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第36話 ダレン駄々をこねる
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ミカと少将は銃撃戦を繰り広げた。少将は自分がいかに艦隊指揮に向いているか、権利があるかを強調しながらミカを狙った。
ミカは少将の言葉に怒りながら応戦した。
しかし、ミカの予測に反し、少将は経験豊富だった。
ミカの銃は停止解除がされて発砲できたが、少将の服は特殊繊維で作られ、電子銃の威力を無効化していた。
服に当てては意味がなく、生身の部分を狙わなければだった。
それもあり少将がミカを圧倒し、ミカは次第に追い詰められていった
「くそっ!弾がなくなる!」
ミカは弾倉を確認した。
正確にはエネルギーパックだ。
何故か変えのエネルギーパックは弾倉と言われている。
ミカは射撃の腕は宙兵隊の中では良い方で、それなりの腕前の持ち主だ。
それに引き換え少将は実弾を発射可能な銃を持っているほどの銃マニアで、射撃も趣味でもあり達人級だった。
しかもこちらは対電子銃の防御はあるが、鉛の弾に対してはない。
「ほらほら、降参しなさいよ。あなたに勝ち目がないわ。私はこの艦隊の真の指揮官であり、ダレン大佐よりも優秀で資格があるの。それにダレン大佐の女性問題にもうんざりしているのよ。私はこの艦隊を変えるために戦っているのよ」
少将は言った。
「黙れ!アンタはただの反逆者だ!アンタに何の権利もない!アンタはダレンに敵わない!あなたはダレンの女性問題に嫉妬している?そんなの無いわ!あの人は女を抱く暇なんて無いわ!私が何度誘っても断るのよ!それにアンタではこの艦隊を御しきれなく、破滅に導く!自分のエゴのために戦っているだけよ!」
ミカは胸を張り言ってのけた。
「そんなことを言っても無駄よ。私はすでに勝利を手に入れたも同然なのよ。私はダレン大佐を撃ったのよ。きっといま頃もう死んでいるわ」
少将は下卑た表情で言った。
「嘘よ!ダレンは死なない!彼は生きている!彼は強いわ!」
「本当かどうか見てみなさいよ。彼の遺体があそこにあるわ」
少将は指をさした。
「そこに・・・?」
ミカは目を向けたその瞬間、少将が銃を撃った。
バンッ!と銃声が鳴り響いた。
「きゃああああ!」
「やったわ!これで終わりよ!私の勝ちよ!馬鹿は引っ掛かるのよね!まあ乳臭い小娘だったこと!」
ミカが倒れ、それを見た少将が高笑いをした。
しかし、その笑顔も束の間だった。
「違うわ!これで終わりじゃないわ!私達の勝ちよ!」
突然、他者の声が聞こえた。
「誰だ!?」
少将が振り返った。
そこにはノリコ艦長が立っていた。
彼女は銃を構え、少将を狙っていた。
「ノリコ艦長・・・?あなたもここに・・・?」
少将が驚いた。
「そうよ。私もここにいるわ。私も女子会に参加していたけど爆発音が聞こえたから中断したのよ。そして間に合ったわ!」
「ちっ!いけ好かない女め!邪魔をするな!」
ノリコの言に少将が毒づいた。
「悔い改めなさい!終わりよ!」
ノリコがそう言って銃を撃ち、バンッ!と銃声がこだました。
「ぐぎゃあああああ!」
少将が倒れ、ノリコは笑う。
「やったわ!これで終わりよ!私達の勝ちよ!」
ノリコも銃の名手だった。
彼女は少将の手を撃ち抜き銃を落とさせ、彼女を捕らえて拘束した。
士官は大抵申し訳程度にしか銃を扱えないが、ノリコは父親からみっちり仕込まれていたのだ。
少将は士官の殆どがそうであるように、ノリコも大した腕を持たぬと決めつけていた。
「大佐!大佐!」
ノリコはダレンに駆け寄った。
「ノリコ・・・君は・・・」
ダレンは苦しそうにしていて、それを見てノリコが叫んだ。
「大佐、大丈夫ですか!?どこを撃たれたの!?」
「胸だ・・・血が出てる・・・ごひゅー、く、苦しい・・・息が・・・」
「大佐!血を止めます!誰か医療キットを持ってきてください!止血剤や包帯・・・」
「いや、待て!それよりも・・・俺は言いたいことがあるんだ」
「言いたいことですか?何ですか?」
