114 / 382
第十二話
3
しおりを挟む
夕飯作りは、もちろん香奈姉ちゃんがやってくれた。
僕も手伝おうと思っていたんだけど、香奈姉ちゃんが「私がやるから」と言って聞かなかったので、やむなく僕は居間のソファーに腰掛けて、テレビを見ている。
やっぱり落ち着かないな。
ここは一つ、何か手伝った方がいいか。
僕はソファーから立ち上がり、エプロンを着用してそのままキッチンに向かっていった。
「やっぱり、僕も手伝うよ」
「いいからご主人様は、座っていてください。ご主人様の作る料理には及ばないけど、それでもきっと満足していただける品を作ってみせますから」
香奈姉ちゃんは、慌てた様子でキッチンの前まで来て、僕が入るのを阻んでくる。
そんなに見られたくないのか。
なんていうか、どんな料理を作ってるんだろう。
まぁ、不味いものを作ってるわけじゃないから、別にいいんだけど。
香奈姉ちゃんの料理の腕は、僕と同等かそれ以上なはずだから、そこは信用してもいい。間違っても僕以下ってことはない。
「わかった。それじゃ、料理は任せたよ」
「はい! 任されました」
香奈姉ちゃんは、嬉しそうにキッチンに戻っていった。
ここで信用しないと、香奈姉ちゃんが怒りだしそうなので、料理は任せるとしよう。
さて、すっかり手が空いてしまった僕は何をすればいいかな。
この時間は普段、キッチンに立って料理してるから、いざ手が空くと何をしていいのかよくわからない。
僕は、居間のソファーに戻る。
──仕方ないか。
料理が出来上がるまでの間、僕はテレビでも観てゆっくりしよう。
香奈姉ちゃんが作ってくれた夕飯は、とても美味しかった。
あれだけ完璧だと、いつ嫁にいってもいいくらいだ。
まぁ、香奈姉ちゃんの結婚相手がどんな人かなんて、その時になってみないとわからないんだけど。
「ねぇ、ご主人様。これからお風呂ですよね?」
皿洗いを終えてキッチンから出てきた香奈姉ちゃんは、僕にそう訊いてきた。
たしかに、これからお風呂に入る予定なので、僕は素直に答える。
「うん。そのつもりだけど。どうかしたの?」
「もし良かったら、私も一緒に入ってもよろしいですか?」
「それは、別に構わないけど……」
「ありがとうございます。それでは、さっそく準備致しますね」
そう言うと香奈姉ちゃんは、真っ直ぐに浴室へと向かっていく。
香奈姉ちゃんがお風呂に入っていくのなら、順番的には、香奈姉ちゃんが先だろうな。
なんだか自分のやろうとする事を香奈姉ちゃんに奪われるのは、どうにも変な気分だ。
これが専属メイドの行動力なのか。
そんな納得している場合じゃない。
自分の着替えと下着類くらいは出さないといけないか。
僕は、香奈姉ちゃんに悟られる前に行動を取った。
どうしてこうなったんだろう。
香奈姉ちゃんを先にお風呂に入れたはずだ。
なのにこんな……。
「さぁ、ご主人様。身体を洗って差し上げますから、ここに座ってください」
香奈姉ちゃんは、ボディスポンジを手に持って僕にそう言った。
お風呂に入っているのだから、お互い全裸だ。
かろうじて、香奈姉ちゃんが身体にバスタオルを巻いている状態だったからセーフかな。
どうしてこうなったかと言うと、香奈姉ちゃんがお風呂に入ったタイミングで呼ばれてしまったのがすべての始まりだった。
僕はてっきり、もうお風呂から上がるのかなって思って、安心して入っていったら、香奈姉ちゃんに出入り口を塞がれてしまい、今に至っているのである。
「いや、そのくらいは自分でできるから──」
「何を言ってるんですか。私はあなたの専属メイドです。だから、これは私の仕事なんです」
「だからって、裸でやることないじゃないか」
「もう私たちは、エッチなことをした仲なんだから平気ですよね?」
「そりゃ、平気だけどさ。でも……」
「ご主人様のあそこはもう、私だけのものなんですから、見ても平気なんです」
「だけど……。せめて胸くらいは隠そうよ」
僕は、隠そうともしていない香奈姉ちゃんの胸を見てそう言った。バスタオル越しでもチラリと見えてしまっているし。
相変わらず、香奈姉ちゃんのおっぱいは大きいな。
「私のおっぱい……。好きなだけ揉みしだいたくせに、そんなこと言うのですか? ご主人様には、もう一度身体でわからせる必要があるみたいですね」
香奈姉ちゃんは、そう言うと問答無用で僕に抱きついてきた。
香奈姉ちゃんの胸の感触が、ダイレクトに身体に伝わってくる。
柔らかいなぁ。
ちょっと待ってよ……。まだ身体を洗っていないよ。
「香奈姉ちゃん。そんなことする前に、やる事があるでしょ」
「それは……。ご主人様が、ジッとしていないからです」
