きっと、君は知らない

mahiro

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去って行くケイトの背を見ながら思った。
俺が先輩に抱いている好きとケイトが先輩に抱いている好きは同じものだけど、先輩が俺に抱いている感情は何だ?
ケイトが言うのだから俺は先輩にとって大切な存在、なのだろうが、それは一体何なのだろう。


「…それより、フランさんにお願いしないと」


それを知りたいが、知っては行けない気もする。
もし同情だと言われたら?
手のかかる弟のような存在と言われたら?
俺はケイトと同じような存在じゃないのか?


「グレイ!どうした?!」


そこへ何故か慌てた様子で駆け寄ってきた先輩に両肩を掴まれた。
何事かと思っていると式神が俺と先輩の間をうろうろしていた。


「え、あ、いや、何もないというか」


「何もないわけないだろう。こいつが珍しく危険信号送ってきたんだから。大丈夫か?何処か怪我してないか?」


「いえ、全く」


「なら良いけどよ………また、お前に何かあったんじゃないかって焦った」


俺の方に頭を乗せ、脱力した先輩にやっぱり先輩は俺に同情しているだけで、特別な感情なんて抱いちゃいないのでは?と思ってしまう。


「俺は大丈夫です。それより、『矢』を見つけられない理由が分かりましたので、フランさんに力を借りようと思います」


なので離してください、とそう言いたかったのに、何故か身体を離してくれなかった。
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