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ハドソン領 花街道(仮)編 ワトル村
餃子レシピとにおい問題
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「ティアナさんて本当に面白い~。商人なのに稼ぐ気あるの?でもさ、その案だとハドソン領の領民は得するけど、領外の人から『不公平だ~!』とか領主様が批判を浴びるかもよ?」
一頻り笑った後に、リッキー君に言われて確かにその可能性もあるな、と気付いた。
まぁ、自領の民を優先するのは当たり前のことだとは思うけどね。
でもそれで貴族や他の領から反感を買うのも良くないかぁ。
「ん~。確かにここの領主様は別にお金儲けをしたい人でもないですよねぇ。
あ!じゃあこうしたらどうですかね?
ハドソン領以外の人が餃子のレシピの使用料を払う際に選択肢を設けるんです」
「選択肢、ですか?」
「はい。レシピの売買契約を結んで使用料を払って餃子を売り出す時に、" ハドソンギョーザ "として売り出すなら使用料は銅貨1枚とか格安にする。その場合は分量の変更は構いませんが、材料はレシピ通りという約束を付ける。
普通に" 餃子 "という名前で売り出すなら銀貨1枚にする。このどちらかを契約する時に選択出来るようにすれば、不公平だとか言う人も少なくなるんじゃないですか?」
アシュトンさんの言う餃子が『素晴らしい料理』で、このレシピだけでひと財産築けるというなら、例え銅貨1枚とかそれ以下だったとしてもそれなりの利益は出ると思うんだ。
元々、チャールズ様は街道沿いに住む人たちの悩みを解消する為に私に依頼したんであって、稼ごうと思っていたわけじゃない。
そして私はチャールズ様が支払った金貨50枚分以上の働きをしないといけないと思っていた。
別にチャールズ様や他の人に言われたわけではないけれど、報酬に見合う仕事をするのは当たり前な事だと思うし、報酬以上の仕事が出来てこそ、相手だけじゃなく自分も納得出来るんじゃないかなぁ。
「え?それって態々、銀貨1枚で契約する人なんているの?」
リッキー君だけじゃなく、チャールズさんたちも私の提案に不思議そうな顔をしている。
「いるはずだよ。銀貨1枚を支払えば、餃子の具材を好きに変えられるし、" ハドソンギョーザ "とは違う餃子として新しく名前を付けられる。
例えば地元の食材を使った餃子が美味しく出来れば、新しくレシピを登録出来る可能性もあるでしょう?
その場合、元の申請者に売り上げの一部を支払わなければいけないけれど、それも自分が登録したレシピが売れたからこそ発生する使用料ですから」
ヒントをレシピに書かなくても、揚げ餃子や水餃子やワンタンとかが開発されたら凄いよねぇ。
私もこねモノ系は登録したい料理が沢山あるから早めに申請しなくっちゃ!
「なるほど。ハドソン伯爵家をよく思っていない者がレシピを欲した場合に" ハドソンギョーザ"として販売するのを避けたいでしょうね。
屈辱を受け入れるか、プライドが勝るかの選択が待っている、と。実に面白い発想ですねぇ」
アシュトンさんの笑みが黒くなってる~。
単純に格安の使用料と一般の使用料の選択肢があるのだから、一般の使用料を選択したら文句つけられないでしょ、って話だし、そっちを選んだってメリットはあるんだから損はしないよ、というだけなんだけどなぁ。
結局、餃子のレシピはハドソン伯爵個人に譲渡する事だけ決まり、使用料については後で伯爵の意向を確認しつつ決める事になった。
それまでは餃子のレシピは非公開で、チャックさんの宿屋とロッキーさんのお店でのみ食べられる幻の料理という事になる。
ワトル村に立ち寄った人だけが食べられるというわけだけど、知られていなければ幻の料理でもなんでもない。
そこはお馴染みの、領都の市場の屋台で話題作りに売ろうね、という作戦を伝えてある。
それと餃子って基本的には庶民の味だと思うんだよね。匂い問題もあるしさ。
だって乗り合い馬車なら大丈夫かもしれないけど、貴族が使用する馬車は動く個室でしょ。
食べていた時はよくても、後から馬車の中がすごい事になるよね、絶対。
女性は食べなくても、餃子を食べた男性が長時間一緒に馬車に乗ってたら、ねぇ?
それで喧嘩したとか、振られたなんて苦情が来ても困るよね。
味のインパクトが薄れてしまうかもしれないけど、調味料やタレで工夫してもらってニラ、ニンニク不使用の臭くない餃子も作る事をリッキー君たちにはお勧めしておいた。
あとニンニクの匂い消し対策で、ミルクとりんごジュースの販売も勧めてみた。他にもヨーグルトや緑茶、コーヒーも匂い消しには良いらしいけれど簡単には手に入らないだろうからね。
ーーーーーーーーーーーーーーー
ここまでお読みいただきありがとうございます。
「いいね」やエールでの応援もいつもありがとうございます。
一頻り笑った後に、リッキー君に言われて確かにその可能性もあるな、と気付いた。
まぁ、自領の民を優先するのは当たり前のことだとは思うけどね。
でもそれで貴族や他の領から反感を買うのも良くないかぁ。
「ん~。確かにここの領主様は別にお金儲けをしたい人でもないですよねぇ。
あ!じゃあこうしたらどうですかね?
ハドソン領以外の人が餃子のレシピの使用料を払う際に選択肢を設けるんです」
「選択肢、ですか?」
「はい。レシピの売買契約を結んで使用料を払って餃子を売り出す時に、" ハドソンギョーザ "として売り出すなら使用料は銅貨1枚とか格安にする。その場合は分量の変更は構いませんが、材料はレシピ通りという約束を付ける。
普通に" 餃子 "という名前で売り出すなら銀貨1枚にする。このどちらかを契約する時に選択出来るようにすれば、不公平だとか言う人も少なくなるんじゃないですか?」
アシュトンさんの言う餃子が『素晴らしい料理』で、このレシピだけでひと財産築けるというなら、例え銅貨1枚とかそれ以下だったとしてもそれなりの利益は出ると思うんだ。
元々、チャールズ様は街道沿いに住む人たちの悩みを解消する為に私に依頼したんであって、稼ごうと思っていたわけじゃない。
そして私はチャールズ様が支払った金貨50枚分以上の働きをしないといけないと思っていた。
別にチャールズ様や他の人に言われたわけではないけれど、報酬に見合う仕事をするのは当たり前な事だと思うし、報酬以上の仕事が出来てこそ、相手だけじゃなく自分も納得出来るんじゃないかなぁ。
「え?それって態々、銀貨1枚で契約する人なんているの?」
リッキー君だけじゃなく、チャールズさんたちも私の提案に不思議そうな顔をしている。
「いるはずだよ。銀貨1枚を支払えば、餃子の具材を好きに変えられるし、" ハドソンギョーザ "とは違う餃子として新しく名前を付けられる。
例えば地元の食材を使った餃子が美味しく出来れば、新しくレシピを登録出来る可能性もあるでしょう?
その場合、元の申請者に売り上げの一部を支払わなければいけないけれど、それも自分が登録したレシピが売れたからこそ発生する使用料ですから」
ヒントをレシピに書かなくても、揚げ餃子や水餃子やワンタンとかが開発されたら凄いよねぇ。
私もこねモノ系は登録したい料理が沢山あるから早めに申請しなくっちゃ!
「なるほど。ハドソン伯爵家をよく思っていない者がレシピを欲した場合に" ハドソンギョーザ"として販売するのを避けたいでしょうね。
屈辱を受け入れるか、プライドが勝るかの選択が待っている、と。実に面白い発想ですねぇ」
アシュトンさんの笑みが黒くなってる~。
単純に格安の使用料と一般の使用料の選択肢があるのだから、一般の使用料を選択したら文句つけられないでしょ、って話だし、そっちを選んだってメリットはあるんだから損はしないよ、というだけなんだけどなぁ。
結局、餃子のレシピはハドソン伯爵個人に譲渡する事だけ決まり、使用料については後で伯爵の意向を確認しつつ決める事になった。
それまでは餃子のレシピは非公開で、チャックさんの宿屋とロッキーさんのお店でのみ食べられる幻の料理という事になる。
ワトル村に立ち寄った人だけが食べられるというわけだけど、知られていなければ幻の料理でもなんでもない。
そこはお馴染みの、領都の市場の屋台で話題作りに売ろうね、という作戦を伝えてある。
それと餃子って基本的には庶民の味だと思うんだよね。匂い問題もあるしさ。
だって乗り合い馬車なら大丈夫かもしれないけど、貴族が使用する馬車は動く個室でしょ。
食べていた時はよくても、後から馬車の中がすごい事になるよね、絶対。
女性は食べなくても、餃子を食べた男性が長時間一緒に馬車に乗ってたら、ねぇ?
それで喧嘩したとか、振られたなんて苦情が来ても困るよね。
味のインパクトが薄れてしまうかもしれないけど、調味料やタレで工夫してもらってニラ、ニンニク不使用の臭くない餃子も作る事をリッキー君たちにはお勧めしておいた。
あとニンニクの匂い消し対策で、ミルクとりんごジュースの販売も勧めてみた。他にもヨーグルトや緑茶、コーヒーも匂い消しには良いらしいけれど簡単には手に入らないだろうからね。
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