異世界でぺったんこさん!〜無限収納5段階活用で無双する〜

KeyBow

文字の大きさ
38 / 241
第1章

第38話 トリオフライ

しおりを挟む
 町に入る為に並んでいる者達からの恨めしそうな視線を尻目に、そのまま町の中に入るとその足でギルドに向かうが、ニーナはギルドにてはたまたおかしな行動を取った。

 多くの冒険者が並んでいる時間帯だったが、ニーナが職員に声を掛けると、後方にいた受付嬢が慌てて、俺達をローカウンターへ案内した。
 そこで先程倒した賊共達のカードを渡し、ニーナが事情を話していた。ニーナは顔が利くからと言っていたが、対応がおかしい。一々畏まっているのだ。

「ねえレオン、ひょっとしてニーナさんって偉い人なの?」

「俺もなんとなくそんな気がしてきた。でも中身おっさんだぞ?貴族なのかもね」

「聞こえちゃいますよ?でも、対応が他の方と違いますよね?確かに偉い人には見えませんが、偉い人に対する対応ですよね?」

「2人共聞こえているんだが・・・」

「ニーナ様、申し訳ありませんが、最低限の討伐報酬になってしまいます」

「気にするな。我々のステータスカードを確認し、犯罪者ではない事を確認して貰いたい。賊共を処理した事を伝えに来ただけだ。貰えるものがあるのならありがたく頂くが。先を急ぐのでこれで失礼するよ」

 俺はニーナの堂々とした振る舞いに感心した。

「馬を売りに行くぞ。いらないだろ?」

 そうして馬を扱っている商会で売払い、結局先の報酬も合わせて金貨150枚になり、ギルドで貰ったお金を含めニーナは俺に全て渡してきた。分配は後で良いのかな?

「後でお金を分ければいいのか?」

「アタイはいらないよ。お前達にはこれから金は何かと入用だろ?」

「でも全部は駄目だよ」

「歳上がいらないといえばいらないんだよ。そんな目をするな。じゃあ、道中必要なお金を出してくれたら良いから。それなら良いだろ?」

 俺とアイリーンは納得行かないが大人しく従うしかなかった。こんな所で揉めていても仕方がない。

 歩いて町を出たが、取り敢えず当初の予定通りの行動をとなったが、先程襲われた所の少し前でニーナが周辺を確認し、道を逸れ出した。

 予定より早い。アイリーンは気が付いていないが、俺は理由が何となく分かった。先程賊と戦った痕跡がある場所を避ける為だろう。
 道なき道を進んでいたが、そろそろ良いだろうとなり、ニーナの剣を預かった。次にアイリーンをお姫様抱っこし、ニーナが背中に抱きつく形で低空を飛んでいく。
 飛ぶ方向はニーナが指示を出してくれた。
 低空だと道を歩む者、農作業をしている者達から目撃されてしまうので、30m位まで上昇してから進み始める事にした。そして頃合いと見て俺は前に進みだした。しかしニーナがはしゃいでいた。

「おおおお!これは凄いな!おおお!飛んでいるよ!うっひょっー!」

「ばか、動くな!おちたいのか!?」

 あ、あかん。胸の感触がたまらん。流石に見た目だけはパーフェクト美女や!アイリーンの感触も素晴らしかったが、これはこれで大人の・・・

「レ、レオン?大丈夫?血がでてるよ!」

 アイリーンがどこからともなく出したポケットティッシュで鼻を拭いてくれたんだよ!ニーナの感触が堪らず、鼻血ブーだったんだよ。でも、2人を抱えての飛翔が辛かったからと思われたんだよね。助かった。

