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適当に座ってくれ、と声をかけ、キッチンへと入っていった元哉はいつも僕にも入れてくれるコーヒーをコップに入れご家族へと渡していました。
「ありがとう、兄さんってコーヒー入れられたんだね。何も出来ないのかと思った」
しみじみとそう言った和久に、父親と母親も頷いていました。
「本当にね。恋人に入れ方教えて貰ったの?」
瑠璃が興味津々に訊ねてくると、元哉は素直に頷いていました。
そうですよね、僕と出会う貴方ってドリップコーヒーも作れなかったですもんね。
料理なんてからっきしでしたし。
「あぁ」
「恋人さん凄いね…何も出来ない兄さんがここまで成長するなんて想像してなかったよ。前に帰国したときはまだ出来なかったよね?」
「そうだな」
前に帰国したのは今から5年前、ということになっているのでしたね。
本当はちょこちょこ合間みて帰ってきてはいるのですが、半日だとか数時間で戻ってしまうのでご家族にはお会い出来なかったのですよね。
「他には何が出来るようになったの?」
「料理と掃除、洗濯、買い出し……だな」
「凄いね。恋人さんって何者なの?」
驚く瑠璃に他の3名も頷いていました。
貴方、家族にどう思われていたんですか。
確かに僕と出会う前は一匹狼で、人と接したり集団行動が大嫌いで、家事全般は全く出来なかったですし、家に帰らず仕事に没頭していることの方が多かったように思います。
「俺にとっての素敵なパートナー以外の何者でもないさ」
恥ずかしげもなくさらっとこういうことを言うのは、昔から変わりませんね。
「ありがとう、兄さんってコーヒー入れられたんだね。何も出来ないのかと思った」
しみじみとそう言った和久に、父親と母親も頷いていました。
「本当にね。恋人に入れ方教えて貰ったの?」
瑠璃が興味津々に訊ねてくると、元哉は素直に頷いていました。
そうですよね、僕と出会う貴方ってドリップコーヒーも作れなかったですもんね。
料理なんてからっきしでしたし。
「あぁ」
「恋人さん凄いね…何も出来ない兄さんがここまで成長するなんて想像してなかったよ。前に帰国したときはまだ出来なかったよね?」
「そうだな」
前に帰国したのは今から5年前、ということになっているのでしたね。
本当はちょこちょこ合間みて帰ってきてはいるのですが、半日だとか数時間で戻ってしまうのでご家族にはお会い出来なかったのですよね。
「他には何が出来るようになったの?」
「料理と掃除、洗濯、買い出し……だな」
「凄いね。恋人さんって何者なの?」
驚く瑠璃に他の3名も頷いていました。
貴方、家族にどう思われていたんですか。
確かに僕と出会う前は一匹狼で、人と接したり集団行動が大嫌いで、家事全般は全く出来なかったですし、家に帰らず仕事に没頭していることの方が多かったように思います。
「俺にとっての素敵なパートナー以外の何者でもないさ」
恥ずかしげもなくさらっとこういうことを言うのは、昔から変わりませんね。
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