「身体を洗うくらいなら、自分でできるって。香奈姉ちゃんがやる必要はないよ」
「いいえ。これは、私がやらなきゃダメなんです。そうしないとご主人様に尽くすことができないじゃないですか」
香奈姉ちゃんは、ボディスポンジをギュッと握り、そう言った。
そういえば、僕にご奉仕したいって言っていたもんね。
メイド服を脱いでいても、心だけはメイドになりきっているのか。
「わかったよ。それじゃあ、お願いしようかな」
僕は、香奈姉ちゃんに背中を向けてその場に座る。
「うん!」
香奈姉ちゃんは、嬉しそうな表情を浮かべてボディスポンジに石鹸をつけた。
僕の専属メイドになりきっている香奈姉ちゃんを満足させるには、こうするしかないのである。
別にエッチなことをするわけじゃないから、このくらいの事はいいよね。
あまり深くは考えないようにしよう。
僕も手伝おうと思っていたんだけど、香奈姉ちゃんが「私がやるから」と言って聞かなかったので、やむなく僕は居間のソファーに腰掛けて、テレビを見ている。
やっぱり落ち着かないな。
ここは一つ、何か手伝った方がいいか。
僕はソファーから立ち上がり、エプロンを着用してそのままキッチンに向かっていった。
「やっぱり、僕も手伝うよ」
「いいからご主人様は、座っていてください。ご主人様の作る料理には及ばないけど、それでもきっと満足していただける品を作ってみせますから」
香奈姉ちゃんは、慌てた様子でキッチンの前まで来て、僕が入るのを阻んでくる。
そんなに見られたくないのか。
なんていうか、どんな料理を作ってるんだろう。
まぁ、不味いものを作ってるわけじゃないから、別にいいんだけど。
香奈姉ちゃんの料理の腕は、僕と同等かそれ以上なはずだから、そこは信用してもいい。間違っても僕以下ってことはない。
「わかった。それじゃ、料理は任せたよ」
「はい! 任されました」
香奈姉ちゃんは、嬉しそうにキッチンに戻っていった。
ここで信用しないと、香奈姉ちゃんが怒りだしそうなので、料理は任せるとしよう。
さて、すっかり手が空いてしまった僕は何をすればいいかな。
この時間は普段、キッチンに立って料理してるから、いざ手が空くと何をしていいのかよくわからない。
僕は、居間のソファーに戻る。
──仕方ないか。
料理が出来上がるまでの間、僕はテレビでも観てゆっくりしよう。
香奈姉ちゃんが作ってくれた夕飯は、とても美味しかった。
あれだけ完璧だと、いつ嫁にいってもいいくらいだ。
まぁ、香奈姉ちゃんの結婚相手がどんな人かなんて、その時になってみないとわからないんだけど。
「ねぇ、ご主人様。これからお風呂ですよね?」
皿洗いを終えてキッチンから出てきた香奈姉ちゃんは、僕にそう訊いてきた。
たしかに、これからお風呂に入る予定なので、僕は素直に答える。
「うん。そのつもりだけど。どうかしたの?」
「もし良かったら、私も一緒に入ってもよろしいですか?」
「それは、別に構わないけど……」
「ありがとうございます。それでは、さっそく準備致しますね」
そう言うと香奈姉ちゃんは、真っ直ぐに浴室へと向かっていく。
香奈姉ちゃんがお風呂に入っていくのなら、順番的には、香奈姉ちゃんが先だろうな。
なんだか自分のやろうとする事を香奈姉ちゃんに奪われるのは、どうにも変な気分だ。
これが専属メイドの行動力なのか。
そんな納得している場合じゃない。
自分の着替えと下着類くらいは出さないといけないか。
僕は、香奈姉ちゃんに悟られる前に行動を取った。
どうしてこうなったんだろう。
香奈姉ちゃんを先にお風呂に入れたはずだ。
なのにこんな……。
「さぁ、ご主人様。身体を洗って差し上げますから、ここに座ってください」
香奈姉ちゃんは、ボディスポンジを手に持って僕にそう言った。
お風呂に入っているのだから、お互い全裸だ。
かろうじて、香奈姉ちゃんが身体にバスタオルを巻いている状態だったからセーフかな。
どうしてこうなったかと言うと、香奈姉ちゃんがお風呂に入ったタイミングで呼ばれてしまったのがすべての始まりだった。
僕はてっきり、もうお風呂から上がるのかなって思って、安心して入っていったら、香奈姉ちゃんに出入り口を塞がれてしまい、今に至っているのである。
「いや、そのくらいは自分でできるから──」
「何を言ってるんですか。私はあなたの専属メイドです。だから、これは私の仕事なんです」
「だからって、裸でやることないじゃないか」
「もう私たちは、エッチなことをした仲なんだから平気ですよね?」
「そりゃ、平気だけどさ。でも……」
「ご主人様のあそこはもう、私だけのものなんですから、見ても平気なんです」
「だけど……。せめて胸くらいは隠そうよ」
