離したくない、離して欲しくない

mahiro

文字の大きさ
7 / 25

その7

しおりを挟む
変わっていないところを見るとホッとするな、と思いながら先輩の情報を見た後に仕事に戻り、通常より早く帰ってスマホを見てみたが、やはり連絡は届いていなかった。
それから約1ヶ月の月日が経過した。
その間も連絡は着ておらず、俺は特に変わらない生活を繰り返していた。
ひとつだけ変わったことがあるとするならば、薬局やコンビニに行くときに先輩から貰ったエナジードリンクを探すようになったことだろうか。
今月から販売されているのは確かなようだが、どこと売りきりで入荷の見込みがないと記載がある。
何故だろうと調べてみたら、先輩がCMに出ているようでそのお陰で商品が売れに売れているそうだ。
先輩の力って大きいなと感じている今日この頃である。
この辺りや外での勤務に向かう際は探すようにしているのだが、今のところ一度も商品に当たったことがない。
こんなことならいっきに飲まずに、もっと大切に飲めば良かったと反省をしながら今日も仕事していれば、終電の時刻に近付き、そのうち終電の時間さえも過ぎた。
今日もタクシーで帰るのか、と思って外に出てみれば何処かで見たことのある車が1台駐車場に停まっているのが見えた。
まさか何か連絡が入っていたのではとスマホを見てみるも何も届いていなかった。
もしかして、先輩の携帯に俺の電話番号が登録されていなくて連絡できなかったとかそういう落ちじゃないよな。
いや、でも俺は高校の頃に何度か先輩とやりしていたし、電話番号もメールアドレスも何一つ高校の頃と変わっていないから連絡先を知らないということはないと思う。
では何故なんだろうと思いながらそちらに近付けばやはり先輩の姿があった。
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

お可愛らしいことで

野犬 猫兄
BL
漆黒の男が青年騎士を意地悪く可愛がっている話。

紹介なんてされたくありません!

mahiro
BL
普通ならば「家族に紹介したい」と言われたら、嬉しいものなのだと思う。 けれど僕は男で目の前で平然と言ってのけたこの人物も男なわけで。 断りの言葉を言いかけた瞬間、来客を知らせるインターフォンが鳴り響き……?

素直じゃない人

うりぼう
BL
平社員×会長の孫 社会人同士 年下攻め ある日突然異動を命じられた昭仁。 異動先は社内でも特に厳しいと言われている会長の孫である千草の補佐。 厳しいだけならまだしも、千草には『男が好き』という噂があり、次の犠牲者の昭仁も好奇の目で見られるようになる。 しかし一緒に働いてみると噂とは違う千草に昭仁は戸惑うばかり。 そんなある日、うっかりあられもない姿を千草に見られてしまった事から二人の関係が始まり…… というMLものです。 えろは少なめ。

漫画みたいな恋がしたい!

mahiro
BL
僕の名前は杉本葵。少女漫画が大好きでクラスの女の子たちと一緒にその話をしたり、可愛い小物やメイク、洋服の話をするのが大好きな男の子だよ。 そんな僕の夢は少女漫画の主人公みたいな素敵な恋をすること! そんな僕が高校の入学式を迎えたときに漫画に出てくるような男の子が登場して…。

俺の好きな男は、幸せを運ぶ天使でした

たっこ
BL
【加筆修正済】  7話完結の短編です。  中学からの親友で、半年だけ恋人だった琢磨。  二度と合わないつもりで別れたのに、突然六年ぶりに会いに来た。 「優、迎えに来たぞ」  でも俺は、お前の手を取ることは出来ないんだ。絶対に。  

ポメった幼馴染をモフる話

鑽孔さんこう
BL
ポメガバースBLです! 大学生の幼馴染2人は恋人同士で同じ家に住んでいる。ある金曜日の夜、バイト帰りで疲れ切ったまま寒空の下家路につき、愛しの我が家へ着いた頃には体は冷え切っていた。家の中では恋人の居川仁が帰りを待ってくれているはずだが、家の外から人の気配は感じられない。聞きそびれていた用事でもあったか、と思考を巡らせながら家の扉を開けるとそこには…!※12時投稿。2025.3.11完結しました。追加で投稿中。

白花の檻(はっかのおり)

AzureHaru
BL
その世界には、生まれながらに祝福を受けた者がいる。その祝福は人ならざるほどの美貌を与えられる。 その祝福によって、交わるはずのなかった2人の運命が交わり狂っていく。 この出会いは祝福か、或いは呪いか。 受け――リュシアン。 祝福を授かりながらも、決して傲慢ではなく、いつも穏やかに笑っている青年。 柔らかな白銀の髪、淡い光を湛えた瞳。人々が息を呑むほどの美しさを持つ。 攻め――アーヴィス。 リュシアンと同じく祝福を授かる。リュシアン以上に人の域を逸脱した容姿。 黒曜石のような瞳、彫刻のように整った顔立ち。 王国に名を轟かせる貴族であり、数々の功績を誇る英雄。

サンタからの贈り物

未瑠
BL
ずっと片思いをしていた冴木光流(さえきひかる)に想いを告げた橘唯人(たちばなゆいと)。でも、彼は出来るビジネスエリートで仕事第一。なかなか会うこともできない日々に、唯人は不安が募る。付き合って初めてのクリスマスも冴木は出張でいない。一人寂しくイブを過ごしていると、玄関チャイムが鳴る。 ※別小説のセルフリメイクです。

処理中です...