「ニーナさん!大人しくしないと、めっ!ですよ」

 何故か大人しくなるニーナ。

【めっ!】が何かよく分からんけど、アイリーンが可愛いのだけは分かる。嫁に出すものか!
 娘から言われたい人気ワード

『大きくなったらパパと結婚するの!』

 と言われたい。

 違う。それじゃおとんやん!おとんやん・・・まあ、確かに30歳以上歳上やし。ニーナも同じなんだよな。聞いていないが、20代半ば頃だろう。俺は即ち倍位生きとる。

 この子達が将来ちゃんとした人と結婚するのをちゃんと見届けたい・・・です?でもアイリーンは嫁には出さんぞ!
 そう、レオンがアイリーンに接するのはおとん目線だ。今の体は18歳位だが、まだ精神年齢は高い。段々と18歳のそれになりつつあるが、今は・・・

 そうこうしていると、人の生活圏から少し離れたようだ。10分位飛び、良さげな草原が見えてきた。

「レオン、そろそろ良いのではないか?」

 確かに何もなく、街道から5km程離れたはずだ。

「そうだね。じゃあ降りるよ」

 地上に降り立つと、3人共体を動かした。ずっと同じ格好をしているのは辛いものだ。屈伸したり、体を捻ったり。レオンとアイリーンは取り敢えずラジオ体操をするのであった。
しおりを挟む
感想 19

あなたにおすすめの小説

【もうダメだ!】貧乏大学生、絶望から一気に成り上がる〜もし、無属性でFランクの俺が異文明の魔道兵器を担いでダンジョンに潜ったら〜

KEINO
ファンタジー
貧乏大学生の探索者はダンジョンに潜り、全てを覆す。 ~あらすじ~ 世界に突如出現した異次元空間「ダンジョン」。 そこから産出される魔石は人類に無限のエネルギーをもたらし、アーティファクトは魔法の力を授けた。 しかし、その恩恵は平等ではなかった。 富と力はダンジョン利権を牛耳る企業と、「属性適性」という特別な才能を持つ「選ばれし者」たちに独占され、世界は新たな格差社会へと変貌していた。 そんな歪んだ現代日本で、及川翔は「無属性」という最底辺の烙印を押された青年だった。 彼には魔法の才能も、富も、未来への希望もない。 あるのは、両親を失った二年前のダンジョン氾濫で、原因不明の昏睡状態に陥った最愛の妹、美咲を救うという、ただ一つの願いだけだった。 妹を治すため、彼は最先端の「魔力生体学」を学ぶが、学費と治療費という冷酷な現実が彼の行く手を阻む。 希望と絶望の狭間で、翔に残された道はただ一つ――危険なダンジョンに潜り、泥臭く魔石を稼ぐこと。 英雄とも呼べるようなSランク探索者が脚光を浴びる華やかな世界とは裏腹に、翔は今日も一人、薄暗いダンジョンの奥へと足を踏み入れる。 これは、神に選ばれなかった「持たざる者」が、絶望的な現実にもがきながら、たった一つの希望を掴むために抗い、やがて世界の真実と向き合う、戦いの物語。 彼の「無属性」の力が、世界を揺るがす光となることを、彼はまだ知らない。 テンプレのダンジョン物を書いてみたくなり、手を出しました。 SF味が増してくるのは結構先の予定です。 スローペースですが、しっかりと世界観を楽しんでもらえる作品になってると思います。 良かったら読んでください!

最遅で最強のレベルアップ~経験値1000分の1の大器晩成型探索者は勤続10年目10度目のレベルアップで覚醒しました!~

ある中管理職
ファンタジー
 勤続10年目10度目のレベルアップ。  人よりも貰える経験値が極端に少なく、年に1回程度しかレベルアップしない32歳の主人公宮下要は10年掛かりようやくレベル10に到達した。  すると、ハズレスキル【大器晩成】が覚醒。  なんと1回のレベルアップのステータス上昇が通常の1000倍に。  チートスキル【ステータス上昇1000】を得た宮下はこれをきっかけに、今まで出会う事すら想像してこなかったモンスターを討伐。  探索者としての知名度や地位を一気に上げ、勤めていた店は討伐したレアモンスターの肉と素材の販売で大繁盛。  万年Fランクの【永遠の新米おじさん】と言われた宮下の成り上がり劇が今幕を開ける。

