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廃村 心霊スポット巡り
しおりを挟むその日、私達は彼氏の友人である祐司君が持ち掛けてきた肝試しについて盛り上がっていた。
「そこ本当にやばいんだろ?」
「誰か知り合いでそこに行った人いるの?」
「いや、いないんだよ。まずそこに辿り着けるかもわからないって話しだからな」
私達が盛り上がって話している〝そこ〟とは、昭和初期の頃に無くなってしまったと言われている山間部にあった小さな村の事だ。
なんでもその村の一人の男が突然発狂し、村の人達を次々と惨殺して最後は自らも命を絶ったと言われている。
私はよくある都市伝説みたいな話だと高を括っていたのだが、祐司君は私達の方を見つめると自信に満ちたような笑みを浮かべた。
「だけどな、ちょっと有力な話をゲット出来たんだよ。ひょっとしたら本当にその廃村に行けるかもしれないんだ。どうだ今度の週末行ってみないか?」
祐司君の言葉を聞き、私の胸は少し高鳴った。私達のようなオカルトマニアの間でも有名な廃村に行けるかもしれないと思うとつい頬も緩んでしまう。
そしてそれは隣にいた彼氏である透も同じようだった。
透は子供のように目を輝かせながら祐司君の誘いに何度も頷いていた。
私は小さな頃からホラーやオカルトが大好きで、テレビなんかでやっている心霊特集なんかも必死で見ていた。
そして今も私のホラー好きは留まる所を知らず、大学生になり行動範囲が広がった私は心霊スポットと呼ばれる場所に一人ででも訪れたりしていた。
そんな中、たまたま参加した大学の飲み会で同じくホラー好きな透と知り合った。
それまで周りにホラーが好きな友人等がいなかった私は嬉しくなり、それまであまり出来なかったホラーの話で透と二人盛り上がった。私達はホラーという共通の趣味で盛り上がり、そしてそのままの勢いで付き合う事にもなった。
そして透の友人でもあるホラー好きの祐司君とも知り合う事が出来た。
今までホラーが好きというだけで奇異な目で見られる事もあった私は共感してもらえる彼氏や友人が出来た事を本当に喜んでいた。
そして私達は三人で心霊スポット等に足を運ぶようにもなって行き、いつも決まって祐司君が心霊スポットを探して来ては三人でその場所を訪れ、私達は肝試しのような事をして満足していた。
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