きっと、君は知らない

mahiro

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03  S

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あの先生が言っていたことが真実かどうかは分からへん。
けど、俺はその高校へ行くことにした。


「進路が決まったのに、浮かない顔してますね。地元を離れ関東の高校へ行くのが不安ですか?」


あのこにそう問われ、俺は何に不安を感じているのか考えてみた。
確かに地元を離れるのが不安なのもある。
あの先生が言っていたように俺が新体制を作れるのかも正直不安やな。
同じくらい楽しみなのもあるんやけど。


「………それもあるんやけど、お前さんと離れるのが嫌やな」


「ハイハイ、いい加減、後輩離れして下さいよ」
 

いつもの冗談と思われたらしく、軽く受け流されてもうた。
本心やったのに。


「そんなことより今年入った他校の選手を見てください。きっと、そんな不安失くなりますから」


そう言われて見せられたとある練習試合の動画。
そこに映っていたのは当時中学1年生で、初めての練習試合に参加したというブルーの姿やった。
そこにはあの子とは違う、全く別のタイプの天才がいた。
そして、俺と同じかそれよりも強い勝ちへの執着心が目に見えていた。

こいつが同じチームにいたら絶対に勝利が手に入る、そう確信した。


「………不安よりも楽しみが上回ったでしょう?」


「せやなぁ」
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