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廃村 心霊スポット巡り⑦
しおりを挟む「いや、でも待ってよ祐司君。確かその廃村って地図にも載ってない半分都市伝説みたいな所じゃないの?」
私が確かめるように問い掛けるが、祐司君は私を見つめ不敵な笑みを浮かべた。
「確かに地図なんかには載ってない。だけど幾つか情報はあるだろ?その情報を辿れば辿り着けると思うんだ」
「それだけ言うって事は何か情報を掴んだんだな?」
自信ありげに祐司君が言うと透が少し声を上擦らせて尋ねる。表情や声からも透が少し興奮しているのが伝わって来た。
「そういう事。実はこの前、従兄弟がバイクでツーリングに行ってたらしいんだけど、休憩しながらその先々で写真を撮ってたらしいんだ。まずはその中の一枚を見てくれるか?」
そう言って祐司君は私達に一枚の写真を手渡し、私達はその写真を一目見て、祐司君が言わんとしてる事を理解した。
その手渡された写真にはライダースーツに身を包んだ祐司君の従兄弟と思われる男性がピースをして写真に収まっていた。
私はそんな彼の背後に写る物に目を奪われた。
ピース姿の彼の右側の足元にはお地蔵さんが三体並んでおり、そのお地蔵さんは全て正面を向いているのではなく、首だけ九十度右を向いていたのだ。
件の廃村についての情報は幾つかあるが、その中に『村への道筋は三体並んだ小さな地蔵の視線の先にある小さな祠の横を通る細い道を入って行く』と聞いた事がある。
私はすぐにこのお地蔵さんが見つめる先の写真はないかと尋ねると、祐司君は満面の笑みを浮かべて更に一枚の写真を取り出した。
「流石真咲ちゃんだな。すぐに察しがついたか、これがそのもう一枚の写真さ」
そう言って渡された写真には確かに祠が写っており、その横に小さな細い道が走っているようにも思えた。
「これは……」
「おお、まさに噂通りじゃないか」
私と透が写真を見つめながらやや興奮気味に話していると、祐司君が近付き私達二人の肩を抱く。
「どう?とりあえず今週末、この写真の所に行って確かめてみないか?」
「ああ、次はカメラも持って行って写真や映像にもおさめようぜ」
祐司君が尋ねるが、私と透は答えるまでもなく既に逸る気持ちを抑えきれなくなっていた。
こうして私達は呪われた廃村へと向かう事となって行った。
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