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17 番外編〜幸せを願って。ローネルの呟き〜
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番外編~幸せを願って。ローネルの呟き~
リードネストとモモネリアの結婚式まで、残すところ数日とせまったある日ーーー。
モモネリアはリードネストとローネルと、邸の庭でピクニックをしていた。
モモネリアの好きなイチゴのタルト、クッキー、カップケーキ、それから色とりどりの季節の果物。
リードネストがモモネリアのためにブレンドしてくれた新作の紅茶も、とてもとてもおいしい。
あぁ......幸せだ、とモモネリアが目を細め視線をあげると、目の前には自分をうっとりと蕩けた表情で見つめる婚約者とニコニコ愛らしく笑んだ“親友“。
「ほーんと、モモネリアは紅茶と甘いものが好きだよね」
犬でありながら、椅子の上にきちんとお座りをして、ローネルが機嫌良さげに話しかける。
「ふふ、えぇ。とっても好きよ。ローネルは好きじゃない?」
「んー.....僕はモモネリアが嬉しそうに頬張る姿の方が癒されるし、好きだなぁ」
「.........黙れ、それ以上見るな。可愛いモモネリアがけがされる」
さっと、威嚇の牙をむき、モモネリアを自身に隠すように抱きすくめるリードネストにモモネリアはくすくす笑った。
「もう.....大丈夫よ。リード。お菓子が食べられないわ」
「むぅ.......しかし」
「狭量だなぁ。モモネリアの婚約者様は。もう僕は犬で、モモネリアの親友なんだから、心配なんていらないのに」
からかい混じりにバカにされて、リードネストはピキリと青筋を立てる。
「.......もう一度言ってみろ。今度は、犬とて、手加減せん。.......まぁいい。結婚式の前に、隣の領に仕事がてらモモネリアと一泊してこようと思ったんだが.....。モモネリアもローネルと出かけたがっていたし、宿の部屋は別だがついて来るくらいは許可してやろうかと思っていたのにな。お前が、そんな態度なら、ここで留守番だな」
フフン、としてやったりな顔でニヤリと笑うリードネストは、悪い顔をしていてもかっこいい。
すると、ローネルの慌てた声が隣から響いた。
「えぇっ!?うそ!!ごめんなさい!!.....僕が悪かったです。リードさま。もう逆らいませんので......どうか一緒に連れていってくださいぃ」
泣きそうな顔で目をうるうるさせて、前足2本でリードネストの腕にすがるローネルがそこにいた。
自分をそっちのけで、目の前でテンポよく会話する二人を、はじめはのほほんと眺めていたモモネリアだが、終わらない言葉の応酬にだんだんモヤモヤしてきた。
それが、顔に出ていたのだろう。
リードネストがすぐに気づいて尋ねてくる。
「どうした?」
「......なんでもないわ」
「......なんでもないって顔じゃないな。....ん?何があった?」
「........だって。私が居なくても楽しそうだなって。最近忙しくて、久しぶりにリードたちとお茶できると思って楽しみにしてたのに.....」
拗ねた声で言えば、リードネストがピタッと固まり。
すぐに........顔がデロデロに溶けた。
「......可愛い。もしかして寂しかったか?.....ん。あぁ、愛おしすぎる」
ちゅっ、ちゅっ、と顔中にキスを落とされ、モモネリアはたじたじになる。
「んんっ.......くすぐったいわ」
「ふっ......ごめん。可愛すぎて、止められない」
「......はぁ。お前はどうしてそんなに.....愛らしさのかたまりか?........一体俺をどうしたいんだ?」
ドロドロに溶けていた表情が締まることはなく、さらに溶け出す。
ぶつぶつと「俺の番が、天使すぎて危険だ」などとわけのわからないことを言っているが、モモネリアの胸はどんどん満たされた。
「......あのさぁ。そういうのは、部屋に戻ってからにしてくれる?」
目の前で、イチャイチャを見せられたローネルは、呆れ顔で投げやりにツッコんだ。
そこで、モモネリアはハッとする。
そういえば、ローネルもいたのだ。
思わず、二人だけの世界に入っていたことが急に恥ずかしくなってきた。
リードネストだけはそんなことなど関係なく、相変わらずローネルは眼中に入っていない。
が、どんどん真っ赤になるモモネリアを見て、それはそれはご満悦に頬を緩めて、スクッと立ち上がった。
「あぁ、ダメだ。こんな可愛いモモネリアを他の奴らの目に晒せない。部屋に戻ろう」
「えぇっ!ちょっ、リード?......僕は?ねぇ、モモネリア?.....お茶は?ケーキは?」
「部屋に持ってこさせる」
まだ、お茶を初めて5分ほどしか経っていない。
