きっと、君は知らない

mahiro

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「2人の仲を裂くつもりは微塵もないんだが……割り込んでもいいか?」


気まずそうに話しかけてきたフランさんに先輩はムスっとした表情でフランさんを見た。


「……どうしようもないことだと頭では分かっちゃいるんだが、納得はいかん」


「納得は別にしなくて良い。せめてチャンネルを合わせきるまで我慢だけして貰えれば」


「分かりたくないが分かった」


先から何なんだこの人は。
ひねくれた子供か何かか。


「分かったなら一端グレイから手を離してくれ」


フランさんにそう言われて渋々手を離したが、側から離れようとはしなかった。


「さて、早いところ終わらせようか」


「お願いします」


フランさんは大きく息を吐き捨てた後、俺の頭に手を翳した。
その直後、何かがズレた感覚がし目眩がしたが、先輩に支えられ倒れることはなかった。
すみません、と言えば、倒れなくて良かったと安堵した表情を見せた。
気恥ずかしくなりフランさんの方に顔を向ければ、申し訳なさそうな表情を浮かべていた。


「終わったが、今の今まですまなかった。チャンネルがズレてたことに気付かなくて」


「いやいや、俺自身も気付いてなかったですし!フランさんは何も悪くないですよ」


「おーい、グレイ。肝心の『矢』はどうなんだ?」


まるで遮るかのようにそう問われ、俺は慌てて意識を『矢』のある方へ向けようとすれば意外にも近くに何かに引っ張られるように感じた。
この何かというのが『矢』なのだろう。
これが最後だ。
これさえ回収出来ればこの旅は終わりを迎える。
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