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この国にはインターネットやテレビといった情報が得られるものが何もない。
どの国で何が起きているのか把握することが出来ないのだ。
唯一、物事を把握できるのがこうした本だけというのも通信機器が当たり前にあった世界から来たものからすると慣れないものだ。
クーンという声が聞こえ暖炉のある方へ視線を向けると、動物がこちらをじっと見ていた。
瞳の色もダークグレーだったのか、と思いながら近付いていき、動物の横に腰かけた。
先輩の瞳の色によく似た動物だなぁ、と思いつつ、頭を優しく撫でれば気持ち良さそうに目を細めた。
この動物……何だろう。
犬じゃないし狼なのかな。
首輪とかついてないから野生の動物…にしては人に対して警戒心がないように思えてならない。
「今頃飼い主が探してるんじゃないか?」
それか家族とか。
俺には探してくれるような人、何処にもいないけど……と思っていたら、撫でていた手に頭を擦り付けてきた。
犬とか猫など飼ったことはないが、これは可愛いと思う。
こんな風に甘えられたら離したくなくなる。
「っていかんいかん」
返す所にちゃんの返さなくちゃいけないのに、何を思ってるんだ俺は。
気を反らすために反対の手に持っている本を抱え直し、本とは別に調べようと思っていたことを思い出した。
『ムシューニ様率いるプレミアたちが伝説の矢を探しに旅に出る』とかなんとか。
この本からすると、少年というのは『ムシューニ』で少年と共に旅に出たのが『プレミアたち』を指しているのだろう。
つまり、その者たちは魔法が使えて矢の場所を把握しているってことか。
だから、『様』付けで呼んでるわけな。
どの国で何が起きているのか把握することが出来ないのだ。
唯一、物事を把握できるのがこうした本だけというのも通信機器が当たり前にあった世界から来たものからすると慣れないものだ。
クーンという声が聞こえ暖炉のある方へ視線を向けると、動物がこちらをじっと見ていた。
瞳の色もダークグレーだったのか、と思いながら近付いていき、動物の横に腰かけた。
先輩の瞳の色によく似た動物だなぁ、と思いつつ、頭を優しく撫でれば気持ち良さそうに目を細めた。
この動物……何だろう。
犬じゃないし狼なのかな。
首輪とかついてないから野生の動物…にしては人に対して警戒心がないように思えてならない。
「今頃飼い主が探してるんじゃないか?」
それか家族とか。
俺には探してくれるような人、何処にもいないけど……と思っていたら、撫でていた手に頭を擦り付けてきた。
犬とか猫など飼ったことはないが、これは可愛いと思う。
こんな風に甘えられたら離したくなくなる。
「っていかんいかん」
返す所にちゃんの返さなくちゃいけないのに、何を思ってるんだ俺は。
気を反らすために反対の手に持っている本を抱え直し、本とは別に調べようと思っていたことを思い出した。
『ムシューニ様率いるプレミアたちが伝説の矢を探しに旅に出る』とかなんとか。
この本からすると、少年というのは『ムシューニ』で少年と共に旅に出たのが『プレミアたち』を指しているのだろう。
つまり、その者たちは魔法が使えて矢の場所を把握しているってことか。
だから、『様』付けで呼んでるわけな。
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