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「ミランダさん、皆さんもお忙しい中、ご協力ありがとうございました。ファスナーさん、私の声が聞こえてますか?」
「………はい」
今にも消え失せそうな声しか出せないようですが、一体どんなご案内をされたのでしょうね。
ご案内した側の皆さんの表情は晴れやかで、楽しそうですがルネさんの大切な方ですよと言ってしまったらどうなることやら。
そんなこといたしませんが。
「花街がどんなところかご理解いただけましたか?」
「はい………でも、何で急にこんなことを?」
「ファスナーさんにこの村のことを知っていただきたかったのです。ここは華やいだ場所であり、問題を抱えやすい場所でもあります。そんな所にルネさんは長年足を運んでいました」
「でも、最近は止めていたんですよね」
「はい。大切な方が出来たからです。その方のために長年通っていた所を止めるほどにその方が大切なのです」
女好きであるあの方がまさか同性の方を好きになるなんて思ってもみませんでした。
どうあがいても私が相手では駄目でしたが、貴方であれば大丈夫です。
この村のことを聞いて華やかな女性に囲まれて楽しむ様子を見せない貴方なら大丈夫です。
「私は、ルネさんにその人と向き合うために時間を使って欲しいと思っています。私になど時間を使って欲しくないのです」
「………はい」
今にも消え失せそうな声しか出せないようですが、一体どんなご案内をされたのでしょうね。
ご案内した側の皆さんの表情は晴れやかで、楽しそうですがルネさんの大切な方ですよと言ってしまったらどうなることやら。
そんなこといたしませんが。
「花街がどんなところかご理解いただけましたか?」
「はい………でも、何で急にこんなことを?」
「ファスナーさんにこの村のことを知っていただきたかったのです。ここは華やいだ場所であり、問題を抱えやすい場所でもあります。そんな所にルネさんは長年足を運んでいました」
「でも、最近は止めていたんですよね」
「はい。大切な方が出来たからです。その方のために長年通っていた所を止めるほどにその方が大切なのです」
女好きであるあの方がまさか同性の方を好きになるなんて思ってもみませんでした。
どうあがいても私が相手では駄目でしたが、貴方であれば大丈夫です。
この村のことを聞いて華やかな女性に囲まれて楽しむ様子を見せない貴方なら大丈夫です。
「私は、ルネさんにその人と向き合うために時間を使って欲しいと思っています。私になど時間を使って欲しくないのです」
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