異世界帰還者の気苦労無双録~チートスキルまで手に入れたのに幼馴染のお世話でダンジョン攻略が捗らない~

虎柄トラ
ファンタジー
 下校帰りに不慮の事故に遭い命を落とした桜川凪は、女神から開口一番に異世界転生しないかと勧誘を受ける。  意味が分からず凪が聞き返すと、女神は涙ながらに異世界の現状について語り出す。  女神が管理する世界ではいま魔族と人類とで戦争をしているが、このままだと人類が負けて世界は滅亡してしまう。  敗色濃厚なその理由は、魔族側には魔王がいるのに対して、人類側には勇者がいないからだという。  剣と魔法が存在するファンタジー世界は大好物だが、そんな物騒な世界で勇者になんてなりたくない凪は断るが、女神は聞き入れようとしない。  一歩も引かない女神に対して凪は、「魔王を倒せたら、俺を元の身体で元いた世界に帰還転生させろ」と交換条件を提示する。  快諾した女神と契約を交わし転生した凪は、見事に魔王を打ち倒して元の世界に帰還するが――。

レベルが上がらない【無駄骨】スキルのせいで両親に殺されかけたむっつりスケベがスキルを奪って世界を救う話。

玉ねぎサーモン
ファンタジー
絶望スキル× 害悪スキル=限界突破のユニークスキル…!? 成長できない主人公と存在するだけで周りを傷つける美少女が出会ったら、激レアユニークスキルに! 故郷を魔王に滅ぼされたむっつりスケベな主人公。 この世界ではおよそ1000人に1人がスキルを覚醒する。 持てるスキルは人によって決まっており、1つから最大5つまで。 主人公のロックは世界最高5つのスキルを持てるため将来を期待されたが、覚醒したのはハズレスキルばかり。レベルアップ時のステータス上昇値が半減する「成長抑制」を覚えたかと思えば、その次には経験値が一切入らなくなる「無駄骨」…。 期待を裏切ったため育ての親に殺されかける。 その後最高レア度のユニークスキル「スキルスナッチ」スキルを覚醒。 仲間と出会いさらに強力なユニークスキルを手に入れて世界最強へ…!? 美少女たちと冒険する主人公は、仇をとり、故郷を取り戻すことができるのか。 この作品はカクヨム・小説家になろう・Youtubeにも掲載しています。

レベルアップに魅せられすぎた男の異世界探求記(旧題カンスト厨の異世界探検記)

荻野
ファンタジー
ハーデス 「ワシとこの遺跡ダンジョンをそなたの魔法で成仏させてくれぬかのぅ?」 俺 「確かに俺の神聖魔法はレベルが高い。神様であるアンタとこのダンジョンを成仏させるというのも出来るかもしれないな」 ハーデス 「では……」 俺 「だが断る!」 ハーデス 「むっ、今何と?」 俺 「断ると言ったんだ」 ハーデス 「なぜだ?」 俺 「……俺のレベルだ」 ハーデス 「……は?」 俺 「あともう数千回くらいアンタを倒せば俺のレベルをカンストさせられそうなんだ。だからそれまでは聞き入れることが出来ない」 ハーデス 「レベルをカンスト? お、お主……正気か? 神であるワシですらレベルは9000なんじゃぞ? それをカンスト? 神をも上回る力をそなたは既に得ておるのじゃぞ?」 俺 「そんなことは知ったことじゃない。俺の目標はレベルをカンストさせること。それだけだ」 ハーデス 「……正気……なのか?」 俺 「もちろん」 異世界に放り込まれた俺は、昔ハマったゲームのように異世界をコンプリートすることにした。 たとえ周りの者たちがなんと言おうとも、俺は異世界を極め尽くしてみせる!

