きっと、君は知らない

mahiro

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もっと反応を見せると思っていただけに拍子抜けだ。
え?結婚相手と出会ったら感動の再会みたいになるんじゃないのか?


「アカネがこの世界にいるとはなぁ。ということは他にも俺の知り合いがここにいるかもしれないってことか」


よし、手当たり次第探すぞと先輩は気合いを入れ直し他のメンバーにも思い当たるものがないか聞き回っていた。
やはりというべきか、ムシューニの情報までは得られても欲しい情報は何一つ得られなかったようだ。
そうこうしている間に1日を終えようとしていた。


「その傷見せれば一発かもしれないけど、見せたくないよな。俺も先輩に見せたくないもん」


アレシアは他の人たちから情報を聞き取っている先輩に聞こえない音量でそう言い溜め息を吐いていた。


「もしこのまま一週間経ったら、次の矢、キヨさんの所じゃん。もしムシューニさんみたいにキヨさんがなって、俺がグレイの立場だったらどうするだろうって、ここんとこずっと考えてたんだよ。キヨさんが今のキヨさんでなくなって先輩になってさ、今までのキヨさんが隠れてしまったら、それも俺の傷がきっかけでそうなってしまったらって。そうしたらさ、俺、その場から逃げ出したくなるって思ったよ」


許されないことだと分かっているんだけどな、とアレシアは悲しい笑みを浮かべながらそう呟いていた。
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