アルス・アマトリア ~三角関係? だけど僕たち幸せです!~

大波小波

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「ぅん……」
 小さな可愛らしい声と共に、玲が秋也の唇を割って舌を差し入れてきたのだ。
 ゆっくりと咥内をさまよう細い舌が、熱い。
(も、もう少しだけなら、いいか!)
 秋也は拓斗より誘惑に弱かった。
 自分で自分を甘やかし、秋也は玲の舌を捕らえた。
 軽く踊る舌を追い、絡ませ、擦り合う。
 玲は息が上がり、たまらず秋也から唇を離した。
「ぅふ、ぅ。これでいいよね、秋也……むぅッ!?」
 秋也が、玲にキスの続きを仕掛けて来たのだ。
 今度はもっと角度をつけて深く繋がり、強く吸った。
 喉の奥まで舌を伸ばし、敏感な部分をくすぐる。
(秋也! 秋也、もう充分! もう、おしまい!)
 心の中で、玲は悲鳴を上げていた。
 このキスは、拓斗を納得させるだけの、ちょっとした演技だったはずだ。
 それが、秋也は荒い息を吐きながら、手のひらを玲の頬に当て、指先で耳にいたずらを始めている。
 柔らかくゆっくりと耳をいじられているうちに、玲は体の芯が熱くなってきた。
 ようやく玲の咥内から去った秋也の舌は、今度はその首筋をさまよい始め、玲は本格的に慌てた。
「ちょ、やめ! 秋也、おしまい。もう、おしまい!」
 首をひねって、すがるような視線を拓斗に向けた、玲だ。
 だが、テーブルを挟んで向こう側に座っている拓斗は、動かない。
 ワインの瓶を手に下げて頬杖をつき、ニヤニヤと二人を見物している。
 そうこうするうち、秋也に首筋を強く吸われ、玲は悲鳴をあげた。
「やめてよ、秋也! 見られてるんだよ? 拓斗が見てるんだよ!?」
 そんな必死の願いが通じたのか、拓斗がようやくソファから立ち上がった。

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