年収もかなり貰ってる人じゃなきゃ入れない条件なの。
金と暇をもて余してるセレブなんてケッコーいるのよ」
セレブねぇ。
そのセレブ相手に股開いて大金得るのか。
風俗嬢と一緒じゃねえか。
「で、オレを紹介すれはいくらマージン貰えるの?」
オレも凜を注意深く勧誘する事にした。
「マージン?まぁ大した額じゃないけど」
「いくらぐらいなの?」
「んー、その紹介した人の容姿や性格とかもあるからね。
登録するにはそれなりの審査があるのよ。いい人材ならかなり貰えるしね」
いい人材?
しかも、秘密の仕事だろ?
こんなに口が軽くていいんだろうか。
「で、中山さんて毎月いくらぐらい貰えるの?」
「何で?」
「だって肝心な事でしょ?もし中山さんがオレの立場だとしたら、やっぱりそういうの気になるでしょ?」
どう答えるか…
「そうねぇ、少なくとも300は貰ってるかなぁ」
一瞬、凜は目を逸らしながら答えた。
何かで見たことあるが、人はウソをつく時、目を右に逸らすらしい。
全員がそうとは限らないが、コイツは話を大きくしてるに違いない。
何故、月に300万も貰って、尚且つマージンにこだわるのか。
マージンと言っても、それほど大した額ではないだろう。
コイツは月に300万貰ってるなんていうのはウソに違いない。
300万どころか、100万すら貰ってないんじゃないかと思う。
オレを世間知らずのガキだと思って上手い話を持ち込んできたが、こっちは兄に色々と騙されて、そのテの話はたくさん聞いてきた。
こんなヤツは、兄と比べたらまだまだだ。
聞き出すのはこれぐらいにして、そろそろ本題に入ろうか。
凜は席に着いてスマホを弄っていた。。
この女をどうやってこらしめようか?
そんな事を考えながらも、席に着き、教科書とノートを取り出した。
凜はオレの事を見る事はなく、授業中も黒板に書かれている文法をノートに書く。
オレは教科書を広げながら、凜に対する復讐をあれこれと考えていた。
するとオレの机に凜がメモ用紙をサッと置いた。
そのメモ用紙を見た。
【どう?レンタルの件?やってみない?手荒な事してゴメンね】
ゴメンねだと?ゴメンで済む事じゃないだろ!
腹が立つが、ここは敢えて凜の誘いに乗ることにした。
凜の書いたメモ用紙の裏に
【詳しい事は明日聞かせてくれる?昼間なんてどうかな?】
と書いて凜の机に置いた。
凜はそれを見て、またメモ用紙をオレの机に置いた。
【いいよ、仕事は大丈夫なの?】
更にオレは裏に返事を書いた。
【大丈夫、一日休むから明日の午後にオレのアパートに来てくれないかな?】
そう書いて、また凜の机に置いた。
凜はオレの方に顔を向け、ニヤっとOKサインを出した。
これでコイツはオレが誘いに乗ったと思っているはず。
その後は、これと言った会話もせずに授業が終わり、家に帰った。
翌朝、オレは会社に連絡を入れた。
体調不良により、一日休ませて欲しいと。
会社も体調が悪いなら仕方ない、早く治して明日からまた来いよ、と言ってくれた。
あの女の為に、仕事を休むのは申し訳ない。
だが、これでヤツをハメる事が出来る。
オレは午前中銀行に行って、沢渡さんから貰った残りの金全てを引き下ろした。
後は凜が家に来るのを待つだけ。
午後イチでピンポーンとチャイムが鳴った。
ドアを開けると、満面の笑みで凜が立っていた。
「どうぞ」
オレは凜を部屋に招き入れた。
「お邪魔しまーす」
能天気にコイツはホイホイと部屋に入った。
「何飲む?コーヒーと紅茶とミネラルウォーターしかないけど」
「じゃあ、コーヒーで」
「ミルクと砂糖は?」
「んー、ブラックでいいよっ」
オレは台所でコーヒーを淹れて凜のテーブルの前に置いた。
「ありがとう、いただきまーす」
さぁ、どんな話をしてくるのやら。
オレは敢えて凜から話を切り出すまで、その事を言うのは控えた。
「ここ家賃どのくらいなの?」
「ん?月に55000円だよ」
さり気なく金の話をしてきた。
ここから本題に持ち込もうって魂胆だろう。
「もっといいとこに住めるよ、古賀くんなら」
「今の給料じゃここの部屋の家賃だけで精一杯だよ」
「だからあの話持ってきたんじゃん」
「あの三人組がそうでしょ?ずいぶん手荒なマネしてくれたよね」
「ゴメンね、あんな手を使って。でもどうしても、古賀くんにはこの仕事引き受けて欲しいの、お願いっ!」
「中山さん」
「何?」
「オレを紹介してどうすんの?そこまでしてオレを引き込むって事は、何かあるからでしょ?もう隠し事は無しで言ってくれよ」
コイツの事だ。何か裏があるに違いない。
「んー、実は紹介するとね、いくらかマージンが入ってくるのよ。だからちょっと乱暴だったけど、あの三人組に頼んだの。
でも、決して古賀くんを痛め付けるとかじゃなく、この仕事してもらいたい、それだけなの。だからお願い、あの事は謝るから」
「何であの三人組に頼んだの?」
色々と聞きたいことはある。
「実はあの三人組の一人が中学の同級生で、私と付き合おうってしつこいの。
だから私、その条件として、古賀くんをレンタルボーイにさせたら付き合うわって言っちゃったの、ホントにゴメン!」
