きっと、君は知らない

mahiro

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俺の案内もなく辿り着いたのは隣町にある一軒家だった。
昔先輩が住んでいた家に似ているなぁと呆然と思っていると、本人もそう思ったのか。


「なんや、前世の家丸々そのまま持ってきたみたいやな」


そう言っていた。
本人がそう言うのだからやはりそうなのだろう。
前世ではこの家に一度だけだが、中に入ったことがある。
あれは確か先輩に連れられて一緒に家へ向かい、部活で使うノートを受け取りに行ったときだったか。
そのときに初めて家族と会い、約束を取り付けることになったような気がする。
今回も同じように言われるかもしれないが、また同じように約束すれば良い。
この旅が終われば、もう2度と会わないと。


「あ、お兄ちゃん!」


いつまでも中に入らず、家の門の前に居たら中からひとりの女の子が飛び出してきた。
昔もそうだったが、この子は先輩と違ってお母さん似のようでお父さん似の先輩とはあまり顔が似ていない。
身長も初めて会ったときと変わらずまだ小さく小柄な可愛らしい女の子だ。


「久しぶりやなぁ。元気しとったか?」


「元気だよ。お父さんもお母さんもね。お兄ちゃんも元気そうだね、良かった」


2人のやり取りを見ていたブルーは女の子は女の子でも想像よりも遥かに年齢の幼い女の子だったからかげんなりしているように見えた。
そもそも何でブルーが俺たちについてきたのか謎だったのだが、どうもヨシノリさんに暇なら旅について行けと追い出されたのだとか。
怪我も治って動き回りたかったブルーとしてはついていくことに魅力を感じたのだろう。


「初めまして、旅の皆さん。私はショウンお兄ちゃんの妹のアリサって言います。よろしくお願いします。さぁ、皆さんお疲れでしょう?遠慮なく中に入ってください!」
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