きっと、君は知らない

mahiro

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「すぐ近くにあるようです」


「なら早く行こうぜ」


そう促され、俺たちは最後の『矢』の場所へと向かった。
そこは今まで回収した場所と全く同じように何もない場所で、中央に光輝く『矢』が宙を舞っていた。
皆、こんな風に見えていたのか、と呆然とそう思いながら手を翳せばやはり掴めなかった。
確かに見えてるのに掴めないな…と手を動かすも通り抜けるだけだった。


「掴めないか?」


「その様です。通り抜けちゃいますね」


先輩に手を掴まれ、再度手を伸ばすも掴めず。
キーパーソンって先輩じゃなかったのか?
と思っているとフランさんまで手を重ねてくれた。


「もしかしたら最後は全員かもな?」


いやいや、そんな馬鹿な……と思いながら3人で掴もうとするもやっぱり掴めず。


「俺も必要ー?」


「んじゃ俺もやっとくか」


アレシアに続きキヨさんまで手を重ね、ショウンさんも面白そうと言いながらその上に重ねた。


「ブルーもボーっと見とらんで重ねんかい」


「あ?何でオレが野郎どもの手の上に乗せなきゃいけないんだよ」


「えぇから」


ほぼ強引にブルーの手を乗せさせ、残った2人はお互いに顔を見合せた。


「どうやら本当に最後は全員のようだね」


リファンはあぁ、と言いつつも視線を彷徨わせていた。
それを見かねたアレシアがリファンの手を片手で掴み、ケイト諸とも『矢』に触れさせた。


そして『矢』は無事掴め、俺の中に入る間も無く全ての『矢』が天高く舞い上がり、空中で散っていくのが見え、呆気なく旅の終わりを迎えたのだった。
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