3 / 87
初めての男 獲物
しおりを挟む
これまでそれなりに恵まれた容姿のおかげで結構な数の女性と付き合ったり遊んだりしてきた。
しかしモデルの様に綺麗な子でもアイドルの様に可愛い子でも満足する事はなかった。
いや寧ろそういった女達は我が強くてちょっと扱いを間違ったり自分の思い通りに行かなかった場合、途端に機嫌が悪くなり喧嘩になる事が多かった。
だから俺は男慣れしてなさそうで派手さは無くとも素材は上級な自分色に染められる原石の様な女性を探し求めていた。
ある日、特に何も予定など無く街を彷徨いていると一人の女に目が止まった。
『この子だ』
俺は直感でそう思った。
急いで声をかけたが素っ気ない態度であしらわれる。
しかしそんな事は想定内。
諦める事無く話続けているとようやく足を止めてくれた。
「じゃあひとまず自己紹介。俺は聖也。21歳。とりあえず今はフリーターしてます」
まずは身分を明かし最高の笑顔で相手の警戒を解かなくては。
「じゃあ聖也さん。何故私なんですか?」
こっちが自己紹介したのに名前すら教えてもらえない。
寧ろいまだ笑顔を見せず毅然とした態度を取っている。
これは思ったより強敵かもしれない。
「いや、あの、お姉さんは自分の事地味な女だって言ってたけどそうじゃなくてまだ純真なだけなんじゃないかな。それに素材は一級品なんだから少しメイク覚えるだけですぐにそこら辺の派手な女よりずっといい女になれるよ」
「じゃあ今はそこら辺の派手な女より下って事ですね。私はこの歳で化粧も覚えてないし、そこら辺の派手な女よりいい女になるつもりもないんで聖也さんも諦めた方がいいんじゃないですか?」
なんてネガティヴな女なんだ。
いや俺の事を毛嫌いしてるだけだろうか?
こうなったら意地でもこの女を物にしたい。
「いやいや、そんな卑屈にならないでよ。本当にお姉さんスッピンでも綺麗なんだからさぁ。それにそろそろ名前だけでも教えてくれない?」
女は少し考えた後、口を開いた。
「私は杠19歳の学生です」
「おお杠ちゃん。ゆずちゃんとかの方がいいかな?」
「……杠でお願いします。『ちゃん』付けで呼ばれると子供扱いされてる様で嫌なんです」
「よしわかった。じゃあ杠、俺の事も『さん』付けなくていいから聖也でよろしく」
「はい。では聖也、私に何か用ですか?」
相変わらず『にこり』ともしない素の表情でこちらを向いてくる。
やりにくい。
ここまで来たら大体何処に遊びに行くかとかの話になるんだがこの女にはこれまでの経験が通用しないようだ。
「とりあえずついて来てよ。絶対悪いようにはしないから」
そう言って知り合いがいるデパートの化粧品売り場まで連れて行った。
少々回りくどくなったがようやく獲物を手に入れた瞬間だった。
しかしモデルの様に綺麗な子でもアイドルの様に可愛い子でも満足する事はなかった。
いや寧ろそういった女達は我が強くてちょっと扱いを間違ったり自分の思い通りに行かなかった場合、途端に機嫌が悪くなり喧嘩になる事が多かった。
だから俺は男慣れしてなさそうで派手さは無くとも素材は上級な自分色に染められる原石の様な女性を探し求めていた。
ある日、特に何も予定など無く街を彷徨いていると一人の女に目が止まった。
『この子だ』
俺は直感でそう思った。
急いで声をかけたが素っ気ない態度であしらわれる。
しかしそんな事は想定内。
諦める事無く話続けているとようやく足を止めてくれた。
「じゃあひとまず自己紹介。俺は聖也。21歳。とりあえず今はフリーターしてます」
まずは身分を明かし最高の笑顔で相手の警戒を解かなくては。
「じゃあ聖也さん。何故私なんですか?」
こっちが自己紹介したのに名前すら教えてもらえない。
寧ろいまだ笑顔を見せず毅然とした態度を取っている。
これは思ったより強敵かもしれない。
「いや、あの、お姉さんは自分の事地味な女だって言ってたけどそうじゃなくてまだ純真なだけなんじゃないかな。それに素材は一級品なんだから少しメイク覚えるだけですぐにそこら辺の派手な女よりずっといい女になれるよ」
「じゃあ今はそこら辺の派手な女より下って事ですね。私はこの歳で化粧も覚えてないし、そこら辺の派手な女よりいい女になるつもりもないんで聖也さんも諦めた方がいいんじゃないですか?」
なんてネガティヴな女なんだ。
いや俺の事を毛嫌いしてるだけだろうか?
こうなったら意地でもこの女を物にしたい。
「いやいや、そんな卑屈にならないでよ。本当にお姉さんスッピンでも綺麗なんだからさぁ。それにそろそろ名前だけでも教えてくれない?」
女は少し考えた後、口を開いた。
「私は杠19歳の学生です」
「おお杠ちゃん。ゆずちゃんとかの方がいいかな?」
「……杠でお願いします。『ちゃん』付けで呼ばれると子供扱いされてる様で嫌なんです」
「よしわかった。じゃあ杠、俺の事も『さん』付けなくていいから聖也でよろしく」
「はい。では聖也、私に何か用ですか?」
相変わらず『にこり』ともしない素の表情でこちらを向いてくる。
やりにくい。
ここまで来たら大体何処に遊びに行くかとかの話になるんだがこの女にはこれまでの経験が通用しないようだ。
「とりあえずついて来てよ。絶対悪いようにはしないから」
そう言って知り合いがいるデパートの化粧品売り場まで連れて行った。
少々回りくどくなったがようやく獲物を手に入れた瞬間だった。
0
あなたにおすすめの小説
【⁉】意味がわかると怖い話【解説あり】
絢郷水沙
ホラー
普通に読めばそうでもないけど、よく考えてみたらゾクッとする、そんな怖い話です。基本1ページ完結。
下にスクロールするとヒントと解説があります。何が怖いのか、ぜひ推理しながら読み進めてみてください。
※全話オリジナル作品です。
意味が分かると怖い話(解説付き)
彦彦炎
ホラー
一見普通のよくある話ですが、矛盾に気づけばゾッとするはずです
読みながら話に潜む違和感を探してみてください
最後に解説も載せていますので、是非読んでみてください
実話も混ざっております
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
本当にあった不思議なストーリー
AA.A
ホラー
筆者の実体験をまとめた、本当にあった不思議な話しです。筆者は幼い頃から様々な科学では説明のつかない経験をしてきました。当時はこのような事をお話ししても気持ちが悪い、変な子、と信じてもらえなかった事が多かったので、全て自分の中に封印してきた事柄です。この場をおかりして皆様にシェア出来る事を嬉しく思います。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる