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第20話 閑話運命のいたずら…ある別れ
しおりを挟む「運命の分かれ道」
艦隊の者が次々とコールドスリープに入っていった時の一幕。
ダレン大佐は艦隊の安全と目的地への到着を最優先に考えていた。
彼は目的地に到着した時に備えて、若いままの人材や物資を確保しておきたかった。
そこで各艦には当番で2名ずつのみ残し、残りはコールドスリープに入ることを全艦に厳命した。
当番の2名が艦内を巡回をし、コンピューターや生命維持装置が故障した時に備えること。 概ねひと月が当番で、次の者を覚醒させ、引継ぎ後コールドスリープに入ることにした。
彼はコンピューター任せにした場合、万が一故障すれば全艦が危機に陥ることを恐れていたのだ。
しかし、輸送艦や工作船機能を持つ艦ではクルーの半数は回収した残骸から艦を再建するまで眠らないと決意した。
目的地に到着するまでに30年以上かかることを皆知っていた。
彼らはその間に艦を修復したり、強化したりすることが必要だと考えていた。
ダレン大佐は重力ジャンプが可能な重力圏に入った時、敵や味方、はたまた中立の存在がどんな状況なのか分からないことを懸念していた。
彼らは戦闘力、防御力等を高めるために、新規武器の開発にも取り組んでいた。
ダレン大佐は彼らの意思は固く、半数を眠らせる事を条件に許可を出し、眠る者を公平に選ぶ方法を提案して結果的にくじ引きで決めた。
各艦を大型輸送艦にくっつけ、行方不明になるはぐれ艦を出さない手を打った。
彼は全艦隊が分散しないように、一つの大きな塊にすることが賢明だと考えていたのだ。
・ ・ ・ そして輸送艦のあるクルーの別れの話。
「中尉、あなたもコールドスリープに入りますか?」
工作船機能を持つ破損艦の指揮官であるハルト中尉が、輸送艦の指揮官であるミラ中尉に尋ねた。彼はミラ中尉の仕事ぶりや人柄、容姿(以下略)に好意を持っていた。
「はい、私もコールドスリープに入ります。大佐の命令ですから」
ミラ中尉がハルト中尉に答えた。彼女はハルト中尉の助けや気遣い、笑顔(以下略)に好意を持っていた。
「そうですか。残念です。私はコールドスリープに入りません。私は残骸から艦を再建するまで眠らないと決めました。それに、あなたが眠っている間に、私はあなたのために何かを作りたいと思っていました」
ハルト中尉がミラ中尉に告げた。彼はミラ中尉と一緒に眠りたかったが、それはできなかった。彼は仲間のために、自分の得意分野である新規武器の開発で貢献したかったのだ。
「何かを作るとは、どういうことですか?」
ミラ中尉がハルト中尉に尋ねた。彼女はハルト中尉の言葉に興味を持った。
「それは、まだ秘密です。目的地に到着した時に、あなたに見せます。それまで、楽しみにしていてください」
ハルト中尉がミラ中尉に答えた。彼はミラ中尉に驚きと喜びを与えたかったのだ。
「そうですか。私はあなたの言葉に励まされます。その笑顔に癒されました。でも、あなたは本当に大丈夫ですか?30年もの間、眠らないで艦を再建するなんて、とても大変なことですよ」
ミラ中尉がハルト中尉に伝えた。彼女はハルト中尉の夢に共感し、成功を祈ったが、同時に心配もした。
「ありがとう、ミラ。私はあなたの心配に感謝します。でも、私は大丈夫です。私はあなたとまた会って話ができることを願います。それが私の力になります」
ハルト中尉がミラ中尉に感謝した。
「では、さようなら、ミラ。私もあなたとまた会えることを信じ、再び話せることを待ちわびます」
ミラ中尉がハルト中尉に別れを告げた。 そして涙を流しながら彼らは抱き合った。 暫く抱き合うと彼らは別れ際にどちらからともなくキスをし、涙を流しながら抱き合った。彼らは再び会えることを信じていたが、それは果たして叶うのだろうか。
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