僕の姉的存在の幼馴染が、あきらかに僕に好意を持っている件〜

柿 心刃

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第二十九話

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3年生にもなると制服のスカートの丈をもとに戻す女子もでてくるのだけど、元の丈が短いとどうしようもないのでそれ以前の話であり戻しようがない。
私などは、1年生の頃からずっとそのままにしていたため、体の成長に合わせて自然とスカートの丈が短くなっていったのだが……。
それはたぶん、みんなも同じだろう。
ちなみに女子高生が集まれる場所といえば、この近くには喫茶店しかない。

「ねぇ、香奈ちゃん。楓君とは、どこまでスキンシップをやったの?」
「どこまでって……。大したことはしてないよ。ちょっとしたことだけ…かな」
「もちろんお風呂場で…だよね?」

真剣な表情でそう訊いてくる美沙ちゃんがなんとなく怖いのだが……。

「シャワー中に迫ったら、それこそ大変なことになるじゃない。私は普通にスキンシップをはかっただけだよ。それ以上でもそれ以下でもないからね」

端的に言えば『誤解しないで』ということを言いたかったんだけど。彼女たちには、どこまで伝わってるやら。

「なるほどね。香奈は、そこまでやったんだ? あたしも負けてられないな」

奈緒ちゃんは、私の表情を見てなにを思ったのか、そんなことを言う。
こういう時の奈緒ちゃんは何を考えているのか正直わからない。

「ちょっと奈緒ちゃん。なにを考えているのよ? やましいことは何もしてないからね。…たぶん」
「たぶんって言ってるところが信用できないかも……」
「うぅ……。私はその…何もしてない…はずだし……」

楓の方から私の中に挿入してきた時のことは…言わない方がいいだろうな。
あれはインパクトがありすぎてさすがに表現できないし。
まだ私の奥の方に挿入された時の感覚が残っている。
さすがの楓でも奈緒ちゃんたちにはやらないだろう。
さすがに恥ずかしいし。

「香奈のその顔を見たらね。何もしてないっていうことの方が疑わしいかも……」
「なによそれ……。それだと、まるで私が淫乱女みたいじゃない」
「そうじゃないの?」

奈緒ちゃんは、意味深な笑みを見せてそう訊いてくる。
よく見れば美沙ちゃんたちは、神妙な感じの表情を浮かべていた。私の返答を待っているかのように──
シャワー中でのあのことは絶対に言えない。
この場合は、どうしたらいいだろう。

「たしかに一緒にシャワーを浴びたけど……。その時は、なにもなかったよ」

モゾモゾと脚を動かしながらそう答える。
思い出すと秘部の中がついつい疼いてしまうのだ。
私のその仕草を見てなにかを察したのか、奈緒ちゃんはいかにも不審そうな表情になる。

「その時は…か。ふ~ん……。なるほどね」
「香奈ちゃんは、もうやっちゃったんだ……」
「いや……。やったっていうか。流れ的にそうなっちゃったっていうのが自然かと……」

これについては弁明できない。
奈緒ちゃんたちには嘘はつけないし。

「なるほど。わたしたちも楓君と一緒にシャワーを浴びればいいのか」
「ちょっと理恵ちゃん? こういうのは大事なことだから──」
「うん。そうだね」
「こういうのは、きちんと共有しておかないといけないね」
「そういう意味じゃなくて。健全に…ね」
「香奈がそれを言うの?」

奈緒ちゃんは、ジト目でそう言ってくる。
そんな目で見られても……。
一体、奈緒ちゃんたちは、楓とどんな風になりたいんだろうか。
エッチなことをやりたいっていう欲望が見えてこないし。
多少は意識してるんだろうけど、それはあくまで一線を越えない程度にってことなのかな。
それを越えてしまった私って一体……。

「私だって、1人の女の子だよ。好きな男の子とスキンシップくらいはするよ」
「まぁ、スキンシップくらいはね。それはするかもしれないけど……」
「シャワー中ってことは、お互いに『裸』なわけだし。何かしらの進展があってもおかしくはないんじゃないかなって」
「そうだよね? わたしでも、何かしらのことはやってしまうと思うし」
「そこんとこ…どうなの?」

3人とも、なぜかそこで私を見てくる。しかも、なにかの期待を込めてだ。
あきらかに意図的に話をまとめてきたな。
何もないでは、済ますつもりはないみたいだ。

「えっと……。なにも…ないよ。いつものように一緒にシャワーを浴びただけだよ」
「あくまでも、そう言いきるつもりなんだ。なるほどね」
「そっか。そう言ってしまうか。それなら、わたしも楓君と一緒にシャワーに入ろっかな? それくらいはいいよね?」
「それは絶対にダメ! 弟くんは、私だけの──」
「私だけの?」
「いや、その……。ダメ…じゃないけど、きちんと許可を取って。その……」
「楓君から許可を得ればいいんだね? わかったよ」
「あう……」

どうやら墓穴を掘ってしまったようだ。
まぁ、この3人の場合は、私の家にいるときにしかチャンスはないし。問題はないか。…たぶん。
私は、制服のスカートの端をなおした後、ゆっくりと立ち上がった。

「そろそろ弟くんが帰る時間だから、行こっか?」
「そうだね」

奈緒ちゃんたちは、それに同意する。
こんなところにいてナンパされてしまうのはどうにも始末が悪い。
場所を変えよう。
男子校に行くつもりだが、異論はないだろうし。
奈緒ちゃんたちも、考えは同じみたいだ。

──ホントによかった。目的地が同じで。
弟くんも、私たちと同じバンドメンバーだから、それなりには信頼されているみたいである。
真偽は定かではないが……。
特にも奈緒ちゃんはかなり積極的みたいだからしっかりと見張っておかないとダメだ。
私は、グッと気持ちをひきしめていた。
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