恋は突然に愛は永遠に 【若当主アルファ×訳ありオメガ】 ~ツンデレ同士の両片思いは、実るんですか?~

大波小波

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「そろそろ、琉果に仕事を与えようと思う」
「仕事、ですか」
「そうだ。そして、報酬を支払う」
 なるほど、と水瀬は思った。
 確かに、この屋敷内にゲストとして居る限りは、生活費の心配はない。
 しかし、いずれは琉果も、外へ出るだろう。
(あの子の性格を考えると、拓真さまからの餞別は、まず受取らないな)
 安全な屋敷で、緩やかに仕事を始め、少しずつ金銭を貯める。
 そして、外でも暮らしていけるほど充実すれば、送り出す方も安心だ。
「さすがは拓真さま。常に、一手先を考えておいでですね」
「花菱家の当主ともなれば、仕方ないだろう」
 嫌でも、先手を打つ癖が、身についている。
 事業に、社交界の付き合い。
 政治家との駆け引きや、海外への投資。
 気の休まる暇はない、拓真だった。

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