収奪の探索者(エクスプローラー)~魔物から奪ったスキルは優秀でした~

エルリア
ファンタジー
HOTランキング1位ありがとうございます! 2000年代初頭。 突如として出現したダンジョンと魔物によって人類は未曾有の危機へと陥った。 しかし、新たに獲得したスキルによって人類はその危機を乗り越え、なんならダンジョンや魔物を新たな素材、エネルギー資源として使うようになる。 人類とダンジョンが共存して数十年。 元ブラック企業勤務の主人公が一発逆転を賭け夢のタワマン生活を目指して挑んだ探索者研修。 なんとか手に入れたものの最初は外れスキルだと思われていた収奪スキルが実はものすごく優秀だと気付いたその瞬間から、彼の華々しくも生々しい日常が始まった。 これは魔物のスキルを駆使して夢と欲望を満たしつつ、そのついでに前人未到のダンジョンを攻略するある男の物語である。

独身貴族の異世界転生~ゲームの能力を引き継いで俺TUEEEチート生活

髙龍
ファンタジー
MMORPGで念願のアイテムを入手した次の瞬間大量の水に押し流され無念の中生涯を終えてしまう。 しかし神は彼を見捨てていなかった。 そんなにゲームが好きならと手にしたステータスとアイテムを持ったままゲームに似た世界に転生させてやろうと。 これは俺TUEEEしながら異世界に新しい風を巻き起こす一人の男の物語。

45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる

よっしぃ
ファンタジー
コミカライズ企画進行中です!! 2巻2月中旬出棺です!! 【書籍版 大ヒット御礼!オリコン18位&2刊決定!】 皆様の熱狂的な応援のおかげで、書籍版『45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる』が、コミカライズ決定いたしました!現在企画進行中!!そしてオリコン週間ライトノベルランキング18位、そしてアルファポリス様の書店売上ランキングでトップ10入りを記録しました! 本当に、本当にありがとうございます! 皆様の応援が、最高の形で「続刊(2巻)」へと繋がりました。 市丸きすけ先生による、素晴らしい書影も必見です! 【作品紹介】 欲望に取りつかれた権力者が企んだ「スキル強奪」のための勇者召喚。 だが、その儀式に巻き込まれたのは、どこにでもいる普通のサラリーマン――白河小次郎、45歳。 彼に与えられたのは、派手な攻撃魔法ではない。 【鑑定】【いんたーねっと?】【異世界売買】【テイマー】…etc. その一つ一つが、世界の理すら書き換えかねない、規格外の「便利スキル」だった。 欲望者から逃げ切るか、それとも、サラリーマンとして培った「知識」と、チート級のスキルを武器に、反撃の狼煙を上げるか。 気のいいおっさんの、優しくて、ずる賢い、まったり異世界サバイバルが、今、始まる! 【書誌情報】 タイトル: 『45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる』 著者: よっしぃ イラスト: 市丸きすけ 先生 出版社: アルファポリス ご購入はこちらから: Amazon: https://www.amazon.co.jp/dp/4434364235/ 楽天ブックス: https://books.rakuten.co.jp/rb/18361791/ 【作者より、感謝を込めて】 この日を迎えられたのは、長年にわたり、Webで私の拙い物語を応援し続けてくださった、読者の皆様のおかげです。 そして、この物語を見つけ出し、最高の形で世に送り出してくださる、担当編集者様、イラストレーターの市丸きすけ先生、全ての関係者の皆様に、心からの感謝を。 本当に、ありがとうございます。 【これまでの主な実績】 アルファポリス ファンタジー部門 1位獲得 小説家になろう 異世界転移/転移ジャンル(日間) 5位獲得 アルファポリス 第16回ファンタジー小説大賞 奨励賞受賞 第6回カクヨムWeb小説コンテスト 中間選考通過 復活の大カクヨムチャレンジカップ 9位入賞 ファミ通文庫大賞 一次選考通過

処理中です...