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新たな出発
500万でサイン
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凜はオレを、一日も早くレンタル倶楽部の仕事に引き込もうとしてる。
金の欲にまみれた哀れなヤツだ。
「そもそも、この仕事は何がきっかけで知ったの?」
表に出ない仕事をどうやって凜が知るようになったのか聞いてみたい。
「そこまで言わなきゃダメ?もういいじゃん!」
凜はイラついていた。
オレはのらりくらりとはぐらかせているのが焦れったいのだろう。
「だってこの際だから色々聞きたいじゃん?どうやってその仕事を知ったのか。オレは中山さんに十分に聞いて、納得したらその仕事引き受けるよ」
凜は焦っていた。それが手に通るように分かる。
少し間があって凜は口を開いた。
「ほら、前にお父さんの事業が失敗して借金背負って私は学校辞めて働かなきゃならないって言ったよね?それで、昼も夜も働いても、全然お金が追い付かなくて…
その時、付き合っていた彼がちょっとアッチ側の人で。
私がもっとお金になる仕事はない?って聞いたら、ここを紹介してくれたの。
それからというもの、色んな有名人と一緒に過ごしたわ。
プロ野球選手だったり、芸能人だったり、政界の人だったり。
何とか実家を助けて少しは楽になったから、私は定時制に行くことにしたの。
今はもう家を出て一人で暮らしてるけどね」
成る程、この言葉にはウソはなさそうだ。
ただ、月に300万てのは話が大きすぎる。
「もういいでしょ、これで全部だから。だから一緒に仕事しよっ、ね?」
凜はもう十分に話した、と。
ここからが反撃だ。
「中山さん」
「何?まだ何か聞きたいの?もう話すことはないよ、後の事は登録した時に色々聞けばいいじゃん」
シビレを切らせたのか、更に凜の口調が苛立っていた。
「もし、例えばの話なんだけど」
「例えば?」
「うん。もしここに500万があったとして、オレが中山さんをレンタルしたいと言ったらどうする?」
凜は【はぁ?】という顔をしていた。
「だから仮の話だって。オレが今500万をドンと出して、中山さんを一ヶ月レンタルしたいと言ったらやってみる?その500万はそっくりそのまま中山さんの物だ。
胴元に搾取されずに取っ払いだから、どうする?引き受けてみる?」
凜に揺さぶりをかけた。
コイツは今、500万を見せたらすぐに飛び付くだろう。
「それはホントにあったらの話でしょ?もし古賀くんが500万持ってたら私は一ヶ月古賀くんのレンタルになるわよ」
「ふーん、レンタルったってセックスだけじゃないかも知れないよ。身の回りの事もしてもらわないと。
レンタルなんだから、借り主の言う通りにしなきゃなんないんでしょ?」
「何が言いたいの?」
「いや、仮の話だよ、あくまでも」
「そりゃ、そっくりそのまま貰えるなら何でもするわよ。
例えば古賀くんの初体験の相手とかね。ハハハッ、まぁ500万があればの話だけどね~」
凜は能天気に笑っている。
「じゃあ、契約成立だ」
「えっ…」
オレはテーブルの下にあった紙袋を置き、中に入っている500万を見せた。
「…うそ…この金どうしたの?」
「さっき言ったよね?500万あればオレにレンタルされてもいいって。じゃあ、契約成立だ」
凜は言葉を失った。
目の前に500万がある。
そして間違いなく、この条件を飲むと確信した。
「さぁ中山さん、どうする?この金そっくりそのまま中山さんの金になるんだ。別に断ってもいいけどね」
オレは凜を見下すような口調で言い放った。
コイツの頭の中は500万の事でいっぱいだ。
「何でこんな大金持ってるの?古賀くん、実家がお金持ちなの?」
目を白黒させながら凜は目の前の金を凝視していた。
喉から手が出るほど欲しいとはこの事を言うんだろう。
「さぁ、どうする中山さん?胴元に搾取されながらレンタルされるか、このまま取っ払いでこの500万受け取ってオレにレンタルされるか。オレは悠長に答えなんて待ってるつもりは無い。
今すぐ答えを出してもらおうかな」
ここで一気に畳み掛けた。
「…わかった。これホントに私が全部貰っていいならひきうけるわ」
この瞬間、凜はオレの術中にハマった。
「よし、じゃあ契約成立だ。そこで、契約するからには誓約書を書いて欲しいんだ」
「そんなのいいじゃん!私、逃げたりしないわよ!そんなもん書かせるつもり?」
凜は誓約書という言葉に怯んだ。
だが、必ず書くはずだ。
「じゃ、この話は無かった事にするよ」
オレは金を再び紙袋に入れた。
「待って!」
凜はもう金の亡者と化していた。
「その誓約書書くわ。だからそのお金ちょうだい、お願い!」
金という魔力には逆らえない。
「じゃあ、今オレが言ったことをこの紙に書いてくれる?」
オレは一枚の用紙を渡した。
「何て書けばいいの?」
【誓約書
私、中山凜は古賀亮輔氏に今日から1ヶ月間、レンタルとして寝食を共に致します。
その間は古賀氏の指示通りに従い、もし約束を反古にした時は全責任を負います。
平成〇〇年10月12日
中山凜】
「そしてここに印鑑を押してくれないかな?無ければ拇印でもいいよ」
