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シュアが優秀なのか、あれからあの二人の関心が薄れたのかは分からないが、彼らが国へ帰るまでの間、一度も店に訪れることはなかった。
その代わりお礼として男女兼用の高級マフラーをリーシャ名義で貰ったが、それはリリへプレゼントした。
本当はあのまま権力争いになど巻き込まれなければ、質の良いものを当たり前のようにつけていた筈の子なのだから、身につけられるものは身に付けさせたい。
残念ながら外で身につけると目立つし、目をつけられるから、使えるのは店の中でだけなんだけど。
「あれ?ロン君、今日は遅いね」
普段ならもう来ている時間なのに、ロンが来ていない。
まさか、何かあったのではと店の外に出ようとするとファミリアに止められた。
「ルナ様、お待ちください。ロン様は無事です」
「そうよ、お姉さま。ロンは大丈夫です」
リリにまでそう言われて首を横に傾ければ、リリは華やかに微笑んだ。
「この間、マフラーを届けてくださったシュア様がロンに剣術を教えていただけることになったそうで、今その指導を受けている所なんです」
「え?シュア様に?」
いつの間にそんな仲になったんだろう。
そんな気配感じられなかったけれど、ロンにとっては大変有難い機会だろう。
本物の騎士団員から指導して貰えるのだから。
その代わりお礼として男女兼用の高級マフラーをリーシャ名義で貰ったが、それはリリへプレゼントした。
本当はあのまま権力争いになど巻き込まれなければ、質の良いものを当たり前のようにつけていた筈の子なのだから、身につけられるものは身に付けさせたい。
残念ながら外で身につけると目立つし、目をつけられるから、使えるのは店の中でだけなんだけど。
「あれ?ロン君、今日は遅いね」
普段ならもう来ている時間なのに、ロンが来ていない。
まさか、何かあったのではと店の外に出ようとするとファミリアに止められた。
「ルナ様、お待ちください。ロン様は無事です」
「そうよ、お姉さま。ロンは大丈夫です」
リリにまでそう言われて首を横に傾ければ、リリは華やかに微笑んだ。
「この間、マフラーを届けてくださったシュア様がロンに剣術を教えていただけることになったそうで、今その指導を受けている所なんです」
「え?シュア様に?」
いつの間にそんな仲になったんだろう。
そんな気配感じられなかったけれど、ロンにとっては大変有難い機会だろう。
本物の騎士団員から指導して貰えるのだから。
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