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第二十二話
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香奈姉ちゃんと一緒に寝るのは、久しぶりのような気がする。
気がするっていうだけで、実はあんまり変わらない頻度で泊まりにきてたりするのだが。
ただ単に、僕の部屋に入ってきてたりはしてなかっただけだ。
現にお風呂の時間には、きっかりと一緒に入っていたりするから。
それにしても、下着姿のままで寝るっていうのはちょっと気がひけるんだけど……。
いくら下着を着用し直したっていっても、しっかりと着用しておらず、あちらこちらが乱れている。
いくつか使用してくしゃくしゃになったティッシュペーパーも、そのままだ。
「どうしたの、弟くん? さっきから、落ち着かない様子だけど……」
「なんでもないよ。ちょっと恥ずかしいだけかな」
「何が恥ずかしいの? 私と一緒に寝るだけだよ」
「だけど……」
「私の大事なところをあれだけ弄ったのに、今さら『恥ずかしい』ってことはないんじゃないかな」
「それは、そうだけど……」
香奈姉ちゃんにそう指摘されて、僕は何も言えなくなってしまう。
たしかに、香奈姉ちゃんのあそこをいいだけ弄ったけど……。
あれは、どんな風にすれば香奈姉ちゃんが嫌がるかを試しただけだ。
結果としては、嫌がるどころか喜ばせただけの事だったんだけど。
別にエッチなことを考えていたわけでは──。
いや。半分くらいはあったのかもしれない。
香奈姉ちゃんは、パンツ越しに大事な箇所に手を触れると魅惑的な笑みを浮かべる。
「ほら。そんな顔しないの。弟くんなら、次に何をすべきなのかよくわかっているでしょ?」
「何をすべきって……。香奈姉ちゃんと一緒に寝る以外にする事ってないんじゃ……」
「そうだね。…でも、私との間で何もないのは、逆に失礼なんじゃないかな? 弟くんは、どう思う?」
「どうって……。僕には、なんとも……」
こんな時、はっきりと言えない自分が嫌になる。
香奈姉ちゃんと一緒に寝るのはたしかに嬉しいけれど、そこまでするのはちょっと……。
すると香奈姉ちゃんは、ちょっとだけ不機嫌そうな表情になる。
「もう! はっきりしなさいよね! 弟くんは、私にとって大事な人なんだから。ちゃんと相手をしてくれないと困るんだからね!」
「う、うん。わかってはいるんだけど……」
どうしてこんな時に限って煮え切らない態度をとってしまうんだろう。
香奈姉ちゃんのことが『大好き』っていう気持ちは、はっきりしているというのに……。
香奈姉ちゃんは、魅惑的な笑みを見せて言う。
「わかっているのなら、いいよ。私としては、弟くんにその気になってもらわないと、ね」
「一緒に寝るだけなのに、その気も何も……。僕は、ただ──」
「もしかして、ただ『一緒に寝る』ってだけだと思ってたのかな?」
「違うの?」
僕は、思案げな表情で聞き返してみる。
香奈姉ちゃんは、少しだけ呆れたような表情をして僕に言った。
「だったら、わざわざこんな格好で弟くんのことを誘わないよ。私は、初めから弟くんとスキンシップがしたくて弟くんの部屋で下着姿になってるんだよ」
「そうなんだ。何故なのか、全然わからなかったよ」
「まったく……。そのくらいの事、弟くんにはわかってほしいよ」
「ごめん……」
せめて薄着の一枚でもいいから着てほしいのは、僕の我儘だろうか。
それにしても。
いつ見ても、香奈姉ちゃんの下着姿は色っぽいな。
全裸ももちろん色っぽいけど。
すべてをさらけ出したかのように僕に見せつけている。
「まぁ、いいよ。これから、弟くんとの素敵な時間を過ごせるわけだから」
そう言うと香奈姉ちゃんは、僕のことをそっと抱きしめてくる。
こんな時は、香奈姉ちゃんのことを抱きしめてあげればいいのかな。
僕には、よくわからない。
わからないまま、香奈姉ちゃんのことを抱きしめる。