凜は誓約書に拇印を押した。
こうして凜は堕ちた。
後はオレが凜をコントロールするだけだ。
金の欲にまみれた哀れなヤツだ。
「そもそも、この仕事は何がきっかけで知ったの?」
表に出ない仕事をどうやって凜が知るようになったのか聞いてみたい。
「そこまで言わなきゃダメ?もういいじゃん!」
凜はイラついていた。
オレはのらりくらりとはぐらかせているのが焦れったいのだろう。
「だってこの際だから色々聞きたいじゃん?どうやってその仕事を知ったのか。オレは中山さんに十分に聞いて、納得したらその仕事引き受けるよ」
凜は焦っていた。それが手に通るように分かる。
少し間があって凜は口を開いた。
「ほら、前にお父さんの事業が失敗して借金背負って私は学校辞めて働かなきゃならないって言ったよね?それで、昼も夜も働いても、全然お金が追い付かなくて…
その時、付き合っていた彼がちょっとアッチ側の人で。
私がもっとお金になる仕事はない?って聞いたら、ここを紹介してくれたの。
それからというもの、色んな有名人と一緒に過ごしたわ。
プロ野球選手だったり、芸能人だったり、政界の人だったり。
何とか実家を助けて少しは楽になったから、私は定時制に行くことにしたの。
今はもう家を出て一人で暮らしてるけどね」
成る程、この言葉にはウソはなさそうだ。
ただ、月に300万てのは話が大きすぎる。
「もういいでしょ、これで全部だから。だから一緒に仕事しよっ、ね?」
凜はもう十分に話した、と。
ここからが反撃だ。
「中山さん」
「何?まだ何か聞きたいの?もう話すことはないよ、後の事は登録した時に色々聞けばいいじゃん」
シビレを切らせたのか、更に凜の口調が苛立っていた。
「もし、例えばの話なんだけど」
「例えば?」
「うん。もしここに500万があったとして、オレが中山さんをレンタルしたいと言ったらどうする?」
凜は【はぁ?】という顔をしていた。
「だから仮の話だって。オレが今500万をドンと出して、中山さんを一ヶ月レンタルしたいと言ったらやってみる?その500万はそっくりそのまま中山さんの物だ。
胴元に搾取されずに取っ払いだから、どうする?引き受けてみる?」
凜に揺さぶりをかけた。
コイツは今、500万を見せたらすぐに飛び付くだろう。
「それはホントにあったらの話でしょ?もし古賀くんが500万持ってたら私は一ヶ月古賀くんのレンタルになるわよ」
「ふーん、レンタルったってセックスだけじゃないかも知れないよ。身の回りの事もしてもらわないと。
レンタルなんだから、借り主の言う通りにしなきゃなんないんでしょ?」
「何が言いたいの?」
「いや、仮の話だよ、あくまでも」
「そりゃ、そっくりそのまま貰えるなら何でもするわよ。
例えば古賀くんの初体験の相手とかね。ハハハッ、まぁ500万があればの話だけどね~」
凜は能天気に笑っている。
「じゃあ、契約成立だ」
「えっ…」
オレはテーブルの下にあった紙袋を置き、中に入っている500万を見せた。
「…うそ…この金どうしたの?」
「さっき言ったよね?500万あればオレにレンタルされてもいいって。じゃあ、契約成立だ」
凜は言葉を失った。
目の前に500万がある。
そして間違いなく、この条件を飲むと確信した。
「さぁ中山さん、どうする?この金そっくりそのまま中山さんの金になるんだ。別に断ってもいいけどね」
オレは凜を見下すような口調で言い放った。
コイツの頭の中は500万の事でいっぱいだ。
「何でこんな大金持ってるの?古賀くん、実家がお金持ちなの?」
目を白黒させながら凜は目の前の金を凝視していた。
喉から手が出るほど欲しいとはこの事を言うんだろう。
「さぁ、どうする中山さん?胴元に搾取されながらレンタルされるか、このまま取っ払いでこの500万受け取ってオレにレンタルされるか。オレは悠長に答えなんて待ってるつもりは無い。
今すぐ答えを出してもらおうかな」
ここで一気に畳み掛けた。
「…わかった。これホントに私が全部貰っていいならひきうけるわ」
この瞬間、凜はオレの術中にハマった。
「よし、じゃあ契約成立だ。そこで、契約するからには誓約書を書いて欲しいんだ」
「そんなのいいじゃん!私、逃げたりしないわよ!そんなもん書かせるつもり?」
凜は誓約書という言葉に怯んだ。
だが、必ず書くはずだ。
「じゃ、この話は無かった事にするよ」
オレは金を再び紙袋に入れた。
「待って!」
凜はもう金の亡者と化していた。
「その誓約書書くわ。だからそのお金ちょうだい、お願い!」
金という魔力には逆らえない。
「じゃあ、今オレが言ったことをこの紙に書いてくれる?」
オレは一枚の用紙を渡した。
「何て書けばいいの?」
【誓約書
私、中山凜は古賀亮輔氏に今日から1ヶ月間、レンタルとして寝食を共に致します。
その間は古賀氏の指示通りに従い、もし約束を反古にした時は全責任を負います。
平成〇〇年10月12日
中山凜】
「そしてここに印鑑を押してくれないかな?無ければ拇印でもいいよ」
凜は誓約書に拇印を押した。
こうして凜は堕ちた。
後はオレが凜をコントロールするだけだ。
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