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流浪の如く
オレに関わってはいけない
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テレビも無い静寂な部屋で、ナツの話す声だけが聞こえる。
オレはただ黙って話を聞いていた。
「お姉ちゃんに一度も会った事無いんだけどね。でも、同じ都内にいるなら会ったみたいなぁ」
児童養護施設で育てられた姉。
しかも、高校の教師をしている。
鴨志田?いや、それは無いだろう。
そもそも、鴨志田はもうこの世にはいないし、そのぐらいの情報はナツの耳にも入ってるはずだ。
「その後、施設にいたお姉ちゃんを引き取らなかったの?」
姉の事を聞いてみた。
ちょっと気になる。もう少し探ってみよう。
「その頃、両親とも10代で、特にお母さんの親が大反対して、今すぐ堕ろせ!って言われたんだけど、もうお腹が膨れて中絶なんて無理な状態らしくて…
父と駆け落ちして産んだんだけど、ちょうど父の勤めていた会社が倒産して、とても育てられるような状況じゃないから、里子に出すか、施設に預けるかってぐらい貧乏で、結局は施設に預けたらしいんだけどね」
「その後、アンタが生まれたワケだろ?そんときは生活は出来たのか?」
「ちょっと~、アンタって呼び方止めてくれるかな?ナツでいいよ」
どう呼んでいいのか分からないから、そう呼んだだけだ。
「だから、ナツが生まれた時は暮らしはどうだったの?」
「私は何不自由なく育てられたよ。裕福ではないけど、普通の暮らしはしてたかな」
「何で、その時に姉ちゃんを引き取らなかったの?」
「それはよく分からないんだけど…
聞いた話だと、お姉ちゃんを引き取りに、お母さんが何度か施設に行ったみたいだけど、お姉ちゃんは自分は捨てられたって思ってるから、今更一緒に暮らそうなんて出来ない!とか怒って、高校を卒業するまで施設にいたみたいよ。
そりゃそうだよね、生んでおいて、育てられないからって施設に預けっぱなしで、何年か経って親だから一緒に暮らそうなんて都合が良すぎるもん」
「だろうな。今更、母親面してノコノコ出てくんじゃねぇ、ってな感じになるよな」
「そうだよね?でもね…それを初めて聞かされたのは、お母さんが亡くなる数日前だったの…
それ聞いた時はショックだったな…それからお母さんも亡くなったし、もう、悲しくて悲しくて…」
その当時を思いだしたのか、涙が頬をつたった。
「だから、一度も会ったことが無いってワケか」
「…うん。だから会ってみたいの…一度でいいから【お姉ちゃん】て呼んでみたいの…」
…鴨志田って、何処の出身だったのだろうか?そういう事は一切言わなかったから、オレもよく知らない。
それにしても、環境が似すぎてる。
「高校の教師をしてるって事は、こっちに来て大学に通ったって事?」
もう少し聞いてみよう。
「じゃないのかな?だって、先生になるぐらいだから大学に行かないとなれないでしょ?」
それはそうだが…ナツはどこまで姉の事を知ってるんだろうか?