ノリコが聞いた。
「俺は・・・君に・・・」
ダレンが続きを言おうとしたが、その時
「ピーピー!ピーピー!ピーピー!」
どこからともなく警報音が鳴った。
「何!?これは何!?」
「これは医療ポットです。あなたの体調を検知して、自動的に起動しました。あなたは重症です。すぐに医療ポットに入ってください。医療ポットに入ればあなたの傷は治ります。医療ポットに入ってください。医療ポットに入ってください。医療ポットに入ってください!」
医療ポットからの機械的な声が流れた。
「医療ポットだと・・・?そんなものがここにあるのか・・・?」
ダレンが呆然としたが、輸送艦の艦長が現れた。
「そうです。この艦には医療ポットがあります。この艦の秘密の一つです。今は言えませんが、そのうち分かります。でも、今はそれよりも大事なことがあります。大佐、早く医療ポットに入ってください。それが一番です!ノリコ艦長も言ってください!」
「そうか・・・分かった。しかし、入らないと駄目か?」
ダレンはノリコに肩を貸され医療ポットに近づいた。
「大佐・・・私も一緒に入りますから。怖くないですから」
ノリコが言った。
「いや、君は無理しなくていい。君は怪我をしていないだろう。お、俺にも必要ない・・・」
何故か、ダレンが面倒くさそうに言い、カプセルに入る事を拒否し始めた。
「では、私は一緒に・・・・って、そうですね。変な事を言いました。けど、入らないとですよ。肺をやられているはずよ」
その頃、衝撃から回復したミカも現れ、何故か抵抗するダレンをノリコと一緒にカプセルに押し込むと、医療ポッドはカプセルを閉め、睡眠ガスを放出してダレンを眠らせようとした。
「大佐、先程はかっこよかったのに、駄々をこねるなんてまるで子供ですよ!」
「ダレン、バカやってないで早く治しな!治ったらアタイとまたやろうぜ!」
ダレンは2人の美女に見守られながら眠りに落ちた。
「あら?ミカさん?貴女胸を撃たれたんじゃ?」
「ふふふ。ダレンからもらったこれが止めたの」
そう言って首飾りにしているメリケンサックを取り出したが、確かにそれは鉛の弾を止めていた。
しかし、衝撃で骨にダメージを負い、しかめっ面をしたのでミカはノリコに肩を貸されながら医務室に向かったのだった。
ミカは少将の言葉に怒りながら応戦した。
しかし、ミカの予測に反し、少将は経験豊富だった。
ミカの銃は停止解除がされて発砲できたが、少将の服は特殊繊維で作られ、電子銃の威力を無効化していた。
服に当てては意味がなく、生身の部分を狙わなければだった。
それもあり少将がミカを圧倒し、ミカは次第に追い詰められていった
「くそっ!弾がなくなる!」
ミカは弾倉を確認した。
正確にはエネルギーパックだ。
何故か変えのエネルギーパックは弾倉と言われている。
ミカは射撃の腕は宙兵隊の中では良い方で、それなりの腕前の持ち主だ。
それに引き換え少将は実弾を発射可能な銃を持っているほどの銃マニアで、射撃も趣味でもあり達人級だった。
しかもこちらは対電子銃の防御はあるが、鉛の弾に対してはない。
「ほらほら、降参しなさいよ。あなたに勝ち目がないわ。私はこの艦隊の真の指揮官であり、ダレン大佐よりも優秀で資格があるの。それにダレン大佐の女性問題にもうんざりしているのよ。私はこの艦隊を変えるために戦っているのよ」
少将は言った。
「黙れ!アンタはただの反逆者だ!アンタに何の権利もない!アンタはダレンに敵わない!あなたはダレンの女性問題に嫉妬している?そんなの無いわ!あの人は女を抱く暇なんて無いわ!私が何度誘っても断るのよ!それにアンタではこの艦隊を御しきれなく、破滅に導く!自分のエゴのために戦っているだけよ!」
ミカは胸を張り言ってのけた。
「そんなことを言っても無駄よ。私はすでに勝利を手に入れたも同然なのよ。私はダレン大佐を撃ったのよ。きっといま頃もう死んでいるわ」
少将は下卑た表情で言った。
「嘘よ!ダレンは死なない!彼は生きている!彼は強いわ!」
「本当かどうか見てみなさいよ。彼の遺体があそこにあるわ」
少将は指をさした。
「そこに・・・?」
