きっと、貴女は知っていた

mahiro

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「ねぇ、どうしよう」


同居人であるヴァネッサ・モンジェルは、私、ブランシュ・プラティニが仕事から帰宅してすぐに顔を青ざめながら話しかけてきた。


「どうされたんですか?」


鞄を投げ捨てながら訊ねれば、ヴァネッサは一瞬言っていいものなのか悩んだ後、決意を固めたのか猫目をこちらを向け言った。


「家の前に人が倒れてた」


「人が倒れてた………?」


基本的にヴァネッサは家の外に出ない。
買い物は全てネットで購入しているし、それ以外に必要なものがあれば、私に依頼していた。
品物が届いたときの対応や来客の対応は全て私がやっていたし、ヴァネッサが玄関で対応することはまずない。
私がいない日は全て居留守だ。
そんなヴァネッサが玄関に立ち寄ることもドアを開けることもない、はずなのに何故。


「うん。ドカンって大きな音がして玄関のドア開いたら倒れてたの。男の人が。本当は怖いからそのまま放っておこうかって思ったんだけど、その人、怪我してて。救急車呼ぼうとしたら嫌だって言われて………それで」


私の部屋に、とヴァネッサは困り顔でそう言った。
ヴァネッサと私は人に振れると相手の未来が見える。
だから、その男の人に触れたとき、未来が見えたはず。
それを見た上でその人は危険性がないと分かったから、自分のテリトリーである部屋に招いたのだと思う。


「そうでしたか。その方の状態はいかがですか?良くなりましたか?」


「うん。血も止まったし体温も戻ってきたから大丈夫だと思う。詳しくは医者じゃないから分からないけど」
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