「それって、お母さんから聞いた話?」
「…うん。お母さんと、施設の所長って言うの?その人にはよく連絡してたみたい。
お姉ちゃんにとっては、親みたいな存在だから」
「だったら、興信所にでも頼んでみたらどう?そういうのも引き受けてくれると思うよ」
「…あのね、実は一度興信所に行って調べて欲しいって依頼したんだけど、費用がかなり高くて。それじゃあ自分で探してみよう、って思ってキャバクラに勤めたの」
「え?姉ちゃん探すのにキャバクラ?ちょっと意味分かんないんだけど」
何故キャバクラなのか。
「ああいう店ってね、ケッコーお堅い人が来るの。勿論、学校の先生もね。だから上手く話を聞いて、少しでも情報を得ようとして働いたのがキャバクラってワケ」
それで、情報聞き出せるものなのか?よっぽど話が上手いと聞き出せないようなもんだ。
「それで、何か情報を得たワケ?」
「…古賀くん、さっきから何度もお姉ちゃんの事聞いてるけど、もしかして知ってるの?」
オレの目をジッと見ている。
何て目をしてるんだ。
端から見れば、二重瞼で綺麗な瞳だが、その奥底にはかなり辛い過去を見てきたワケだ。
ここで目を逸らしたら、何か知ってると思われてしまう。
オレは目を逸らさずに、ナツの目を見た。
「…知るワケないよね、これだけの情報じゃ…でも古賀くんもかなり苦労したでしょ?私ね、これでも色んなお客を相手にしてるから、目を見れば大体分かるんだ、どんな人かって」
だから、指名が常に上位なのか。
売れっ子のキャバ嬢だと、月に幾らぐらい貰ってるんだろうか。
オレよりは遥かに貰ってるのは分かるが、平均は幾らぐらいなんだろ?帰ったら山下に聞いてみるか。
「結局見つかりそうなの、姉ちゃんは?」
もう少し聞いてみないと分からないな。
「それがね、人によって情報がバラバラなの」
「バラバラ?何だそりゃ?」
一体、どんな情報を得てるのか。
ましてや、コイツは人の事を観察するのが長けている。
深追いするのは止めた方がいいかもな。
「養子縁組になったとか、教師辞めて風俗で働いてるとか、そんな事あるワケないじゃん?その時はすごくムカついたよ」
…間違いない、鴨志田の事だ!となると、オレは鴨志田の実の子供だから、コイツは叔母になるのか?
一気に顔から、血の気が引いたような感じがした。
…また、息苦しくなってきた。
オレは、あれから何度も過呼吸に悩まされ続けている。
「…はぁ、何か食いすぎたかな。腹痛っ、ちょっとトイレ…」
オレはトイレに駆け込み、便座に座ると、ゆっくりと息を吐いて鼻から息を吸った。
意識的に何度も繰り返し、とにかく悟られないよう、息苦しいのを堪えながら、とにかくゆっくりと呼吸をして、心拍数の速さを正常にさせるよう、心の中でイメージした。
リラクゼーション出来るイメージを。
「古賀くん、大丈夫?もしかして食中毒とかじゃないよね?」
ドア越しにナツの心配そうな声が響く。
「う、うん、ただ食いすぎたから腹痛いだけ…」
もう少しだ、後ちょっとで呼吸が楽になる。
もう少しここにいよう。
完全に落ち着くまで、ここで時間を稼ぐしかない。
徐々に呼吸が楽になった。
よし、大丈夫だ!
トイレから出て洗面所で手を洗い、鏡で顔を見た。
うん、大丈夫。顔色も問題ない。
「大丈夫?お腹壊した?」
ナツが心配そうな表情を浮かべる。
「はぁ、ようやく治った。やっぱり、美味いからって食い過ぎは良くないな、うん」
何とかごまかせた。
だが、ナツの言う姉とは鴨志田の事に違いない。
これがバレたら、大変な事になりそうだ。
(もう、コイツとは関わるな!関わったらいずれはバレてしまう。だから今日限りで一切連絡するな!)
