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第21話 活動再開
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約33年の月日が過ぎた。
ダレン大佐率いる忘れられた艦隊は、ようやく1番近い恒星の重力圏に入り、ジャンプシステムが作動するようになる所まで来ていた。
約3ヶ月前からその時に備え、各艦は整備を行っていた。
コールドスリープに入らなかった者達のお陰で、損傷していた駐留艦隊の生き残り艦も、最低限の戦闘能力を回復できた。
移動のためのシステムの復旧を優先せざるを得ず、武器システムは後回しだ。
それもあり破損している武装の大半はそのままだった。
しかし、フェニックスクラウンの護衛をする分には十分だった。
目覚めたクルーが修理の続きをしていく。
一部の艦には新たに開発した武器を装着する。
そしてその恒星の重力圏に入る時、ダレン大佐はこれまで33年間付き従ってきた全艦、つまり296艦とそのクルーに演説をした。
これまでの苦労と皆の献身を称え労う内容で、大佐はこう言った。
「我々は長い間、故郷から遠く離れてきた。ライナン星系で起きた悲劇から逃れるため、禁断の重力ジャンプを敢行したが、その結果、我々は目的地から大きくずれてしまった。再びジャンプ可能な場所まで長い年月を要する事態に陥った。困難を極めたが、それは命の対価だ。誰も経験した事のないような困難を皆の協力により乗り切った。だが、最早我々は忘れられた艦隊となり、生存を信じている者は皆無だろう。しかし、我々は多くの困難を前に諦めなかった。我々は敵の策略から生き残ったのだ!我々は本星への帰還を目指したが、その道のりは決して平坦ではなかった。ライナン星系での敵との遭遇や会敵、重力ジャンプした後の資源不足や機械の故障、病気や死など、数々の困難に直面した。しかし、我々は一致団結によりそれらを乗り越えたのだ。我々は互いに助け合い、やがて団結していった。そして今、我々はついにジャンプをする準備ができた。このジャンプが成功すれば、我々は本星に近付くことができるであろう。我々は故郷に帰ることができる!しかし、我々は油断してはならない。このジャンプが成功したとしても、我々が目指す星系が敵に支配されている可能性もある。我々が帰還したとしても、我々を待ち受ける運命がどうなっているか分からない。人類が滅亡の危機にあり、我ら忘れされし艦隊が人類最後の希望になっている可能性すらある。だからこそ、我々は最後まで気を引き締めて戦わなければならない。我々は最後まで希望を持って生きなければならない!我々は誇り高き人類だ! 我々には人類の希望であるフェニックスクラウンがある!我々は不死鳥だ!今こそ、我々の翼を広げて飛び立つ時だ! 全艦、ジャンプ準備を整えろ。本星へ・・・帰するぞ!」
ダレン大佐の演説に、全艦のクルーは感動と熱意と決意を持って応えた。
もちろん彼の言葉ではない。
この数日、必死に覚え練習もした。
原稿を作ったのはミズリア少尉だ。
ライナン星系からジャンプして破壊を免れた艦のうち、20艦は修理が厳しく、艦隊の推進力を得るための贄として置いてきた。
救助されたその艦の生き残りは各艦に振り分けられた。
最後にライナン星系で亡くなった者達に敬意と哀悼を示し1分間の黙祷を捧げた。
「では、行くとしようか!皆次の星系でまた会おう!」
そう言って大佐はジャンプボタンを押した。
その数秒後、忘れられた艦隊は光の渦に飲み込まれた。
ダレン大佐率いる忘れられた艦隊は、ようやく1番近い恒星の重力圏に入り、ジャンプシステムが作動するようになる所まで来ていた。
約3ヶ月前からその時に備え、各艦は整備を行っていた。
コールドスリープに入らなかった者達のお陰で、損傷していた駐留艦隊の生き残り艦も、最低限の戦闘能力を回復できた。
移動のためのシステムの復旧を優先せざるを得ず、武器システムは後回しだ。
それもあり破損している武装の大半はそのままだった。
しかし、フェニックスクラウンの護衛をする分には十分だった。
目覚めたクルーが修理の続きをしていく。
一部の艦には新たに開発した武器を装着する。
そしてその恒星の重力圏に入る時、ダレン大佐はこれまで33年間付き従ってきた全艦、つまり296艦とそのクルーに演説をした。
これまでの苦労と皆の献身を称え労う内容で、大佐はこう言った。
「我々は長い間、故郷から遠く離れてきた。ライナン星系で起きた悲劇から逃れるため、禁断の重力ジャンプを敢行したが、その結果、我々は目的地から大きくずれてしまった。再びジャンプ可能な場所まで長い年月を要する事態に陥った。困難を極めたが、それは命の対価だ。誰も経験した事のないような困難を皆の協力により乗り切った。だが、最早我々は忘れられた艦隊となり、生存を信じている者は皆無だろう。しかし、我々は多くの困難を前に諦めなかった。我々は敵の策略から生き残ったのだ!我々は本星への帰還を目指したが、その道のりは決して平坦ではなかった。ライナン星系での敵との遭遇や会敵、重力ジャンプした後の資源不足や機械の故障、病気や死など、数々の困難に直面した。しかし、我々は一致団結によりそれらを乗り越えたのだ。我々は互いに助け合い、やがて団結していった。そして今、我々はついにジャンプをする準備ができた。このジャンプが成功すれば、我々は本星に近付くことができるであろう。我々は故郷に帰ることができる!しかし、我々は油断してはならない。このジャンプが成功したとしても、我々が目指す星系が敵に支配されている可能性もある。我々が帰還したとしても、我々を待ち受ける運命がどうなっているか分からない。人類が滅亡の危機にあり、我ら忘れされし艦隊が人類最後の希望になっている可能性すらある。だからこそ、我々は最後まで気を引き締めて戦わなければならない。我々は最後まで希望を持って生きなければならない!我々は誇り高き人類だ! 我々には人類の希望であるフェニックスクラウンがある!我々は不死鳥だ!今こそ、我々の翼を広げて飛び立つ時だ! 全艦、ジャンプ準備を整えろ。本星へ・・・帰するぞ!」
ダレン大佐の演説に、全艦のクルーは感動と熱意と決意を持って応えた。
もちろん彼の言葉ではない。
この数日、必死に覚え練習もした。
原稿を作ったのはミズリア少尉だ。
ライナン星系からジャンプして破壊を免れた艦のうち、20艦は修理が厳しく、艦隊の推進力を得るための贄として置いてきた。
救助されたその艦の生き残りは各艦に振り分けられた。
最後にライナン星系で亡くなった者達に敬意と哀悼を示し1分間の黙祷を捧げた。
「では、行くとしようか!皆次の星系でまた会おう!」
そう言って大佐はジャンプボタンを押した。
その数秒後、忘れられた艦隊は光の渦に飲み込まれた。
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