不貞の濡れ衣を着せられて婚約破棄されましたがお陰で素敵な恋人ができました

ゆうゆう

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照れる2人

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「ステラ大丈夫かい?」
アルフォンス様が私の肩に手をおいて、心配そうに様子を伺っています。

「私は大丈夫ですよ、でもエドガー様と初めてちゃんと喋ったかも…
あっ、でも婚約破棄された時、1度だけ怒鳴られたわね」

それに私の顔を真っ直ぐ見ていたエドガー様も初めてなんじゃないかしら?
今まで目があった事なかったし。

「最後に会話が出来て良かったです」

「そうか、ステラがショックを受けていないなら、良かった」
と私の反応に複雑なアルフォンス様。

「アルフォンス様?」

「まったく、数ヶ月一緒の邸で過ごしていて、初めて喋ったかもってあり得ないと思うんだけどね」
と言うジュリアン様の声が聞こえる。

どうやら私達やり取りを見守っていたようです。

「ジュリアン様、前にも言ったかもしれませんが、エドガー様と2人っきりになった事も殆んどないし、ジータ様達がいれば3人の誰かが喋っていたから。
それにエドガー様が私に話しかける事もなかったですもの」

「それより、アルはあの3人の騒ぎを目にしてステラが辛かった事を思い出していないか心配しているんだよ」

そうか、アルフォンス様が聞いた大丈夫はジータ様達の事だったのね。

「もうあの家に戻る事もないし、何か言われたとしても、今は1人じゃないから平気ですよ」
私はアルフォンス様の手を取って言いました。

「そうだな、ステラには私がついている。
それにリアンもアンもいる。
もうステラは1人で頑張る事はないから」

「はい」

ジュリアン様は私達をやれやれと言う風に見ています。


「そうだ、ステラ」

「はい、 なんですか?」

アルフォンス様が改まって名前を呼ぶ。

「そのドレス良く似合っているよ。
その首飾りもその…」
なんだか顔を赤くして誉めてくれる。
きっと、アンナの意図が伝わったのかな…
アルフォンス様の瞳の色の首飾りだって。

なんだか私まで照れてしまう。

2人でもじもじしているとジュリアン様が見かねて声をかけてきた。
「アル、ステラに報告するんだろ?
ステラはこの玄関ホールでのやり取りしか知らないのだし」

「あ、ああ」

「では、サロンの方にお茶のご用意を致しましょう」
ラリーが提案する。

「ステラ様はお着替えを」
いつの間にかアンナが私の横に来て言った。

確かに当日までにこのドレスを汚す訳にはいかないものね。

「アルフォンス様、着替えて参りますね」

私は部屋に戻る事にした。
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