制限が厳しくて、なかなかゆっくりできない親友とやっとお茶できたというのに、もう帰るのかとローネルは必死で止めた。
しかし、制止もむなしく、リードネストはモモネリアを抱き上げて颯爽と部屋に戻って行った。
「ちぇっ!!バカップルめ.......」
どこに向ければいいのかわからない感情を、独り言で吐き出してみる。
......ふふっ.......まぁ、こんなのも悪くない。
強制的に終了されたお茶会に、イライラしていたはずなのに、自分の愛する親友が幸せそうに笑う姿が思い出されて、胸の中はもう晴れやかだった。
ローネルは、一人きりになった庭で、あの日のことを思い出す。
****
あの日教会で、モモネリアに指摘されて初めて、自分がモモネリアの中のカレンの魂を見つめていたことに気がついた。
そして、そんな僕より、自身を見てくれるリードネストを愛しているという彼女に、僕は唇を噛み締めた。
当然だ。
自分の中の、なんとなくいると感じる魂を見つめる男なんかより、自身を見てくれる者の方がいいに決まっている。
わかっている。
でも。それでも。
自分は....『カレンの魂が宿るモモネリア』が愛おしい。
“彼女“のそばにいたい。
“彼女“を幸せにしてあげたい。
すでにその時には、僕の中で、カレンとモモネリアの境界線がわからなくなっていた。
僕が見る、“彼女“はカレンでもあり、モモネリアでもあるのだ。
だからーーー。
キスしたんだ。
唇ではなく......“彼女“の可愛く丸い額に。
婚姻を結ぶためではなく。
“彼女“を幸せにするため.......友愛の意味を込めて。
そして、僕は決めた。
これからは、親友として、“彼女“のそばにいることを。
僕の呟きは、モモネリアの耳に届いていなかったと思うけれど、確かにあの時誓ったんだ。
『僕は本当に君を愛してる。.......だからこそ、僕は君を諦めるよ。そして、今度は友として、君のそばに。幸せになって、カレン。.......そして“モモネリア“。前世も...今も....ずっとずっと、大切な人』
****
自分の中でひっそりと立てた誓いを、思い返しながら、ローネルは空を見上げる。
“彼“の心を映すように、空は雲ひとつなく澄んでいた。
もうすぐ、この世で一番大切な親友の、幸せな幸せな結婚式。
春のうららかな陽気が、すぐそこにせまっていた。
人生でもっとも大きな祝福を。
愛する彼女の人生が、永遠に幸せでありますように。
※次ページ、番外編②加筆しました。
リードネストとモモネリアの結婚式まで、残すところ数日とせまったある日ーーー。
モモネリアはリードネストとローネルと、邸の庭でピクニックをしていた。
モモネリアの好きなイチゴのタルト、クッキー、カップケーキ、それから色とりどりの季節の果物。
リードネストがモモネリアのためにブレンドしてくれた新作の紅茶も、とてもとてもおいしい。
あぁ......幸せだ、とモモネリアが目を細め視線をあげると、目の前には自分をうっとりと蕩けた表情で見つめる婚約者とニコニコ愛らしく笑んだ“親友“。
「ほーんと、モモネリアは紅茶と甘いものが好きだよね」
犬でありながら、椅子の上にきちんとお座りをして、ローネルが機嫌良さげに話しかける。
「ふふ、えぇ。とっても好きよ。ローネルは好きじゃない?」
「んー.....僕はモモネリアが嬉しそうに頬張る姿の方が癒されるし、好きだなぁ」
「.........黙れ、それ以上見るな。可愛いモモネリアがけがされる」
さっと、威嚇の牙をむき、モモネリアを自身に隠すように抱きすくめるリードネストにモモネリアはくすくす笑った。
「もう.....大丈夫よ。リード。お菓子が食べられないわ」
「むぅ.......しかし」
「狭量だなぁ。モモネリアの婚約者様は。もう僕は犬で、モモネリアの親友なんだから、心配なんていらないのに」
からかい混じりにバカにされて、リードネストはピキリと青筋を立てる。
「.......もう一度言ってみろ。今度は、犬とて、手加減せん。.......まぁいい。結婚式の前に、隣の領に仕事がてらモモネリアと一泊してこようと思ったんだが.....。モモネリアもローネルと出かけたがっていたし、宿の部屋は別だがついて来るくらいは許可してやろうかと思っていたのにな。お前が、そんな態度なら、ここで留守番だな」
フフン、としてやったりな顔でニヤリと笑うリードネストは、悪い顔をしていてもかっこいい。
すると、ローネルの慌てた声が隣から響いた。
「えぇっ!?うそ!!ごめんなさい!!.....僕が悪かったです。リードさま。もう逆らいませんので......どうか一緒に連れていってくださいぃ」
泣きそうな顔で目をうるうるさせて、前足2本でリードネストの腕にすがるローネルがそこにいた。
自分をそっちのけで、目の前でテンポよく会話する二人を、はじめはのほほんと眺めていたモモネリアだが、終わらない言葉の応酬にだんだんモヤモヤしてきた。
それが、顔に出ていたのだろう。
リードネストがすぐに気づいて尋ねてくる。
「どうした?」
「......なんでもないわ」
「......なんでもないって顔じゃないな。....ん?何があった?」
「........だって。私が居なくても楽しそうだなって。最近忙しくて、久しぶりにリードたちとお茶できると思って楽しみにしてたのに.....」
拗ねた声で言えば、リードネストがピタッと固まり。
すぐに........顔がデロデロに溶けた。
「......可愛い。もしかして寂しかったか?.....ん。あぁ、愛おしすぎる」
ちゅっ、ちゅっ、と顔中にキスを落とされ、モモネリアはたじたじになる。
「んんっ.......くすぐったいわ」
「ふっ......ごめん。可愛すぎて、止められない」
「......はぁ。お前はどうしてそんなに.....愛らしさのかたまりか?........一体俺をどうしたいんだ?」
ドロドロに溶けていた表情が締まることはなく、さらに溶け出す。
ぶつぶつと「俺の番が、天使すぎて危険だ」などとわけのわからないことを言っているが、モモネリアの胸はどんどん満たされた。
「......あのさぁ。そういうのは、部屋に戻ってからにしてくれる?」
目の前で、イチャイチャを見せられたローネルは、呆れ顔で投げやりにツッコんだ。
そこで、モモネリアはハッとする。
そういえば、ローネルもいたのだ。
思わず、二人だけの世界に入っていたことが急に恥ずかしくなってきた。
リードネストだけはそんなことなど関係なく、相変わらずローネルは眼中に入っていない。
が、どんどん真っ赤になるモモネリアを見て、それはそれはご満悦に頬を緩めて、スクッと立ち上がった。
「あぁ、ダメだ。こんな可愛いモモネリアを他の奴らの目に晒せない。部屋に戻ろう」
「えぇっ!ちょっ、リード?......僕は?ねぇ、モモネリア?.....お茶は?ケーキは?」
「部屋に持ってこさせる」
まだ、お茶を初めて5分ほどしか経っていない。
制限が厳しくて、なかなかゆっくりできない親友とやっとお茶できたというのに、もう帰るのかとローネルは必死で止めた。
しかし、制止もむなしく、リードネストはモモネリアを抱き上げて颯爽と部屋に戻って行った。
「ちぇっ!!バカップルめ.......」
どこに向ければいいのかわからない感情を、独り言で吐き出してみる。
......ふふっ.......まぁ、こんなのも悪くない。
強制的に終了されたお茶会に、イライラしていたはずなのに、自分の愛する親友が幸せそうに笑う姿が思い出されて、胸の中はもう晴れやかだった。
ローネルは、一人きりになった庭で、あの日のことを思い出す。
****
あの日教会で、モモネリアに指摘されて初めて、自分がモモネリアの中のカレンの魂を見つめていたことに気がついた。
そして、そんな僕より、自身を見てくれるリードネストを愛しているという彼女に、僕は唇を噛み締めた。
当然だ。
自分の中の、なんとなくいると感じる魂を見つめる男なんかより、自身を見てくれる者の方がいいに決まっている。
わかっている。
でも。それでも。
自分は....『カレンの魂が宿るモモネリア』が愛おしい。
“彼女“のそばにいたい。
“彼女“を幸せにしてあげたい。
すでにその時には、僕の中で、カレンとモモネリアの境界線がわからなくなっていた。
僕が見る、“彼女“はカレンでもあり、モモネリアでもあるのだ。
だからーーー。
キスしたんだ。
唇ではなく......“彼女“の可愛く丸い額に。
婚姻を結ぶためではなく。
“彼女“を幸せにするため.......友愛の意味を込めて。
そして、僕は決めた。
これからは、親友として、“彼女“のそばにいることを。
僕の呟きは、モモネリアの耳に届いていなかったと思うけれど、確かにあの時誓ったんだ。
『僕は本当に君を愛してる。.......だからこそ、僕は君を諦めるよ。そして、今度は友として、君のそばに。幸せになって、カレン。.......そして“モモネリア“。前世も...今も....ずっとずっと、大切な人』
****
自分の中でひっそりと立てた誓いを、思い返しながら、ローネルは空を見上げる。
“彼“の心を映すように、空は雲ひとつなく澄んでいた。
もうすぐ、この世で一番大切な親友の、幸せな幸せな結婚式。
春のうららかな陽気が、すぐそこにせまっていた。
人生でもっとも大きな祝福を。
愛する彼女の人生が、永遠に幸せでありますように。
※次ページ、番外編②加筆しました。
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