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第1章
第38話 トリオフライ
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町に入る為に並んでいる者達からの恨めしそうな視線を尻目に、そのまま町の中に入るとその足でギルドに向かうが、ニーナはギルドにてはたまたおかしな行動を取った。
多くの冒険者が並んでいる時間帯だったが、ニーナが職員に声を掛けると、後方にいた受付嬢が慌てて、俺達をローカウンターへ案内した。
そこで先程倒した賊共達のカードを渡し、ニーナが事情を話していた。ニーナは顔が利くからと言っていたが、対応がおかしい。一々畏まっているのだ。
「ねえレオン、ひょっとしてニーナさんって偉い人なの?」
「俺もなんとなくそんな気がしてきた。でも中身おっさんだぞ?貴族なのかもね」
「聞こえちゃいますよ?でも、対応が他の方と違いますよね?確かに偉い人には見えませんが、偉い人に対する対応ですよね?」
「2人共聞こえているんだが・・・」
「ニーナ様、申し訳ありませんが、最低限の討伐報酬になってしまいます」
「気にするな。我々のステータスカードを確認し、犯罪者ではない事を確認して貰いたい。賊共を処理した事を伝えに来ただけだ。貰えるものがあるのならありがたく頂くが。先を急ぐのでこれで失礼するよ」
俺はニーナの堂々とした振る舞いに感心した。
「馬を売りに行くぞ。いらないだろ?」
そうして馬を扱っている商会で売払い、結局先の報酬も合わせて金貨150枚になり、ギルドで貰ったお金を含めニーナは俺に全て渡してきた。分配は後で良いのかな?
「後でお金を分ければいいのか?」
「アタイはいらないよ。お前達にはこれから金は何かと入用だろ?」
「でも全部は駄目だよ」
「歳上がいらないといえばいらないんだよ。そんな目をするな。じゃあ、道中必要なお金を出してくれたら良いから。それなら良いだろ?」
俺とアイリーンは納得行かないが大人しく従うしかなかった。こんな所で揉めていても仕方がない。
歩いて町を出たが、取り敢えず当初の予定通りの行動をとなったが、先程襲われた所の少し前でニーナが周辺を確認し、道を逸れ出した。
予定より早い。アイリーンは気が付いていないが、俺は理由が何となく分かった。先程賊と戦った痕跡がある場所を避ける為だろう。
道なき道を進んでいたが、そろそろ良いだろうとなり、ニーナの剣を預かった。次にアイリーンをお姫様抱っこし、ニーナが背中に抱きつく形で低空を飛んでいく。
飛ぶ方向はニーナが指示を出してくれた。
低空だと道を歩む者、農作業をしている者達から目撃されてしまうので、30m位まで上昇してから進み始める事にした。そして頃合いと見て俺は前に進みだした。しかしニーナがはしゃいでいた。
「おおおお!これは凄いな!おおお!飛んでいるよ!うっひょっー!」
「ばか、動くな!おちたいのか!?」
あ、あかん。胸の感触がたまらん。流石に見た目だけはパーフェクト美女や!アイリーンの感触も素晴らしかったが、これはこれで大人の・・・
「レ、レオン?大丈夫?血がでてるよ!」
アイリーンがどこからともなく出したポケットティッシュで鼻を拭いてくれたんだよ!ニーナの感触が堪らず、鼻血ブーだったんだよ。でも、2人を抱えての飛翔が辛かったからと思われたんだよね。助かった。
「ニーナさん!大人しくしないと、めっ!ですよ」
何故か大人しくなるニーナ。
【めっ!】が何かよく分からんけど、アイリーンが可愛いのだけは分かる。嫁に出すものか!
娘から言われたい人気ワード
『大きくなったらパパと結婚するの!』
と言われたい。
違う。それじゃおとんやん!おとんやん・・・まあ、確かに30歳以上歳上やし。ニーナも同じなんだよな。聞いていないが、20代半ば頃だろう。俺は即ち倍位生きとる。
この子達が将来ちゃんとした人と結婚するのをちゃんと見届けたい・・・です?でもアイリーンは嫁には出さんぞ!
そう、レオンがアイリーンに接するのはおとん目線だ。今の体は18歳位だが、まだ精神年齢は高い。段々と18歳のそれになりつつあるが、今は・・・
そうこうしていると、人の生活圏から少し離れたようだ。10分位飛び、良さげな草原が見えてきた。
「レオン、そろそろ良いのではないか?」
確かに何もなく、街道から5km程離れたはずだ。
「そうだね。じゃあ降りるよ」
地上に降り立つと、3人共体を動かした。ずっと同じ格好をしているのは辛いものだ。屈伸したり、体を捻ったり。レオンとアイリーンは取り敢えずラジオ体操をするのであった。
多くの冒険者が並んでいる時間帯だったが、ニーナが職員に声を掛けると、後方にいた受付嬢が慌てて、俺達をローカウンターへ案内した。
そこで先程倒した賊共達のカードを渡し、ニーナが事情を話していた。ニーナは顔が利くからと言っていたが、対応がおかしい。一々畏まっているのだ。
「ねえレオン、ひょっとしてニーナさんって偉い人なの?」
「俺もなんとなくそんな気がしてきた。でも中身おっさんだぞ?貴族なのかもね」
「聞こえちゃいますよ?でも、対応が他の方と違いますよね?確かに偉い人には見えませんが、偉い人に対する対応ですよね?」
「2人共聞こえているんだが・・・」
「ニーナ様、申し訳ありませんが、最低限の討伐報酬になってしまいます」
「気にするな。我々のステータスカードを確認し、犯罪者ではない事を確認して貰いたい。賊共を処理した事を伝えに来ただけだ。貰えるものがあるのならありがたく頂くが。先を急ぐのでこれで失礼するよ」
俺はニーナの堂々とした振る舞いに感心した。
「馬を売りに行くぞ。いらないだろ?」
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「後でお金を分ければいいのか?」
「アタイはいらないよ。お前達にはこれから金は何かと入用だろ?」
「でも全部は駄目だよ」
「歳上がいらないといえばいらないんだよ。そんな目をするな。じゃあ、道中必要なお金を出してくれたら良いから。それなら良いだろ?」
俺とアイリーンは納得行かないが大人しく従うしかなかった。こんな所で揉めていても仕方がない。
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道なき道を進んでいたが、そろそろ良いだろうとなり、ニーナの剣を預かった。次にアイリーンをお姫様抱っこし、ニーナが背中に抱きつく形で低空を飛んでいく。
飛ぶ方向はニーナが指示を出してくれた。
低空だと道を歩む者、農作業をしている者達から目撃されてしまうので、30m位まで上昇してから進み始める事にした。そして頃合いと見て俺は前に進みだした。しかしニーナがはしゃいでいた。
「おおおお!これは凄いな!おおお!飛んでいるよ!うっひょっー!」
「ばか、動くな!おちたいのか!?」
あ、あかん。胸の感触がたまらん。流石に見た目だけはパーフェクト美女や!アイリーンの感触も素晴らしかったが、これはこれで大人の・・・
「レ、レオン?大丈夫?血がでてるよ!」
アイリーンがどこからともなく出したポケットティッシュで鼻を拭いてくれたんだよ!ニーナの感触が堪らず、鼻血ブーだったんだよ。でも、2人を抱えての飛翔が辛かったからと思われたんだよね。助かった。
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何故か大人しくなるニーナ。
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