オレの頭の中で非常ベルが鳴った。
ナツと関わるのはこれっきりにしよう、と。
そろそろ帰る事にしよう。
「…とにかく、姉ちゃん見つかるといいな。じゃあ、悪いけどオレ、これから家に帰ってあのバカの飯作らなきゃ」
「今、一緒に住んでるんだってね。何であんな男がボーイやってんだか」
ナツは山下の事がキライみたいだ。
「まぁ、その分家計が楽になるからいいけど、早いとこ出てってもらわないとな。じゃ、そういうワケでご馳走さま、そしてお邪魔しました」
「うん、また連絡するね」
「じゃ、また」
オレは玄関のドアを閉めると、ダッシュでマンションを出た。
まさか、ナツが鴨志田の妹だなんて…
兄のせいでこの世を去った、なんて言えない。
もし言ったら、オレは兄の代わりに…
いや、それ以上に、オレと関わると悲惨な最期を遂げるだろう。
今まで何人もの人がこの世を去ったのだろうか。
だからオレの為にも、ナツの為にも、これ以上深入りしてはならない。
ナツの番号を着信拒否した。
オレはただ黙って話を聞いていた。
「お姉ちゃんに一度も会った事無いんだけどね。でも、同じ都内にいるなら会ったみたいなぁ」
児童養護施設で育てられた姉。
しかも、高校の教師をしている。
鴨志田?いや、それは無いだろう。
そもそも、鴨志田はもうこの世にはいないし、そのぐらいの情報はナツの耳にも入ってるはずだ。
「その後、施設にいたお姉ちゃんを引き取らなかったの?」
姉の事を聞いてみた。
ちょっと気になる。もう少し探ってみよう。
「その頃、両親とも10代で、特にお母さんの親が大反対して、今すぐ堕ろせ!って言われたんだけど、もうお腹が膨れて中絶なんて無理な状態らしくて…
父と駆け落ちして産んだんだけど、ちょうど父の勤めていた会社が倒産して、とても育てられるような状況じゃないから、里子に出すか、施設に預けるかってぐらい貧乏で、結局は施設に預けたらしいんだけどね」
「その後、アンタが生まれたワケだろ?そんときは生活は出来たのか?」
「ちょっと~、アンタって呼び方止めてくれるかな?ナツでいいよ」
どう呼んでいいのか分からないから、そう呼んだだけだ。
「だから、ナツが生まれた時は暮らしはどうだったの?」
「私は何不自由なく育てられたよ。裕福ではないけど、普通の暮らしはしてたかな」
「何で、その時に姉ちゃんを引き取らなかったの?」
「それはよく分からないんだけど…
聞いた話だと、お姉ちゃんを引き取りに、お母さんが何度か施設に行ったみたいだけど、お姉ちゃんは自分は捨てられたって思ってるから、今更一緒に暮らそうなんて出来ない!とか怒って、高校を卒業するまで施設にいたみたいよ。
そりゃそうだよね、生んでおいて、育てられないからって施設に預けっぱなしで、何年か経って親だから一緒に暮らそうなんて都合が良すぎるもん」
「だろうな。今更、母親面してノコノコ出てくんじゃねぇ、ってな感じになるよな」
「そうだよね?でもね…それを初めて聞かされたのは、お母さんが亡くなる数日前だったの…
それ聞いた時はショックだったな…それからお母さんも亡くなったし、もう、悲しくて悲しくて…」
その当時を思いだしたのか、涙が頬をつたった。
「だから、一度も会ったことが無いってワケか」
「…うん。だから会ってみたいの…一度でいいから【お姉ちゃん】て呼んでみたいの…」
…鴨志田って、何処の出身だったのだろうか?そういう事は一切言わなかったから、オレもよく知らない。
それにしても、環境が似すぎてる。
「高校の教師をしてるって事は、こっちに来て大学に通ったって事?」
もう少し聞いてみよう。
「じゃないのかな?だって、先生になるぐらいだから大学に行かないとなれないでしょ?」
それはそうだが…ナツはどこまで姉の事を知ってるんだろうか?