僕は、隠そうともしていない香奈姉ちゃんの胸を見てそう言った。バスタオル越しでもチラリと見えてしまっているし。
相変わらず、香奈姉ちゃんのおっぱいは大きいな。
「私のおっぱい……。好きなだけ揉みしだいたくせに、そんなこと言うのですか? ご主人様には、もう一度身体でわからせる必要があるみたいですね」
香奈姉ちゃんは、そう言うと問答無用で僕に抱きついてきた。
香奈姉ちゃんの胸の感触が、ダイレクトに身体に伝わってくる。
柔らかいなぁ。
ちょっと待ってよ……。まだ身体を洗っていないよ。
「香奈姉ちゃん。そんなことする前に、やる事があるでしょ」
「それは……。ご主人様が、ジッとしていないからです」
「身体を洗うくらいなら、自分でできるって。香奈姉ちゃんがやる必要はないよ」
「いいえ。これは、私がやらなきゃダメなんです。そうしないとご主人様に尽くすことができないじゃないですか」
香奈姉ちゃんは、ボディスポンジをギュッと握り、そう言った。
そういえば、僕にご奉仕したいって言っていたもんね。
メイド服を脱いでいても、心だけはメイドになりきっているのか。
「わかったよ。それじゃあ、お願いしようかな」
僕は、香奈姉ちゃんに背中を向けてその場に座る。
「うん!」
香奈姉ちゃんは、嬉しそうな表情を浮かべてボディスポンジに石鹸をつけた。
僕の専属メイドになりきっている香奈姉ちゃんを満足させるには、こうするしかないのである。
別にエッチなことをするわけじゃないから、このくらいの事はいいよね。
あまり深くは考えないようにしよう。
0
あなたにおすすめの小説
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
美人四天王の妹とシテいるけど、僕は学校を卒業するまでモブに徹する、はずだった
ぐうのすけ
恋愛
【カクヨムでラブコメ週間2位】ありがとうございます!
僕【山田集】は高校3年生のモブとして何事もなく高校を卒業するはずだった。でも、義理の妹である【山田芽以】とシテいる現場をお母さんに目撃され、家族会議が開かれた。家族会議の結果隠蔽し、何事も無く高校を卒業する事が決まる。ある時学校の美人四天王の一角である【夏空日葵】に僕と芽以がベッドでシテいる所を目撃されたところからドタバタが始まる。僕の完璧なモブメッキは剥がれ、ヒマリに観察され、他の美人四天王にもメッキを剥され、何かを嗅ぎつけられていく。僕は、平穏無事に学校を卒業できるのだろうか?
『この物語は、法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません』
久々に幼なじみの家に遊びに行ったら、寝ている間に…
しゅうじつ
BL
俺の隣の家に住んでいる有沢は幼なじみだ。
高校に入ってからは、学校で話したり遊んだりするくらいの仲だったが、今日数人の友達と彼の家に遊びに行くことになった。
数年ぶりの幼なじみの家を懐かしんでいる中、いつの間にか友人たちは帰っており、幼なじみと2人きりに。
そこで俺は彼の部屋であるものを見つけてしまい、部屋に来た有沢に咄嗟に寝たフリをするが…
幼馴染みのメッセージに打ち間違い返信したらとんでもないことに
家紋武範
恋愛
となりに住む、幼馴染みの夕夏のことが好きだが、その思いを伝えられずにいた。
ある日、夕夏のメッセージに返信しようとしたら、間違ってとんでもない言葉を送ってしまったのだった。
イケボすぎる兄が、『義妹の中の人』をやったらバズった件について
のびすけ。
恋愛
春から一人暮らしを始めた大学一年生、天城コウは――ただの一般人だった。
だが、再会した義妹・ひよりのひと言で、そんな日常は吹き飛ぶ。
「お兄ちゃんにしか頼めないの、私の“中の人”になって!」
ひよりはフォロワー20万人超えの人気Vtuber《ひよこまる♪》。
だが突然の喉の不調で、配信ができなくなったらしい。
その代役に選ばれたのが、イケボだけが取り柄のコウ――つまり俺!?
仕方なく始めた“妹の中の人”としての活動だったが、
「え、ひよこまるの声、なんか色っぽくない!?」
「中の人、彼氏か?」
視聴者の反応は想定外。まさかのバズり現象が発生!?
しかも、ひよりはそのまま「兄妹ユニット結成♡」を言い出して――
同居、配信、秘密の関係……って、これほぼ恋人同棲じゃん!?
「お兄ちゃんの声、独り占めしたいのに……他の女と絡まないでよっ!」
代役から始まる、妹と秘密の“中の人”Vライフ×甘々ハーレムラブコメ、ここに開幕!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる