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前世は別物、といつことは前世との関わりがある人物ってことになるけど、ヨシノリさんとブルーは違いそうだし、だとするとフランさんかな。
そのフランさんはといえば、テントの端に片膝を立てて座っていた。
確か2人は先輩後輩だったんだよな。
だとしたら、俺やアレシアのようにフランさんもショウンさんに思うことがある筈。
前世の恋人や大切にしていた後輩が登場して心中穏やかでない筈なのに、涼しい顔をして話を聞いているように見えた。
「ん?」
じっと見すぎていたからかフランさんと目が合ってしまい、視線を彷徨わせているとフランさんはジェスチャーでテントの外で話そうと伝えてきたので、俺はそれに頷いて外に出た。
その間もショウンさんとその相手との話でテント内は盛り上りを見せていたけれど、今はフランさんの話を聞きたかった。
「フランさん、どちらに行くんですか?」
後ろを振り向かずスタスタと歩くフランさんの後ろを歩き続ければ、まるで『矢』がありそうな何もない空間に辿り着いた。
もしかして次の場所ってここだろうか?と思っているとフランさんに肩を掴まれた。
「初めて力使ったから疲れただろ」
そういうとフランさんに掴まれている部分が僅かに温かく感じ、身体も少し軽くなっていく感じがした。
自分が気付かないうちに消耗していたようだ。
「ありがとうございます」
「いや。それより話が聞きたいんだろう?俺とショウンさんについて」
「え、あ、はい。2人は先輩後輩だったんですよね?」
「あぁ。中学の先輩後輩だった。俺たちはアレシアと違って1個違いな」
「そのときはただの先輩後輩だったんですか?」
「あぁ。というよりも中学時代は先輩後輩関係だったが、それ以降は疎遠で、寿命を全うしても会わなかった」
寿命を全うってことは、俺やアレシアのように事故が原因で転生したわけじゃないのか。
だから、傷がないのか。
なのに、フランさんは覚えていて、ショウンは覚えていないのには意味があるのだろうか。
「会わなかったのはショウンさんに恋人が居たからですか?」
「それもある」
「その他にも理由が?」
「あぁ。でも、その理由は言えない」
「では、質問を変えます。その理由が原因でショウンさんは前世を覚えていないのだと思いますか?」
「いや、違うな。ショウンさんが覚えていないのは前世で満足行く人生を歩めたからだろう」
そのフランさんはといえば、テントの端に片膝を立てて座っていた。
確か2人は先輩後輩だったんだよな。
だとしたら、俺やアレシアのようにフランさんもショウンさんに思うことがある筈。
前世の恋人や大切にしていた後輩が登場して心中穏やかでない筈なのに、涼しい顔をして話を聞いているように見えた。
「ん?」
じっと見すぎていたからかフランさんと目が合ってしまい、視線を彷徨わせているとフランさんはジェスチャーでテントの外で話そうと伝えてきたので、俺はそれに頷いて外に出た。
その間もショウンさんとその相手との話でテント内は盛り上りを見せていたけれど、今はフランさんの話を聞きたかった。
「フランさん、どちらに行くんですか?」
後ろを振り向かずスタスタと歩くフランさんの後ろを歩き続ければ、まるで『矢』がありそうな何もない空間に辿り着いた。
もしかして次の場所ってここだろうか?と思っているとフランさんに肩を掴まれた。
「初めて力使ったから疲れただろ」
そういうとフランさんに掴まれている部分が僅かに温かく感じ、身体も少し軽くなっていく感じがした。
自分が気付かないうちに消耗していたようだ。
「ありがとうございます」
「いや。それより話が聞きたいんだろう?俺とショウンさんについて」
「え、あ、はい。2人は先輩後輩だったんですよね?」
「あぁ。中学の先輩後輩だった。俺たちはアレシアと違って1個違いな」
「そのときはただの先輩後輩だったんですか?」
「あぁ。というよりも中学時代は先輩後輩関係だったが、それ以降は疎遠で、寿命を全うしても会わなかった」
寿命を全うってことは、俺やアレシアのように事故が原因で転生したわけじゃないのか。
だから、傷がないのか。
なのに、フランさんは覚えていて、ショウンは覚えていないのには意味があるのだろうか。
「会わなかったのはショウンさんに恋人が居たからですか?」
「それもある」
「その他にも理由が?」
「あぁ。でも、その理由は言えない」
「では、質問を変えます。その理由が原因でショウンさんは前世を覚えていないのだと思いますか?」
「いや、違うな。ショウンさんが覚えていないのは前世で満足行く人生を歩めたからだろう」
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