婚約破棄された悪役令嬢が実は本物の聖女でした。

ゆうゆう

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気の流れとマナ

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神獣の傷を癒すように、聖女の力を使います。

細かい傷は全て直した。
背中の大きな傷に集中して力を注ぎます。
随分ひどい刀傷の様にも見えるけど、こんなに大きな刀はないだろう。

だって神獣は熊の3倍くらいの、大きさだ。
その大きな背中の半分くらいをひと突き出来る刀なんて、どんな巨人の刀だって事になるもの。

暫くして背中の傷も塞がった。

さて、パドック様はどうしたかな。

「パドック様、どうですか?」

「気の流れが止まっています。
マナも殆ど体に残っていない。
エレーナ様が体を直してくれても、そのままだ。
その原因を探っていますがまだ分からない」

「分かりました、一緒に探ってみましょう」

私はパドックと一緒に体の隅々まで調べて行きます。
確かに気の流れが停滞している。
生き物は体を巡る気の流れが停滞すると体がだるくなり、思うように動けなくなる。
そして運が悪ければそのまま死ぬ事もある。
この神獣はかろうじて漏れ流れる気によって呼吸をしているような状態だ。

そしてマナは魔力の源。
精霊はマナが生きるエネルギーのようなもの。
人間ならマナの量によって魔法を使える。

気の流れもマナも生き物には大切でどちらもなくては生きられないのです。

「エレーナ様、マナ核に呪文が微かですが残っております。
これは魔術によって無理やりマナを停止させられているのかも」

マナ核とは体の中心と言われる場所にあるエネルギー源のような物です。
丁度おへその辺りと言われていますが、マナ核からマナが泉の様にわき出し体を満たして行くのです。

それを無理やり止められているって事ね。
「その呪文の解呪はできますか?」

「任せて下さい。エレーナ様は気の流れをお願いします。
多分同じような呪文があるはずです」

「分かりました」
私は気の流れに注意を向ける事にしました。
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