…そういう事か。
「何でオレにこだわるの?他の男に頼めばいいじゃん」
執拗にオレに勧誘してくるのは何なのか?そこを知りたい。
どうせ、16のガキだと思って軽く見られてるフシがあるからな。
「どうしてって?うーん、女の直感かな」
「直感?」
「古賀くん、たまに見せる目付きや表情を見て、何か他の人と違うなぁって。上手くは言えないけど、何か女の人の扱いは上手そうに思えたから」
オレの事を観察していたのか。
「で、そのレンタルってのは大体いくらぐらい貰えるの?」
「それは月にって事?」
「うん、月に平均するとどのくらい貰えるワケ?」
「それは人によりけりかな。指名が多ければ多い程、貰えるし、100は楽に越えるわね」
「100と言っても、取り分は6:4だから60万じゃないの?」
「んー、でもほら、小遣いとか貰えるから。そこは会員制で、年収もかなり貰ってる人じゃなきゃ入れない条件なの。
金と暇をもて余してるセレブなんてケッコーいるのよ」
セレブねぇ。
そのセレブ相手に股開いて大金得るのか。
風俗嬢と一緒じゃねえか。
「で、オレを紹介すれはいくらマージン貰えるの?」
オレも凜を注意深く勧誘する事にした。
「マージン?まぁ大した額じゃないけど」
「いくらぐらいなの?」
「んー、その紹介した人の容姿や性格とかもあるからね。
登録するにはそれなりの審査があるのよ。いい人材ならかなり貰えるしね」
いい人材?
しかも、秘密の仕事だろ?
こんなに口が軽くていいんだろうか。
「で、中山さんて毎月いくらぐらい貰えるの?」
「何で?」
「だって肝心な事でしょ?もし中山さんがオレの立場だとしたら、やっぱりそういうの気になるでしょ?」
どう答えるか…
「そうねぇ、少なくとも300は貰ってるかなぁ」
一瞬、凜は目を逸らしながら答えた。
何かで見たことあるが、人はウソをつく時、目を右に逸らすらしい。
全員がそうとは限らないが、コイツは話を大きくしてるに違いない。
何故、月に300万も貰って、尚且つマージンにこだわるのか。
マージンと言っても、それほど大した額ではないだろう。
コイツは月に300万貰ってるなんていうのはウソに違いない。
300万どころか、100万すら貰ってないんじゃないかと思う。
オレを世間知らずのガキだと思って上手い話を持ち込んできたが、こっちは兄に色々と騙されて、そのテの話はたくさん聞いてきた。
こんなヤツは、兄と比べたらまだまだだ。
聞き出すのはこれぐらいにして、そろそろ本題に入ろうか。
0
あなたにおすすめの小説
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
そのほかに外伝も綴りました。
還暦の性 若い彼との恋愛模様
MisakiNonagase
恋愛
還暦を迎えた和子。保持する資格の更新講習で二十代後半の青年、健太に出会った。何気なくてLINE交換してメッセージをやりとりするうちに、胸が高鳴りはじめ、長年忘れていた恋心に花が咲く。
そんな還暦女性と二十代の青年の恋模様。
その後、結婚、そして永遠の別れまでを描いたストーリーです。
全7話
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
同じアパートに住む年上未亡人美女は甘すぎる。
ピコサイクス
青春
大学生の翔太は、一人暮らしを始めたばかり。
真下の階に住むのは、落ち着いた色気と優しさを併せ持つ大人の女性・水無瀬紗夜。
引っ越しの挨拶で出会った瞬間、翔太は心を奪われてしまう。
偶然にもアルバイト先のスーパーで再会した彼女は、翔太をすぐに採用し、温かく仕事を教えてくれる存在だった。
ある日の仕事帰り、ふたりで過ごす時間が増えていき――そして気づけば紗夜の部屋でご飯をご馳走になるほど親密に。
優しくて穏やかで――その色気に触れるたび、翔太の心は揺れていく。
大人の女性と大学生、甘くちょっぴり刺激的な同居生活(?)がはじまる。
久々に幼なじみの家に遊びに行ったら、寝ている間に…
しゅうじつ
BL
俺の隣の家に住んでいる有沢は幼なじみだ。
高校に入ってからは、学校で話したり遊んだりするくらいの仲だったが、今日数人の友達と彼の家に遊びに行くことになった。
数年ぶりの幼なじみの家を懐かしんでいる中、いつの間にか友人たちは帰っており、幼なじみと2人きりに。
そこで俺は彼の部屋であるものを見つけてしまい、部屋に来た有沢に咄嗟に寝たフリをするが…
17歳男子高生と32歳主婦の境界線
MisakiNonagase
恋愛
32歳の主婦・加恋。冷え切った家庭で孤独に苛まれる彼女を救い出したのは、ネットの向こう側にいた二十歳(はたち)と偽っていた17歳の少年・晴人だった。
「未成年との不倫」という、社会から断罪されるべき背徳。それでも二人は、震える手で未来への約束を交わす。少年が大学生になり、社会人となり、守られる存在から「守る男」へと成長していく中で、加恋は自らの手で「妻」という仮面を脱ぎ捨てていく…
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる