322 / 382
第二十五話
12
しおりを挟む
今のところ、香奈姉ちゃんとは今の関係性でいきたい。
いくらお風呂場で僕とエッチなことをしてるからって、純粋に香奈姉ちゃんの愛情を感じているかといえば、ちょっと疑問に思うところがある。
ひょっとしたら、一途な好意からではなく悪戯感覚でやっているのかもしれないし。
どちらにしても、僕には香奈姉ちゃんくらいしか相手をしてくれる女の子がいないので、その辺りはまだなんとも言えない。
「ねぇ、弟くん」
「ん? どうかした? 香奈姉ちゃん」
おそらく香奈姉ちゃんがシャワーを浴びているだろうと思われる最中に、僕に話しかけてくる。
ちなみに僕は浴室の外の方にいて、ちょうどバスタオルを持ってきたタイミングだった。
いつもこのタイミングで話しかけてくるのは、大体が一緒に入るようにとのお願いだ。たぶん。
「そんなところにいないでさ。一緒に入ろうよ」
「僕はバスタオルを持ってきただけで……。一緒に入ろうとは……」
「どうせ弟くんの分もあるんでしょ? だったら──」
そう言って、香奈姉ちゃんは浴室のドアを開ける。
タオルは頭に巻いているのだが、その下の方は全裸だ。
大きいおっぱいも、下半身の大事な箇所も丸見えである。
もう慣れてしまっているのか、香奈姉ちゃんは隠しもしない。
それをまともに見てしまう僕は、眼福と言った方がいいだろう。
花音だったらまずそんなことはしないし、万が一にもそんなことをしたら、間違いなく取り乱している。
これはもう、姉としての余裕なのかどうかはわからないが、香奈姉ちゃんは隠そうとする素振りもない。
むしろそれを誇張するかのような態度だ。
「…少しだけなら」
それを断れない時点で僕の結論も出てしまっている。
別にやましい行為をするわけではないから問題はないだろうと思うんだけど。
ただ単純に、香奈姉ちゃんの背中を流すだけだ。
邪な考えを持っちゃいけない。
香奈姉ちゃんは、どう考えているのかわからないけど……。
「最近は、ずいぶんと素直だね。やっぱり私との時間は楽しいのかな?」
そう訊いてくる香奈姉ちゃんは、なんだか嬉しそうな表情をしている。
香奈姉ちゃんからのお誘いって、基本的に断りづらいからそう言ったんだけど。
別にエッチなことをするとか、そういうつもりはまったくない。ホントに。
「香奈姉ちゃんと一緒にいられる時間は、とても大切だと思うからね。なるべくなら、一緒にいてあげたいんだ」
「そっか。そうだもんね。私たちと一緒にいられる時間は、もうあまりないんだもんね」
「うん。受験勉強が始まったら、香奈姉ちゃんとはあまり……」
「それならさ。久しぶりに仲良くしよっか?」
「いや……。それはさすがに……」
「やっぱりダメ? う~ん……。いい考えだと思うんだけどなぁ」
やましい行為をするしないの考えからして、ダメなんだろうけど。
香奈姉ちゃんには、健全という概念がないんだろうか。
「ただ普通に体を洗い流すだけなら、別に構わないんだけど……」
「ホントに? 私と洗いっこしてくれるの?」
「まぁ、背中だけならね」
「隅々まで洗ってくれるわけじゃないんだ……」
「それはさすがにできないよ」
「う~ん。残念……」
香奈姉ちゃんは、本当に残念そうな表情を浮かべていた。
そんな顔をされてもな。
僕にも、できる事の限界っていうものがある。
香奈姉ちゃんの体を隅々まで洗うのは、さすがに抵抗が──
もしかしたら、香奈姉ちゃんの体を洗っているうちにとんでもない箇所を触っちゃったりしちゃうかもしれないし……。
とにかく。
間違いだけは、起こしちゃいけない。
「そんな顔しないでよ。香奈姉ちゃんの背中はちゃんと洗ってあげるから」
「私には、気を遣わなくてもいいのに」
「香奈姉ちゃんは、いつも隙だらけなんだから。ちょっとした事でも、僕をドキドキさせちゃうんだよ」
「ちょっとした事? それって──」
香奈姉ちゃんは、思案げな表情で首を傾げる。
どうやら本人は、まったくと言っていいほど自覚がなく、それどころかわからないらしい。
お風呂に入るたびに何度もやっているというのに……。
これは口で言っても理解するようなことではないから、余計にもどかしい気持ちになる。
本人の解釈の違いなんだろうけど。
「いや、その……。わからないなら、別にいいんだ」
僕は、香奈姉ちゃんから視線をそらす。
意味ありげなことを言って困らせるのも、香奈姉ちゃんに悪いと思うからだ。
香奈姉ちゃんは、納得がいかないのかムッとした表情になる。
「なによ? はっきり言いなさいよ」
「そんなこと言われても……。こればっかりは、なんとも……」
「言ってくれないと、また弟くんに抱きついちゃうぞ!」
そう言って襲い掛かろうとする仕草をするのは、まるで説得力がない。
お願いだから、せめて胸くらいは隠してほしい。
僕は、反射的に香奈姉ちゃんから視線を逸らす。
「それだけは…やめてください」
「どうしよっかなぁ」
やめるつもりなんてないんでしょ?
そう言おうと思ったけど、僕の口からは出てこなかった。
「ホントにやめて……。シャレにならないから……」
「私としては、本気なんだけどなぁ」
香奈姉ちゃんがそう言った途端に、僕は香奈姉ちゃんをチラリと見る。
香奈姉ちゃんの目を見る限りでは、たしかに本気のようだ。それでも──
やめてほしいことには変わりはない。
「気持ちはわかるけど……。ここはほら。シャワーを浴びてるんだし。ちゃんと抑えておかないと──」
「なにを抑えるの?」
「つまり、その……」
僕は、言葉を詰まらせてしまう。
これ以上は、なにも言い返せそうにない。
なにか言わなきゃいけないんだけど……。
このままだと、本当に抱きつかれてしまいそうだ。
ましてや香奈姉ちゃんは、そういうことにはあまり頓着がないし。
「えいっ!」
その心配は見事に的中し、僕は全裸の香奈姉ちゃんに抱きつかれてしまう。
僕がまごまごしてるからいけないんだろうけど……。
「ちょっ。香奈姉ちゃん……」
僕は、ついつい慌ててしまい香奈姉ちゃんの名前を呼んでいた。
こんなことされたら着ている服が濡れ…ていうか自制心がもたない。
香奈姉ちゃんの無頓着ぶりは相変わらずだな。
僕の前だから、こんなことしてるのか。
もしそうだったら、僕も気をつけないと……。ていうか、なにを気をつけたらいいんだ?
「弟くんは、本当に無防備なんだから……。気をつけないとダメだよ」
「………」
それを全裸の香奈姉ちゃんが言っちゃいますか。
人のことなんて言えないくせに……。
だからといって、この状況をどうにかできそうにもないから、諦めてもいるんだけど。
僕は、香奈姉ちゃんのおっぱいの柔らかさを改めて実感していた。
いくらお風呂場で僕とエッチなことをしてるからって、純粋に香奈姉ちゃんの愛情を感じているかといえば、ちょっと疑問に思うところがある。
ひょっとしたら、一途な好意からではなく悪戯感覚でやっているのかもしれないし。
どちらにしても、僕には香奈姉ちゃんくらいしか相手をしてくれる女の子がいないので、その辺りはまだなんとも言えない。
「ねぇ、弟くん」
「ん? どうかした? 香奈姉ちゃん」
おそらく香奈姉ちゃんがシャワーを浴びているだろうと思われる最中に、僕に話しかけてくる。
ちなみに僕は浴室の外の方にいて、ちょうどバスタオルを持ってきたタイミングだった。
いつもこのタイミングで話しかけてくるのは、大体が一緒に入るようにとのお願いだ。たぶん。
「そんなところにいないでさ。一緒に入ろうよ」
「僕はバスタオルを持ってきただけで……。一緒に入ろうとは……」
「どうせ弟くんの分もあるんでしょ? だったら──」
そう言って、香奈姉ちゃんは浴室のドアを開ける。
タオルは頭に巻いているのだが、その下の方は全裸だ。
大きいおっぱいも、下半身の大事な箇所も丸見えである。
もう慣れてしまっているのか、香奈姉ちゃんは隠しもしない。
それをまともに見てしまう僕は、眼福と言った方がいいだろう。
花音だったらまずそんなことはしないし、万が一にもそんなことをしたら、間違いなく取り乱している。
これはもう、姉としての余裕なのかどうかはわからないが、香奈姉ちゃんは隠そうとする素振りもない。
むしろそれを誇張するかのような態度だ。
「…少しだけなら」
それを断れない時点で僕の結論も出てしまっている。
別にやましい行為をするわけではないから問題はないだろうと思うんだけど。
ただ単純に、香奈姉ちゃんの背中を流すだけだ。
邪な考えを持っちゃいけない。
香奈姉ちゃんは、どう考えているのかわからないけど……。
「最近は、ずいぶんと素直だね。やっぱり私との時間は楽しいのかな?」
そう訊いてくる香奈姉ちゃんは、なんだか嬉しそうな表情をしている。
香奈姉ちゃんからのお誘いって、基本的に断りづらいからそう言ったんだけど。
別にエッチなことをするとか、そういうつもりはまったくない。ホントに。
「香奈姉ちゃんと一緒にいられる時間は、とても大切だと思うからね。なるべくなら、一緒にいてあげたいんだ」
「そっか。そうだもんね。私たちと一緒にいられる時間は、もうあまりないんだもんね」
「うん。受験勉強が始まったら、香奈姉ちゃんとはあまり……」
「それならさ。久しぶりに仲良くしよっか?」
「いや……。それはさすがに……」
「やっぱりダメ? う~ん……。いい考えだと思うんだけどなぁ」
やましい行為をするしないの考えからして、ダメなんだろうけど。
香奈姉ちゃんには、健全という概念がないんだろうか。
「ただ普通に体を洗い流すだけなら、別に構わないんだけど……」
「ホントに? 私と洗いっこしてくれるの?」
「まぁ、背中だけならね」
「隅々まで洗ってくれるわけじゃないんだ……」
「それはさすがにできないよ」
「う~ん。残念……」
香奈姉ちゃんは、本当に残念そうな表情を浮かべていた。
そんな顔をされてもな。
僕にも、できる事の限界っていうものがある。
香奈姉ちゃんの体を隅々まで洗うのは、さすがに抵抗が──
もしかしたら、香奈姉ちゃんの体を洗っているうちにとんでもない箇所を触っちゃったりしちゃうかもしれないし……。
とにかく。
間違いだけは、起こしちゃいけない。
「そんな顔しないでよ。香奈姉ちゃんの背中はちゃんと洗ってあげるから」
「私には、気を遣わなくてもいいのに」
「香奈姉ちゃんは、いつも隙だらけなんだから。ちょっとした事でも、僕をドキドキさせちゃうんだよ」
「ちょっとした事? それって──」
香奈姉ちゃんは、思案げな表情で首を傾げる。
どうやら本人は、まったくと言っていいほど自覚がなく、それどころかわからないらしい。
お風呂に入るたびに何度もやっているというのに……。
これは口で言っても理解するようなことではないから、余計にもどかしい気持ちになる。
本人の解釈の違いなんだろうけど。
「いや、その……。わからないなら、別にいいんだ」
僕は、香奈姉ちゃんから視線をそらす。
意味ありげなことを言って困らせるのも、香奈姉ちゃんに悪いと思うからだ。
香奈姉ちゃんは、納得がいかないのかムッとした表情になる。
「なによ? はっきり言いなさいよ」
「そんなこと言われても……。こればっかりは、なんとも……」
「言ってくれないと、また弟くんに抱きついちゃうぞ!」
そう言って襲い掛かろうとする仕草をするのは、まるで説得力がない。
お願いだから、せめて胸くらいは隠してほしい。
僕は、反射的に香奈姉ちゃんから視線を逸らす。
「それだけは…やめてください」
「どうしよっかなぁ」
やめるつもりなんてないんでしょ?