途端、香奈姉ちゃんの胸の感触がリアルに伝わってくる。
ただでさえ大きいから、手を添えたら嫌でも揉みしだいてしまう。
今回は、それはやめておこうかと。
そうした思念が伝わったのか、香奈姉ちゃんは思案げに訊いてくる。
「どうしたの? いつもの弟くんなら、なんの躊躇いもなく揉みしだいてくるのに……。ひょっとして、遠慮しちゃってる感じなのかな?」
「そういうわけじゃないんだけど。ただ、ちょっと……」
いつも触っていたら、さすがに香奈姉ちゃんに失礼じゃないか。
香奈姉ちゃんの良いところは、胸が大きいところじゃないんだから。
しかし香奈姉ちゃんは、意識しちゃっているのか僕のことをよけいに抱きしめてくる。
「遠慮なんかしなくてもいいんだよ。弟くんは、家族みたいなものだし──」
「家族みたいなもの、か……」
そう言われてしまうと、なおさら実感してしまう。
香奈姉ちゃんがここまで過剰にスキンシップを求めてくる理由が。
香奈姉ちゃんは、しっかりしているように見えて、かなりの寂しがり屋なのだ。
そして、甘える相手が兄じゃなくて、僕だったってだけの話だ。
だから身体の成長と合わせて、こんな事をしてくるんだろう。
僕的には、それは迷惑な事じゃなくて、むしろ嬉しい事かもしれない。
「そうだよ。…だからね。弟くんは、絶対に私と…その……。家族になって……」
そう言っていくうちに、香奈姉ちゃんは段々と顔を赤らめていく。
香奈姉ちゃんにも、わかっているんだろう。
セックスって、そんな簡単にできるものではないという事を……。
その行為は、たくさんしているはずなのに……。
今は、敢えてその事はツッコまないでおこう。
「うん。わかっているよ。香奈姉ちゃんと一緒に過ごすこの時は、とても大切な時間だって事は──。だから僕も──」
「ありがとうね。弟くん」
これ以上は、何も言えなかった。
香奈姉ちゃんの家族とは、まったくの他人であっても普段からお世話になっているだけに家族みたいなものだし。
いずれは本当の家族になってしまうんだろうと思う。
あとは香奈姉ちゃんが僕か兄かのどちらかと結婚するっていうだけだ。
かなり先の話だろうと思うけど……。
気がするっていうだけで、実はあんまり変わらない頻度で泊まりにきてたりするのだが。
ただ単に、僕の部屋に入ってきてたりはしてなかっただけだ。
現にお風呂の時間には、きっかりと一緒に入っていたりするから。
それにしても、下着姿のままで寝るっていうのはちょっと気がひけるんだけど……。
いくら下着を着用し直したっていっても、しっかりと着用しておらず、あちらこちらが乱れている。
いくつか使用してくしゃくしゃになったティッシュペーパーも、そのままだ。
「どうしたの、弟くん? さっきから、落ち着かない様子だけど……」
「なんでもないよ。ちょっと恥ずかしいだけかな」
「何が恥ずかしいの? 私と一緒に寝るだけだよ」
「だけど……」
「私の大事なところをあれだけ弄ったのに、今さら『恥ずかしい』ってことはないんじゃないかな」
「それは、そうだけど……」
香奈姉ちゃんにそう指摘されて、僕は何も言えなくなってしまう。
たしかに、香奈姉ちゃんのあそこをいいだけ弄ったけど……。
あれは、どんな風にすれば香奈姉ちゃんが嫌がるかを試しただけだ。
結果としては、嫌がるどころか喜ばせただけの事だったんだけど。
別にエッチなことを考えていたわけでは──。
いや。半分くらいはあったのかもしれない。
香奈姉ちゃんは、パンツ越しに大事な箇所に手を触れると魅惑的な笑みを浮かべる。
「ほら。そんな顔しないの。弟くんなら、次に何をすべきなのかよくわかっているでしょ?」
「何をすべきって……。香奈姉ちゃんと一緒に寝る以外にする事ってないんじゃ……」
「そうだね。…でも、私との間で何もないのは、逆に失礼なんじゃないかな? 弟くんは、どう思う?」
「どうって……。僕には、なんとも……」
こんな時、はっきりと言えない自分が嫌になる。