ミカは目を向けたその瞬間、少将が銃を撃った。
バンッ!と銃声が鳴り響いた。
「きゃああああ!」
「やったわ!これで終わりよ!私の勝ちよ!馬鹿は引っ掛かるのよね!まあ乳臭い小娘だったこと!」
ミカが倒れ、それを見た少将が高笑いをした。
しかし、その笑顔も束の間だった。
「違うわ!これで終わりじゃないわ!私達の勝ちよ!」
突然、他者の声が聞こえた。
「誰だ!?」
少将が振り返った。
そこにはノリコ艦長が立っていた。
彼女は銃を構え、少将を狙っていた。
「ノリコ艦長・・・?あなたもここに・・・?」
少将が驚いた。
「そうよ。私もここにいるわ。私も女子会に参加していたけど爆発音が聞こえたから中断したのよ。そして間に合ったわ!」
「ちっ!いけ好かない女め!邪魔をするな!」
ノリコの言に少将が毒づいた。
「悔い改めなさい!終わりよ!」
ノリコがそう言って銃を撃ち、バンッ!と銃声がこだました。
「ぐぎゃあああああ!」
少将が倒れ、ノリコは笑う。
「やったわ!これで終わりよ!私達の勝ちよ!」
ノリコも銃の名手だった。
彼女は少将の手を撃ち抜き銃を落とさせ、彼女を捕らえて拘束した。
士官は大抵申し訳程度にしか銃を扱えないが、ノリコは父親からみっちり仕込まれていたのだ。
少将は士官の殆どがそうであるように、ノリコも大した腕を持たぬと決めつけていた。
「大佐!大佐!」
ノリコはダレンに駆け寄った。
「ノリコ・・・君は・・・」
ダレンは苦しそうにしていて、それを見てノリコが叫んだ。
「大佐、大丈夫ですか!?どこを撃たれたの!?」
「胸だ・・・血が出てる・・・ごひゅー、く、苦しい・・・息が・・・」
「大佐!血を止めます!誰か医療キットを持ってきてください!止血剤や包帯・・・」
「いや、待て!それよりも・・・俺は言いたいことがあるんだ」
「言いたいことですか?何ですか?」
ノリコが聞いた。
「俺は・・・君に・・・」
ダレンが続きを言おうとしたが、その時
「ピーピー!ピーピー!ピーピー!」
どこからともなく警報音が鳴った。
「何!?これは何!?」
「これは医療ポットです。あなたの体調を検知して、自動的に起動しました。あなたは重症です。すぐに医療ポットに入ってください。医療ポットに入ればあなたの傷は治ります。医療ポットに入ってください。医療ポットに入ってください。医療ポットに入ってください!」
医療ポットからの機械的な声が流れた。
「医療ポットだと・・・?そんなものがここにあるのか・・・?」
ダレンが呆然としたが、輸送艦の艦長が現れた。
「そうです。この艦には医療ポットがあります。この艦の秘密の一つです。今は言えませんが、そのうち分かります。でも、今はそれよりも大事なことがあります。大佐、早く医療ポットに入ってください。それが一番です!ノリコ艦長も言ってください!」
「そうか・・・分かった。しかし、入らないと駄目か?」
ダレンはノリコに肩を貸され医療ポットに近づいた。
「大佐・・・私も一緒に入りますから。怖くないですから」
ノリコが言った。
「いや、君は無理しなくていい。君は怪我をしていないだろう。お、俺にも必要ない・・・」
何故か、ダレンが面倒くさそうに言い、カプセルに入る事を拒否し始めた。
「では、私は一緒に・・・・って、そうですね。変な事を言いました。けど、入らないとですよ。肺をやられているはずよ」
その頃、衝撃から回復したミカも現れ、何故か抵抗するダレンをノリコと一緒にカプセルに押し込むと、医療ポッドはカプセルを閉め、睡眠ガスを放出してダレンを眠らせようとした。
「大佐、先程はかっこよかったのに、駄々をこねるなんてまるで子供ですよ!」
「ダレン、バカやってないで早く治しな!治ったらアタイとまたやろうぜ!」
ダレンは2人の美女に見守られながら眠りに落ちた。
「あら?ミカさん?貴女胸を撃たれたんじゃ?」
「ふふふ。ダレンからもらったこれが止めたの」
そう言って首飾りにしているメリケンサックを取り出したが、確かにそれは鉛の弾を止めていた。
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