そう言おうと思ったけど、僕の口からは出てこなかった。
「ホントにやめて……。シャレにならないから……」
「私としては、本気なんだけどなぁ」
香奈姉ちゃんがそう言った途端に、僕は香奈姉ちゃんをチラリと見る。
香奈姉ちゃんの目を見る限りでは、たしかに本気のようだ。それでも──
やめてほしいことには変わりはない。
「気持ちはわかるけど……。ここはほら。シャワーを浴びてるんだし。ちゃんと抑えておかないと──」
「なにを抑えるの?」
「つまり、その……」
僕は、言葉を詰まらせてしまう。
これ以上は、なにも言い返せそうにない。
なにか言わなきゃいけないんだけど……。
このままだと、本当に抱きつかれてしまいそうだ。
ましてや香奈姉ちゃんは、そういうことにはあまり頓着がないし。
「えいっ!」
その心配は見事に的中し、僕は全裸の香奈姉ちゃんに抱きつかれてしまう。
僕がまごまごしてるからいけないんだろうけど……。
「ちょっ。香奈姉ちゃん……」
僕は、ついつい慌ててしまい香奈姉ちゃんの名前を呼んでいた。
こんなことされたら着ている服が濡れ…ていうか自制心がもたない。
香奈姉ちゃんの無頓着ぶりは相変わらずだな。
僕の前だから、こんなことしてるのか。
もしそうだったら、僕も気をつけないと……。ていうか、なにを気をつけたらいいんだ?
「弟くんは、本当に無防備なんだから……。気をつけないとダメだよ」
「………」
それを全裸の香奈姉ちゃんが言っちゃいますか。
人のことなんて言えないくせに……。
だからといって、この状況をどうにかできそうにもないから、諦めてもいるんだけど。
僕は、香奈姉ちゃんのおっぱいの柔らかさを改めて実感していた。
0
あなたにおすすめの小説
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
美人四天王の妹とシテいるけど、僕は学校を卒業するまでモブに徹する、はずだった
ぐうのすけ
恋愛
【カクヨムでラブコメ週間2位】ありがとうございます!
僕【山田集】は高校3年生のモブとして何事もなく高校を卒業するはずだった。でも、義理の妹である【山田芽以】とシテいる現場をお母さんに目撃され、家族会議が開かれた。家族会議の結果隠蔽し、何事も無く高校を卒業する事が決まる。ある時学校の美人四天王の一角である【夏空日葵】に僕と芽以がベッドでシテいる所を目撃されたところからドタバタが始まる。僕の完璧なモブメッキは剥がれ、ヒマリに観察され、他の美人四天王にもメッキを剥され、何かを嗅ぎつけられていく。僕は、平穏無事に学校を卒業できるのだろうか?
『この物語は、法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません』
久々に幼なじみの家に遊びに行ったら、寝ている間に…
しゅうじつ
BL
俺の隣の家に住んでいる有沢は幼なじみだ。
高校に入ってからは、学校で話したり遊んだりするくらいの仲だったが、今日数人の友達と彼の家に遊びに行くことになった。
数年ぶりの幼なじみの家を懐かしんでいる中、いつの間にか友人たちは帰っており、幼なじみと2人きりに。
そこで俺は彼の部屋であるものを見つけてしまい、部屋に来た有沢に咄嗟に寝たフリをするが…
幼馴染みのメッセージに打ち間違い返信したらとんでもないことに
家紋武範
恋愛
となりに住む、幼馴染みの夕夏のことが好きだが、その思いを伝えられずにいた。
ある日、夕夏のメッセージに返信しようとしたら、間違ってとんでもない言葉を送ってしまったのだった。
イケボすぎる兄が、『義妹の中の人』をやったらバズった件について
のびすけ。
恋愛
春から一人暮らしを始めた大学一年生、天城コウは――ただの一般人だった。
だが、再会した義妹・ひよりのひと言で、そんな日常は吹き飛ぶ。
「お兄ちゃんにしか頼めないの、私の“中の人”になって!」
ひよりはフォロワー20万人超えの人気Vtuber《ひよこまる♪》。
だが突然の喉の不調で、配信ができなくなったらしい。
その代役に選ばれたのが、イケボだけが取り柄のコウ――つまり俺!?
仕方なく始めた“妹の中の人”としての活動だったが、
「え、ひよこまるの声、なんか色っぽくない!?」
「中の人、彼氏か?」
視聴者の反応は想定外。まさかのバズり現象が発生!?
しかも、ひよりはそのまま「兄妹ユニット結成♡」を言い出して――
同居、配信、秘密の関係……って、これほぼ恋人同棲じゃん!?
「お兄ちゃんの声、独り占めしたいのに……他の女と絡まないでよっ!」
代役から始まる、妹と秘密の“中の人”Vライフ×甘々ハーレムラブコメ、ここに開幕!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる