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ハドソン領 花街道(仮)編 ウィルキン村
つかみはオッケー!なはず?
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・・・・。
泣いてる。
サムソン村長さんが泣いているよ。
感動で、、、。
「うっ、、、うぅ。村の広場に、、、祭りでもないのに村人がこんなに、、、」
そんなに泣くほど!?
話し合いの場で落ち込むサムソン村長とジャックさんに、『円滑にウィルキン村活性化計画を進める為にも早急に立ち直ってもらわねば!』と思ったのが午前中の話。
ウィルキン村活性化計画の案は、まだ正式には何も決まってはいないけれど、村の若者たちから直接聞いた本音にショックを受ける二人には何とか元気になって頑張ってもらいたい。それに計画を立てるには村人たちの協力も必要。
そこで急遽考えた結果が、挨拶代わりの屋台販売。
まぁ、パッと今すぐ出来るのはそれぐらいだよね。
折角だから村のじゃがいもを特産品として目立たせる為にも、村人たちにやる気を持ってもらう為にも販売するのはじゃがいも料理で。
だけど午後に仕込みをして、村人に知らせるのと、夕方には販売するにはあまり時間がないので、販売するのは超簡単なじゃがいも料理になった。
いや、料理というほどのものじゃないな。だって蒸しただけだもん。
屋台販売するには流石に少し急すぎた。食材を確保するのも、下拵えをするのも急すぎる。
そして販売するという事は金銭のやり取りが行われるということ。
ホラ。そこはボランティアでやるわけにも行かないし、だけどいきなり夕方に『屋台販売するよ。食べたいならお金を払ってね!』ってのもね。
なので結局、屋台販売を見に来るついでに皆で料理を持ち寄って外で一緒に夕飯を食べませんか?というお誘いな感じになった。
これはジャックさんの奥様の提案で、この提案に助けられたような感じかな。
何しろ急に思い立って実行する事にしたから、今日はお金を取るにしても低価格で、と考えた結果、じゃがいもを蒸したものを販売するのみ。
お祭りの定番のじゃがバターに、家で食べる定番のしょうゆマヨネーズ。それからお好みでじゃがバターに醤油や塩。マヨネーズや一応ケチャップは用意しているけど、話を聞いただけじゃ魅力を感じられないよね。
いきなり当日の夕方に屋台販売ってだけでもお客が来るのか?という不安もあるのに、販売がウィルキン村の人がよく食べているじゃがいも。しかも蒸しただけ、というのはねぇ。
じゃがいもはウィルキン村で採れたじゃがいもを使用するし、売り物にならないとはじかれていた小さいじゃがいも中心だったから、ジャックさんたちも不安だったんだろうね。
『それ、屋台販売する意味あるの?』と思っていたんだと思う。
それでも販売価格としては蒸したじゃがいも五個で小銅貨ニ枚。今回は家で採れた野菜との物々交換も可と宣伝したからか、お鍋や野菜、それにお皿を持ってソロソロと様子を見ながら村の人たちは来てくれた。
何でお皿?と思うでしょ?
販売コストを下げる為にもお皿を持参してもらうようにお願いをしていたの。
それにバターはじゃがいもの上に乗せるだけでいいけど、マヨネーズや醤油とかは小さい容器は用意出来ない。
あ~~。瓶以外でプラ容器とか魚の形した容器が欲しいよぉ~。
ま、無い物は仕方がないので、じゃがいもと一緒にお皿にお好みのソースも選んでのせてもらう事にしたんだよね。
「バターを乗せて食べると美味しいっ!」
「じゃがいもってこんなにホクホクして美味しかったのねぇ」
ワイワイガヤガヤと広場に設置したテーブルと椅子に座って村の人たちは楽しそう話しながら食べている。
その様子に感極まって泣いていたのがサムソン村長というわけだ。
結局、屋台販売もそれなりに好評だったんだけどねぇ。
私たちがウィルキン村に来た理由と挨拶をして、そして手土産のような感じで大人にはエールを一杯ずつ配って、飲めない人たちにはアイビー村で発売予定のレモネードを一杯ずつ出したらそれが大好評で、それが一番盛り上がっていたかもしれない。
「かぁ~!やっぱりエールはうめぇなぁ」
「レモネードも美味しいわよ」
・・・。
大丈夫。自分たちが作ったじゃがいもの美味しさを実感出来たはず。それが目的だったんだし、今日は挨拶代わりの販売で、屋台販売は明日からが本番だから!
だからつかみはオッケー!
・・・だったはず。たぶん、、、きっと。
ーーーーーーーーーーーーーーー
ここまでお読み頂きありがとうございました。
「いいね」やエールでの応援もいつもありがとうございます。
泣いてる。
サムソン村長さんが泣いているよ。
感動で、、、。
「うっ、、、うぅ。村の広場に、、、祭りでもないのに村人がこんなに、、、」
そんなに泣くほど!?
話し合いの場で落ち込むサムソン村長とジャックさんに、『円滑にウィルキン村活性化計画を進める為にも早急に立ち直ってもらわねば!』と思ったのが午前中の話。
ウィルキン村活性化計画の案は、まだ正式には何も決まってはいないけれど、村の若者たちから直接聞いた本音にショックを受ける二人には何とか元気になって頑張ってもらいたい。それに計画を立てるには村人たちの協力も必要。
そこで急遽考えた結果が、挨拶代わりの屋台販売。
まぁ、パッと今すぐ出来るのはそれぐらいだよね。
折角だから村のじゃがいもを特産品として目立たせる為にも、村人たちにやる気を持ってもらう為にも販売するのはじゃがいも料理で。
だけど午後に仕込みをして、村人に知らせるのと、夕方には販売するにはあまり時間がないので、販売するのは超簡単なじゃがいも料理になった。
いや、料理というほどのものじゃないな。だって蒸しただけだもん。
屋台販売するには流石に少し急すぎた。食材を確保するのも、下拵えをするのも急すぎる。
そして販売するという事は金銭のやり取りが行われるということ。
ホラ。そこはボランティアでやるわけにも行かないし、だけどいきなり夕方に『屋台販売するよ。食べたいならお金を払ってね!』ってのもね。
なので結局、屋台販売を見に来るついでに皆で料理を持ち寄って外で一緒に夕飯を食べませんか?というお誘いな感じになった。
これはジャックさんの奥様の提案で、この提案に助けられたような感じかな。
何しろ急に思い立って実行する事にしたから、今日はお金を取るにしても低価格で、と考えた結果、じゃがいもを蒸したものを販売するのみ。
お祭りの定番のじゃがバターに、家で食べる定番のしょうゆマヨネーズ。それからお好みでじゃがバターに醤油や塩。マヨネーズや一応ケチャップは用意しているけど、話を聞いただけじゃ魅力を感じられないよね。
いきなり当日の夕方に屋台販売ってだけでもお客が来るのか?という不安もあるのに、販売がウィルキン村の人がよく食べているじゃがいも。しかも蒸しただけ、というのはねぇ。
じゃがいもはウィルキン村で採れたじゃがいもを使用するし、売り物にならないとはじかれていた小さいじゃがいも中心だったから、ジャックさんたちも不安だったんだろうね。
『それ、屋台販売する意味あるの?』と思っていたんだと思う。
それでも販売価格としては蒸したじゃがいも五個で小銅貨ニ枚。今回は家で採れた野菜との物々交換も可と宣伝したからか、お鍋や野菜、それにお皿を持ってソロソロと様子を見ながら村の人たちは来てくれた。
何でお皿?と思うでしょ?
販売コストを下げる為にもお皿を持参してもらうようにお願いをしていたの。
それにバターはじゃがいもの上に乗せるだけでいいけど、マヨネーズや醤油とかは小さい容器は用意出来ない。
あ~~。瓶以外でプラ容器とか魚の形した容器が欲しいよぉ~。
ま、無い物は仕方がないので、じゃがいもと一緒にお皿にお好みのソースも選んでのせてもらう事にしたんだよね。
「バターを乗せて食べると美味しいっ!」
「じゃがいもってこんなにホクホクして美味しかったのねぇ」
ワイワイガヤガヤと広場に設置したテーブルと椅子に座って村の人たちは楽しそう話しながら食べている。
その様子に感極まって泣いていたのがサムソン村長というわけだ。
結局、屋台販売もそれなりに好評だったんだけどねぇ。
私たちがウィルキン村に来た理由と挨拶をして、そして手土産のような感じで大人にはエールを一杯ずつ配って、飲めない人たちにはアイビー村で発売予定のレモネードを一杯ずつ出したらそれが大好評で、それが一番盛り上がっていたかもしれない。
「かぁ~!やっぱりエールはうめぇなぁ」
「レモネードも美味しいわよ」
・・・。
大丈夫。自分たちが作ったじゃがいもの美味しさを実感出来たはず。それが目的だったんだし、今日は挨拶代わりの販売で、屋台販売は明日からが本番だから!
だからつかみはオッケー!
・・・だったはず。たぶん、、、きっと。
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ここまでお読み頂きありがとうございました。
「いいね」やエールでの応援もいつもありがとうございます。
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