香奈姉ちゃんと一緒に寝るのはたしかに嬉しいけれど、そこまでするのはちょっと……。
すると香奈姉ちゃんは、ちょっとだけ不機嫌そうな表情になる。
「もう! はっきりしなさいよね! 弟くんは、私にとって大事な人なんだから。ちゃんと相手をしてくれないと困るんだからね!」
「う、うん。わかってはいるんだけど……」
どうしてこんな時に限って煮え切らない態度をとってしまうんだろう。
香奈姉ちゃんのことが『大好き』っていう気持ちは、はっきりしているというのに……。
香奈姉ちゃんは、魅惑的な笑みを見せて言う。
「わかっているのなら、いいよ。私としては、弟くんにその気になってもらわないと、ね」
「一緒に寝るだけなのに、その気も何も……。僕は、ただ──」
「もしかして、ただ『一緒に寝る』ってだけだと思ってたのかな?」
「違うの?」
僕は、思案げな表情で聞き返してみる。
香奈姉ちゃんは、少しだけ呆れたような表情をして僕に言った。
「だったら、わざわざこんな格好で弟くんのことを誘わないよ。私は、初めから弟くんとスキンシップがしたくて弟くんの部屋で下着姿になってるんだよ」
「そうなんだ。何故なのか、全然わからなかったよ」
「まったく……。そのくらいの事、弟くんにはわかってほしいよ」
「ごめん……」
せめて薄着の一枚でもいいから着てほしいのは、僕の我儘だろうか。
それにしても。
いつ見ても、香奈姉ちゃんの下着姿は色っぽいな。
全裸ももちろん色っぽいけど。
すべてをさらけ出したかのように僕に見せつけている。
「まぁ、いいよ。これから、弟くんとの素敵な時間を過ごせるわけだから」
そう言うと香奈姉ちゃんは、僕のことをそっと抱きしめてくる。
こんな時は、香奈姉ちゃんのことを抱きしめてあげればいいのかな。
僕には、よくわからない。
わからないまま、香奈姉ちゃんのことを抱きしめる。
途端、香奈姉ちゃんの胸の感触がリアルに伝わってくる。
ただでさえ大きいから、手を添えたら嫌でも揉みしだいてしまう。
今回は、それはやめておこうかと。
そうした思念が伝わったのか、香奈姉ちゃんは思案げに訊いてくる。
「どうしたの? いつもの弟くんなら、なんの躊躇いもなく揉みしだいてくるのに……。ひょっとして、遠慮しちゃってる感じなのかな?」
「そういうわけじゃないんだけど。ただ、ちょっと……」
いつも触っていたら、さすがに香奈姉ちゃんに失礼じゃないか。
香奈姉ちゃんの良いところは、胸が大きいところじゃないんだから。
しかし香奈姉ちゃんは、意識しちゃっているのか僕のことをよけいに抱きしめてくる。
「遠慮なんかしなくてもいいんだよ。弟くんは、家族みたいなものだし──」
「家族みたいなもの、か……」
そう言われてしまうと、なおさら実感してしまう。
香奈姉ちゃんがここまで過剰にスキンシップを求めてくる理由が。
香奈姉ちゃんは、しっかりしているように見えて、かなりの寂しがり屋なのだ。
そして、甘える相手が兄じゃなくて、僕だったってだけの話だ。
だから身体の成長と合わせて、こんな事をしてくるんだろう。
僕的には、それは迷惑な事じゃなくて、むしろ嬉しい事かもしれない。
「そうだよ。…だからね。弟くんは、絶対に私と…その……。家族になって……」
そう言っていくうちに、香奈姉ちゃんは段々と顔を赤らめていく。
香奈姉ちゃんにも、わかっているんだろう。
セックスって、そんな簡単にできるものではないという事を……。
その行為は、たくさんしているはずなのに……。
今は、敢えてその事はツッコまないでおこう。
「うん。わかっているよ。香奈姉ちゃんと一緒に過ごすこの時は、とても大切な時間だって事は──。だから僕も──」
「ありがとうね。弟くん」
これ以上は、何も言えなかった。
香奈姉ちゃんの家族とは、まったくの他人であっても普段からお世話になっているだけに家族みたいなものだし。
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