「それって、お母さんから聞いた話?」
「…うん。お母さんと、施設の所長って言うの?その人にはよく連絡してたみたい。
お姉ちゃんにとっては、親みたいな存在だから」
「だったら、興信所にでも頼んでみたらどう?そういうのも引き受けてくれると思うよ」
「…あのね、実は一度興信所に行って調べて欲しいって依頼したんだけど、費用がかなり高くて。それじゃあ自分で探してみよう、って思ってキャバクラに勤めたの」
「え?姉ちゃん探すのにキャバクラ?ちょっと意味分かんないんだけど」
何故キャバクラなのか。
「ああいう店ってね、ケッコーお堅い人が来るの。勿論、学校の先生もね。だから上手く話を聞いて、少しでも情報を得ようとして働いたのがキャバクラってワケ」
それで、情報聞き出せるものなのか?よっぽど話が上手いと聞き出せないようなもんだ。
「それで、何か情報を得たワケ?」
「…古賀くん、さっきから何度もお姉ちゃんの事聞いてるけど、もしかして知ってるの?」
オレの目をジッと見ている。
何て目をしてるんだ。
端から見れば、二重瞼で綺麗な瞳だが、その奥底にはかなり辛い過去を見てきたワケだ。
ここで目を逸らしたら、何か知ってると思われてしまう。
オレは目を逸らさずに、ナツの目を見た。
「…知るワケないよね、これだけの情報じゃ…でも古賀くんもかなり苦労したでしょ?私ね、これでも色んなお客を相手にしてるから、目を見れば大体分かるんだ、どんな人かって」
だから、指名が常に上位なのか。
売れっ子のキャバ嬢だと、月に幾らぐらい貰ってるんだろうか。
オレよりは遥かに貰ってるのは分かるが、平均は幾らぐらいなんだろ?帰ったら山下に聞いてみるか。
「結局見つかりそうなの、姉ちゃんは?」
もう少し聞いてみないと分からないな。
「それがね、人によって情報がバラバラなの」
「バラバラ?何だそりゃ?」
一体、どんな情報を得てるのか。
ましてや、コイツは人の事を観察するのが長けている。
深追いするのは止めた方がいいかもな。
「養子縁組になったとか、教師辞めて風俗で働いてるとか、そんな事あるワケないじゃん?その時はすごくムカついたよ」
…間違いない、鴨志田の事だ!となると、オレは鴨志田の実の子供だから、コイツは叔母になるのか?
一気に顔から、血の気が引いたような感じがした。
…また、息苦しくなってきた。
オレは、あれから何度も過呼吸に悩まされ続けている。
「…はぁ、何か食いすぎたかな。腹痛っ、ちょっとトイレ…」
オレはトイレに駆け込み、便座に座ると、ゆっくりと息を吐いて鼻から息を吸った。
意識的に何度も繰り返し、とにかく悟られないよう、息苦しいのを堪えながら、とにかくゆっくりと呼吸をして、心拍数の速さを正常にさせるよう、心の中でイメージした。
リラクゼーション出来るイメージを。
「古賀くん、大丈夫?もしかして食中毒とかじゃないよね?」
ドア越しにナツの心配そうな声が響く。
「う、うん、ただ食いすぎたから腹痛いだけ…」
もう少しだ、後ちょっとで呼吸が楽になる。
もう少しここにいよう。
完全に落ち着くまで、ここで時間を稼ぐしかない。
徐々に呼吸が楽になった。
よし、大丈夫だ!
トイレから出て洗面所で手を洗い、鏡で顔を見た。
うん、大丈夫。顔色も問題ない。
「大丈夫?お腹壊した?」
ナツが心配そうな表情を浮かべる。
「はぁ、ようやく治った。やっぱり、美味いからって食い過ぎは良くないな、うん」
何とかごまかせた。
だが、ナツの言う姉とは鴨志田の事に違いない。
これがバレたら、大変な事になりそうだ。
(もう、コイツとは関わるな!関わったらいずれはバレてしまう。だから今日限りで一切連絡するな!)
オレの頭の中で非常ベルが鳴った。
ナツと関わるのはこれっきりにしよう、と。
そろそろ帰る事にしよう。
「…とにかく、姉ちゃん見つかるといいな。じゃあ、悪いけどオレ、これから家に帰ってあのバカの飯作らなきゃ」
「今、一緒に住んでるんだってね。何であんな男がボーイやってんだか」
ナツは山下の事がキライみたいだ。
「まぁ、その分家計が楽になるからいいけど、早いとこ出てってもらわないとな。じゃ、そういうワケでご馳走さま、そしてお邪魔しました」
「うん、また連絡するね」
「じゃ、また」
オレは玄関のドアを閉めると、ダッシュでマンションを出た。
まさか、ナツが鴨志田の妹だなんて…
兄のせいでこの世を去った、なんて言えない。
もし言ったら、オレは兄の代わりに…
いや、それ以上に、オレと関わると悲惨な最期を遂げるだろう。
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